KAWAYU EMC スタッフのひとコマ(弟子屈町・川湯温泉・阿寒摩周国立公園・屈斜路湖・摩周湖など)

川湯エコミュージアムセンターの職員が写す日々の季節の移ろい、出来事をどうぞ Kawayu EMC staff diary

にぎやかな森の中

2012-05-31 10:32:41 | 自然情報(Nature Information)

珍しく、朝から強い日差しが照りつける中、

屈斜路湖畔の仁伏半島を歩いてきました。

 

カタツムリもひなたぼっこ(?)をしていたり。

 

ヒトリシズカが、一人どころか大勢で咲いていたり。

 

チキチキチキッと、エゾリスは一匹でも賑やかだったり。

なんといっても圧倒的な存在感を放っていた(ように私には見えた)のが、

コウライテンナンショウ(高麗天南星)。

 

茎の先端に肉穂があり、

それを取り囲むように仏炎苞があります。

そう、ミズバショウと同じ。

サトイモ科特有ですね。

 

これを見るたびに、

ちびまるこちゃんのお友だち、はなわくん(の髪型)を思い出すのは、

私だけでしょうか…。

 

このコウライテンナンショウ。

アイヌ語では、ラウラウと呼ばれます。

“鱗”を意味するラムラムから転訛したのではないかと考えられています。

 

この画像からはわかりにくいのですが、

茎に鱗のような模様が見えるのです。

 

北海道でも場所によっては、

「マムシグサ」とか、

花が終わった後に赤い実をつけるさまから「蛇の松明(たいまつ)」と呼ばれたりもしているようです。

 

アイヌの人たちは、

この植物の球根を食用や薬用として用いていたそうです。

 

実はこの球根、

毒性物質を持っています。

口に入れる量を間違えると、

たいへんなことになったとか。

 

経験に基づく知恵って、

スゴいですね。

(KEI)

 


樹に触れる体験

2012-05-28 16:51:14 | 自然情報(Nature Information)

釧路総合振興局林務課が行った、

町内2小学校の体験学習に同行しました。

 

和琴小学校では、全校生徒13人が参加。

活動に先立って、

「木はどんなふうに私たちの生活に役立っているのか」

「“グリーンウェイブ”という活動について」

といった話をしました。

 

初めに、

「みんなが知っている木を教えてくれるかな?」と尋ねると、

「シラカバ!」「ナナカマド!」「ブナ!」「クルミ!」「エゾマツ!」「トドマツ!」「ミズナラ!」「ポプラ!」…出るわ出るわ。

みんな、よく知っていました。

 

やや肌寒いくらいの天気でしたが、

子どもたちはポプラの高さを測定したり、

学校の敷地内に立っている樹木や草花をコマにはめこんだビンゴゲームをして

身近な自然との触れ合いを楽しんでいました。

 

川湯小学校では5、6年生11人が参加。

昨年、学校内の畑に仮植したアカエゾマツの苗を掘り出し、

歩いて10分ほどのところにある川湯神社の本殿横に植樹しました。

 

川湯小学校の生徒さんたちには、

植樹することの大切さや、

アカエゾマツは特殊な環境でしか生えないことなども、

話させてもらいました。

 

実際に樹木を触ったり、

においをかいだり、

絵に書いたりしてみると、

受ける印象は強く記憶に刻まれることでしょう。

 

子どもたちも樹木も一緒に、

強く、たくましく育って行ってほしいものです。

(KEI)


ハウチワカエデの花

2012-05-28 08:22:47 | 自然情報(Nature Information)

 秋になると燃えるように赤く紅葉するEMC前のハウチワカエデですが、

お花をよくよく見るのは初めてかもしれないと、

咲いているお花を観察してみました。

すると、小さなきれいな赤い花にすでに翼果がありました。

気は早いですが、今から今年の紅葉が楽しみになってきました^^

のびー


和琴半島散策

2012-05-25 15:45:20 | 自然情報(Nature Information)

天気も快晴の中、近隣小学生5名と一緒に和琴半島を歩いてきました。

湖は落ち着いていてとてもきれいで、足元にはフデリンドウやクルマバソウなどかわいらしい花たちでいっぱいでした。

和琴半島の後は館内にて周辺の自然について知り、

硫黄山で間近に火山の力を感じて今回のプログラムは終了。

みんなは火山の力を感じつつ、阿寒国立公園の自然の豊かさに感激している様子でした。

(のびー)


オオバナノエンレイソウ満開

2012-05-23 17:06:16 | 自然情報(Nature Information)

川湯から硫黄山を抜けて国道に出てくる道の両脇では今まさに

オオバナノエンレイソウが満開になっています。

エンレイソウの実って虫が最大で50cmほど離れた場所まで運ぶんですが、

大抵親の近くに種を落としていくので、2枚目の写真のように、

一か所の場所でいくつものエンレイソウが芽を出している姿を見ることができるんです。

先日の観察会での説明のうけうりですが、こうやってエンレイソウの群落ができていくんですね^^

是非見に来てください!(のび~)


釧路川源流部の湿地・森を歩く!

2012-05-20 17:33:12 | イベント(Event)

川湯エコミュージアムセンター主催の自然ふれあい行事

「釧路川源流部の湿地・森を歩く」が、玉川大学演習林内で行われました。

 

きのうの震えるほどの寒さがウソだったかのように、

きょうは汗ばむぐらいのポカポカ陽気。

玉川大学農学部・金井秀明技術指導員の説明を聞きながら、

約2時間かけて釧路川沿いの湿地帯に設けられた木道を歩きました。

 

植物は、種類によって茎の形が違うこと。

生き残るための戦略を持っていること。

 

生えている樹種や枝ぶり、伸び方などを見てわかることがあり、

そこに暮らす植物や動物はすべて、つながっているということ。

 

参加者の皆さんは、

ユーモアあふれる金井先生のお話を聞きながら、

ときには笑い声をあげ、

ときには神妙な面持ちで頷いたりしていました。

 

午後は、玉川大学の敷地内で飼育されているウマやウシ、ヒツジ、

ダチョウ、イヌとの触れ合いも。

 

動物たちの体温や息づかいを感じていただけたようです。

 

「一般開放されていないところを歩けるということだったので、参加しました。

花の匂いや実の色などには意味があるということがよくわかりました。

ダチョウにも触れたし、満足です」(ある参加者の方の声)

 

次回の自然ふれあい行事は6月24日(日)、

硫黄山麓に広がるつつじケ原を散策する予定。

詳細は決まり次第、お知らせいたします。

(KEI)

 


ガイド候補生誕生!?

2012-05-18 16:10:16 | イベント(Event)
川湯中学校2年生の皆さんによる2回目…というか最後となる
川湯EMCでの館内ガイドが行われました。



前回に比べて、顔つきからしてもだいぶ余裕が見られるようになっていましたよ。
なにせ、「お客さん来ないかな~」という声が出るようになったのですから。

「緊張したけど楽しかったです」
「ガイドするってたいへんだな、ということがわかりました」
「質問に答えられないことがあって、申し訳ないと思いました」

反省の言葉ばかりが出ていましたが、
みんな“やりとげた感”に満ちた、
イイ顔をしていたのが印象的でした。

川湯中学校2年生の皆さん、お疲れさまでした!

よし。これで、スタッフが急に休んだりしても、
人手が足りないときには頼めるかも!?


(KEI)

ようやく満開

2012-05-17 12:20:51 | 自然情報(Nature Information)
久しぶりに青空が広がり、
日中の気温が20度まで上がっています。
列島を北上してきた桜前線もいよいよ終盤。
ここ北海道の東部、川湯の地まで廻ってきました。

センター周辺の芝生も一層緑を濃くなり、
満開の桜が彩りをそえています。
そんなさわやかな風のもと、
散策をしてみてはいかがでしょうか。(H)