近ごろは、少々見慣れてしまった感がある虹の出現です。
屈斜路湖畔にあるコタンの露天風呂では今朝、
虹をみながらの湯浴みが楽しめました。
昔のアイヌの人たちは、
ラヨチ(虹のアイヌ語)を神の渡る橋と信じていました。
しかも、どちらかというと魔神が下りてくるためのもので、
人間を呑みこもうと追いかけてくるとして、
とても恐れていたといいます。
ちなみに、ラヨチとは下の空を司る神の妹です。
アイヌの人たちの考えでは、天上に向かって六層の世界があり、
人間が住む地から近い所から順に、
まず「霧の空」があり、その上に「下の空」、その上に「雲の空」、
その次が「本当の雲の空」と続き、「星の空」があり、最も高いところには
神々の国である「上天」があるとされています。
そんなラヨチが結婚する前に、
本当は白色で作らなければならない布物を、
いろいろな色の布きれを集めて作ってしまったため神々の怒りに触れてしまい、
罰として魔物にされてしまったとか。
確かに、虹が出現するときの周囲には、
不釣り合いなほど黒い雲が残っていることが多く見受けられます。
到底人間の力が及ばない自然現象に対し、
美しさよりも不気味さのほうが上回ったのだろうと思います。
皆さんには、どのように感じられるでしょうか。
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川湯エコミュージアムセンター http://www6.marimo.or.jp/k_emc/
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