KAWAYU EMC スタッフのひとコマ(弟子屈町・川湯温泉・阿寒摩周国立公園・屈斜路湖・摩周湖など)

川湯エコミュージアムセンターの職員が写す日々の季節の移ろい、出来事をどうぞ Kawayu EMC staff diary

記録更新ならず!

2013-01-31 17:38:55 | 自然情報(Nature Information)

1984年から、

摩周湖と屈斜路湖の結氷に関するデータを記録し続けているスタッフによると-。

 

屈斜路湖の全面結氷は、

昨年までのデータでは1月16日が最速でしたが、

今年は5日も早く1月11日に全面結氷が確認され、

記録を大幅に更新しました!

 

そうなると、次に期待が高まるのは摩周湖の全面結氷です。

 

実のところ、

摩周湖は不凍年と結氷年が半々くらいでして。

 

昨年は2月12日に全面結氷となりましたが、

その前3年間は不凍でした。

 

ちなみに、

これまでの摩周湖全面結氷最速日は1月31日(1994年)。

 

はたして今年は!

 

 

青い湖面にさざ波が立っていました…。

 

 


笑う門には福来る

2013-01-27 09:51:11 | 出来事(Happening)

昨晩、遅ればせながら

「摩周・屈斜路パークボランティア」の新年会が行われました。

 

飲んで、

笑って、

食べて、

笑って、

話して、

笑って、

笑って、

あっという間に過ぎた3時間半。

笑い疲れました…。

 

そういえば先日、テレビを見ていたらお医者さんが

「1日5分、声を出して笑うことを心がけましょう」みたいなことを言っていました。

 

と、いうことは、

昨晩だけで、40日分はまかなわれたということですね♪

 

えっ?42日分ではないかって?

冒頭のあいさつを聞いているとき+差し入れのカニをいただいているときの

トータル10分くらいだけは、皆さん静かだったんです。

 ↑中央に鎮座しているのが、みんなを黙らせたカニ。

恐るべし!

のび~さんもいつになく(?)、無言で真剣な表情。

 

今年も、

摩周・屈斜路パークボランティアの活躍に乞うご期待!

 


生きた展示物?

2013-01-26 13:53:10 | 出来事(Happening)

昨日から今朝にかけ、

予想をはるかに上回る積雪に見舞われた、わが弟子屈町。

川湯では30~40㎝くらい積もったのではないか、と思われます。

 

重くはないけど、軽くもない雪でして、

スタッフAは車がスタックしてスタッフBに助けを求めたり、

スタッフCは車がスタックしてはマズイので迂回路を探してウロウロしたり。

(早口言葉みたいだな)

まあ、たいへんでした。

 

歩道の除雪もさることながら、

ここまで雪が降り積もると各所でよろしくない事態が発生します。

 

もともと、

雪よけ対策としてガラスが割れるのを防ぐべく板を張っておいたのですが、

屋根から落ちて溜まった雪がその板の高さをも超える勢いとなり、

えっさかほっさか雪を掘り掘り。

 

現場?にたどりつくのでさえ、

スノーシューを履いているのにヒザ上まで埋まるという…

まあ、たいへんでした。

 

「降らないでええええ~」とは言いませんが、

「なにも、こんなに一気に降らなくても」とは言いたくなります。

 

周辺道路も軒並み通行止め(徐々に解除されつつあります)。

釧網本線も運転見合わせ、SLも運休となってしまいました。

 

ああ、御神渡りはどうなっちゃっているんだろう…。


郷土の偉人

2013-01-24 13:41:59 | 地域情報(Local Information)

川湯EMCから徒歩2分のところにある「川湯相撲記念館」は、

第四十八代横綱・大鵬(納谷幸喜さん)の功績をたたえた施設です。

 

優勝回数32回という驚異的な数字は、

現段階で大相撲史上最多。

 

ウクライナ人の父と日本人の母との間に生まれた納谷さんは、

出生地こそ樺太(サハリン)ですが、

5歳のときに北海道に引き揚げて道内を転々とした後、

11歳で川湯に落ち着きました。

 

16歳で二所ノ関部屋に入門するまで、

川湯小学校、川湯中学校、弟子屈高校で過ごした納谷さんは、

弟子屈町が誇るヒーローです。

 

同級生の方をはじめ、

納谷さんを知る人たちは声をそろえて、

「とにかく努力の人。そして何といっても品があった」

と言います。

 

ある程度の年代以上にはなりますが、

川湯EMCに置いてある川湯相撲記念館のパンフレットをご覧になって、

「あら、大鵬ってこの町の出身だったの?」と驚かれたお客さまも

大勢いらっしゃいます。

 

弟子屈町は知らないけど大鵬は知っている…ということですよね。

 

わが町の知名度アップに貢献されたお力は

計り知れません。

 

今月26日まで、

川湯相撲記念館をはじめ、弟子屈町役場、

道の駅「摩周温泉」には記帳台が設けられています。

 

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

 


自然ふれあい行事「親子で餅つき大会!」

2013-01-20 16:44:49 | イベント(Event)

川湯EMC主催の自然ふれあい行事

「親子で餅つき大会」が行われ、

みんなで楽しく、ちょっと遅いお正月気分を味わいました♪

 

スタッフのこだわりはコレ↓

 

どうせやるなら機械に頼らないぞ!

餅米だってセイロを使って蒸すんだ!

そうなると、燃料は薪ストーブしかない!

という三段論法がすぐに成り立つスタッフ揃いにつき。

 

当然、薪には子どもたちに火をつけてもらいました。

 

餅米が蒸しあがるまでは、雪あそびタ~イム。

 

イグルーの中に入ったり、

ソリ遊びをしたり。

 

しっかりお腹が空くように動き回ったころ、

餅米がふっくら炊き上がりました。

 

きょうは、火力の調節から餅米の蒸し具合、

そして返し手まで務めてくださる頼もしい助っ人

「文ちゃん」「松ちゃん」「悦ちゃん」がいるので安心です!

 

さあ、いよいよ餅つきのスタート。

「よいしょ!」の掛け声とともに、子どもたちは代わる代わる杵を振り上げました。

 

続いて、お母さん方も。

「な、何かストレスでも!?」と心配になるくらい、

力強い“つきっぷり”を披露してくださいました。

 

つきあがったお餅は、

お母さん方も手伝ってくださり、

丸めてきな粉をつけて食べました。

 

子どもたちは、頬張りながら「おいし~い」と笑顔。

お父さん、お母さんも「おいしいね~」と笑顔。

スタッフもつまみ食いをしながら、「よかったよかった」と笑顔。

 

「お餅、大好き~」

「おかわりあるの?」

という声とともに、あっという間にお餅はなくなっていきました。

 

それにしても、

つき手と返し手の加減によってお餅の粘りや歯ごたえに

あんなに違いが出るとはオドロキだ!

 

次回の自然ふれあい行事は2月17日、

「御神渡り観察会」を予定しています。

ただいま参加者募集中!

詳しくは当センターHPのイベント情報をご覧ください。


疾走

2013-01-19 17:03:28 | 地域情報(Local Information)

今年も、

白い雪原の中を黒い雄姿が駆け抜ける時期がやって来ました。

JR北海道の観光列車「SL冬の湿原号」です。

 

きょうは、川湯温泉駅にやってくる2013年の初日ということで、

見に行ってきました。

 

蒸気を噴き上げるようすといい、

音といい、

やっぱりカッコいいですね!

 

わが弟子屈町内を通る唯一のJRは、釧路と網走を結ぶ釧網(せんもう)本線。

ちなみに、線路は1本です。

 

普通列車は前方と後方に運転席があるので問題はありませんが、

SLとなると、そうはいきません。

 

かといって、川湯温泉駅には転車台がないので、

入れ換え作業をしなければならないとか。

 

なので、この作業に精通した人しか、

この観光列車の車掌になれないそうです。

SLそのものもさることながら、

入れ換え作業を見られることが貴重だったようです。

 

今シーズン、

このSLが川湯温泉駅に来るのは1月の19、20、26、27日。

 

機会がありましたら、ぜひ。

ついででもいいですから、EMCにもお立ち寄りいただければ

幸いです。

 


連休の過ごし方

2013-01-13 16:55:40 | 出来事(Happening)

皆さま、

3連休はいかがお過ごしでしょうか?

 

EMCでは、

レンタルスノーシューが大忙しです。

 

あっちへ連れて行かれ、

こっちへ連れて行かれ!?

 

とってもうれしいのは、

「スノーシューが初めて」という方も、そうでない方も、

大人の方も子どもさんも、

男性も女性も、

「楽しかった~」といって帰ってきてくださることです。

 

スタッフA:「楽しかったって!」

スタッフB:「それは良かった」

スタッフA:「楽しくなりた~い!」

スタッフB:「…………」

 

センター内業務の合間をぬって、

スタッフAとスタッフBは和琴半島へフィールドワークに出かけました。

 

いまの和琴半島はどうなっているのか-

センター内の展示や、

お電話での問い合わせに反映させるためです。

…ホントに。

 

まずは、

自然探勝路入口近くにある屈斜路神社に、

今年1年の無事を祈願してから入山開始!

そう、ここは標高216mの和琴山でもあるのです。

もともとは屈斜路カルデラ形成後の火山、

オヤコツ溶岩円頂丘の溶岩ドームだったのですが、

湖岸の扇状地とつながり半島になったとか。

まだ、誰も足を踏み入れていない雪の上は、

格別です。

 

ただし、落とし穴もあります。

気を付けましょう。

 

前日に、当センターのスタッフが全面結氷を宣言した屈斜路湖。

オヤコツ地獄から見る風景もステキです。

この風景を見ながら飲むコーヒーの味は格別です。

 

ぜひ、行ってみてくださ~い!

 

さて。

午後は、前日から始めたイグルー作りの続き-。

 

大技、小技、スノーソー、バケツ、脚立、

そして何よりも“寒さに打ち勝つ根性”を駆使し、

雪のブロックを1個ずつ並べ、

1段ずつ積み上げています。

今週中には完成…させたい…。

 

ぜひ、見に来てくださ~い!

 

こんなカンジで、

スタッフも連休を満喫しています!?

(連休は関係ないけど)

 


屈斜路湖が全面結氷

2013-01-12 11:24:22 | 自然情報(Nature Information)

屈斜路湖はサロマ湖についで北海道で2番目に大きな湖で、

全面結氷する淡水湖としてはわが国最大の湖です。

その屈斜路湖が11日に全面結氷しました。

例年の結氷が1月下旬から2月にかけてですから、20日以上早いことになります。

氷点下20度を下回る連日の寒波と無風が結氷を早めたものと思われます。

さて、結氷のつぎに待たれるのが冬の風物詩「御神渡り」の出現ですが、

これからの天候が気になるところです。


神が遊んで歩く音

2013-01-10 13:03:45 | 自然情報(Nature Information)

さて。

屈斜路湖にフロストフラワーが咲き始めると、

湖畔に暮らす住民たちの間では、

「なき始めたね」

「夕べなんて、大なきだったっしょ」

な~んて会話が飛び交うようになります。

 

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、

耳をすまして聞いてみてください↓

00015

そう、

ないているのは屈斜路湖なんです。

 

張ったもののまだ薄い氷は、

気温や水温の上下とともに、伸縮を繰り返すわけですが、

その際に割れたり裂けたりする音が発生するのです。

 

陽が落ちて一段と冷え込むと、

低くくぐもった音はどんどん大きくなり、

湖を取り囲むように連なる山々にこだまして、

地鳴りのように響き渡ります。

 

昔からこの地に住む先住民族アイヌの人たちは、

この音のことを、「トーコロカムイ(アイヌ語で“湖の神”)が遊んで歩く音だ」

といっています。

 

皆さんには、どう聞こえるでしょうか?