KAWAYU EMC スタッフのひとコマ(弟子屈町・川湯温泉・阿寒摩周国立公園・屈斜路湖・摩周湖など)

川湯エコミュージアムセンターの職員が写す日々の季節の移ろい、出来事をどうぞ Kawayu EMC staff diary

調査報告会に行ってきました。

2015-02-26 13:25:30 | 地域情報(Local Information)

弟子屈町と、町内に農場をもつ玉川大学農学部は

相互の持続的な発展や環境、地域社会との共生を図るために連携協定を結んでいます。

 

平成26年度は、

屈斜路湖周辺の生物相調査及び魚類資源への影響等の調査をが行われたそうで、

このほどその内容が整理されて報告するということなので、聞きに行ってきました。

 

場所は、昨年12月に竣功披露された玉川大学の美留和晴耕塾。

なかなか機会に恵まれなかったのですが、

初めて中に入ることができました。

北欧風のデザインをモデルにしたというだけに、

長い冬も明るく楽しく過ごせそうなモダン&スタイリッシュな美しい建物です。

こういった施設で寝泊まりしながら学業に励めるなんて、うらやましい!!

…おっと、話がそれてしまいました。本題に戻ります。

 

まずは基調講演として、

南佳典・玉川大学農学部生物環境システム学科教授が「水と陸のつながり-連続性(Connectivity)の保全-」について

説明してくださいました。

玉川大学弟子屈農場の存在意義や果たす役割なども含め、

明確かつ簡潔にまとめらたものです。

 

今年度の学生さんたちの発表テーマは、

「攪乱後に成立したシラカンバ林からの遷移過程」

「北海道弟子屈演習林内の動物相と森林への被害調査」

「エゾシカによるミヤコザサの被食と実生動態」

「釧路川源流域の河畔林に生息するアメリカミンクが小型齧歯類に及ぼす影響」

「屈斜路湖周辺河川におけるニホンザリガニの分布に関わる環境要因」

の5本。

 

いずれも身近な内容のテーマだけに、

とても興味深く、継続調査していったもらいたいものばかりでした。

 

最後に、

吉川朋子・玉川大学農学部生物環境システム学科教授が総括として、

学生さんたちの結果発表に基づき、

「エコツーリズムで活用していこうとするときは、

ひとつの生物だけを見ることなく、

全体の資源を把握して行ってほしい」と述べました。

 

玉川大学の学生さんたちは、

たびたび川湯EMCに立ち寄ってくれるんです。

礼儀正しく、いつも元気いっぱい!

 

さすがにきょうは、

スーツを着て緊張した面持ちだったので、なぜか聞いているこちらもドキドキしてしまいましたが(笑)

これからの活躍に期待しています!

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川湯エコミュージアムセンター  http://www6.marimo.or.jp/k_emc/

 

 


ダイナミックな冬の星々 Winter stars

2015-02-26 11:51:56 | 自然情報(Nature Information)

冬の星々がきれいに夜空を輝かせています。

この日は北風が硫黄山から立ち上るガスを流し、

まるで荒野を駆ける砂埃のようになり、

横からは月が大地を照らして、

まるでスポットライトを当ててくれているかのように雪原に影を作り、

硫黄山の上には西に沈みゆくオリオン座、おおいぬ座とおうし座。

まさに闇夜の中で舞台が繰り広げられているかのようでした。

冬は明るい星が多く、これからは春の星座も上がってきます。

星を見てると季節の移り変わりを

実感します。

 

There are many bright stars in Winter such as 

Olion, Canis Major, Taurus etc.

Photo was taken at Mt. Iwo.

 

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自然ふれあい行事「阿寒国立公園80周年記念 摩周湖外輪山スノーシューウォーク」

2015-02-22 14:15:38 | イベント(Event)

阿寒国立公園80周年記念

川湯エコミュージアムセンター主催の自然ふれあい行事

「摩周湖外輪山スノーシューウォーク」が

キャンセルが数名でたのですが、参加者13名の中、行われました。

 

 心配していた天気も

悪くはなく・・・(良いとも言えない曇りでしたが笑)。

スノーシューは初めてという方が何人かいたので、 

簡単にレクチャーを行ってから出発。

 

ガードロープが足元に見えるくらいに積もった雪の上を歩きながら

エゾユキウサギの足跡などを観察。

 そこから夏は行けない道路の外側へと移動し、

屈斜路カルデラを一望しました。

 

 カルデラの成り立ちも聞いているだけでは

難しい話と感じるかもしれませんが、

実際に上から見てみると地形がはっきりとわかります。

 

そして皆さんのお待ちかね、メインの摩周湖側へ・・・。

湖面だけは見えている状態でした(笑)。

そんな中でもオオワシが風に乗って飛んでいる姿が

上から見ることができ、歓声が上がる場面も。

 

 木々が開けて摩周湖が見下ろせるポイントまでたどり着き、

第一展望台まで戻ります。

帰りは摩周湖の反対側のダケカンバの林の中を歩いていきます。

周りの木々には霧氷がつき、幻想的な風景のなか歩きました。

 

しかし、途中から辺りがだんだんと白くなりはじめ、

カムイシュ島が見えなくなるほどに。

参加者のみなさんはスノーシューが慣れてきたこともあり、

サクサクと歩けてきたようで少し早めに第一展望台に到着。

時間もあるし、ということで少しだけ摩周岳登山道側へ。

 

 

空を飛べるんじゃないかと思うくらいの強風が吹き荒れ、

冬の厳しさを思い知らされました(笑)。

そして防風林の中へ入り、スタッフのザックの中身を紹介。

 摩周湖が見られる少し小高いポイントで折り返し、

無事にみんな、第一展望台まで帰ってきました。

 

今年度の川湯エコミュージアムセンター主催の自然ふれあい行事は

この摩周湖外輪山スノーシューウォークで最後となりました。

これをきっかけに、参加した方、そしてこのブログを見た方などに

阿寒国立公園の自然に興味を持っていただけたら嬉しい限りです。

 

また、スノーシューは川湯エコミュージアムセンターにて

レンタルをしておりますので

興味のある方はお気軽にスタッフに声をかけてください♪

 

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あきらめていない!

2015-02-21 17:14:30 | 自然情報(Nature Information)

屈斜路湖の全面結氷が最も遅かった記録としては、

2月26日(2009年)というのがあります。

 

そう!

まだまだ可能性はあります!

 

だって、きょう、ほとんど凍っていたもん!

 

(藻琴山展望駐車場より)

 

…ということは!!!

もしかして、明日???

 

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総合学習 川湯中学校1年生

2015-02-19 17:11:18 | 出来事(Happening)

2時限分の事前学習を経て、

きょうはいよいよ現地での観察です。

 

午前はポンポン山へ。

 

まず、スノーシューを装着するのに一汗かきます(笑)

準備体操をすませたら、山頂へ向けて出発!

ただ、歩きに来たわけではありません。

学習しに来たのですから、周囲もじっくり見ていきます。

途中、明らかに口数が減りながらも、

無事に登頂成功♪

気温はもちろん、

噴気孔の中の温度を測定したり、

吸虫管を片手に、マダラスズの大捜索にチャレンジしました。

(残念ながら、見つけることはできませんでしたが…泣)

昼食を挟み、午後は屈斜路湖の砂湯へ。

こちらでは、

水温を測ったり、雪の中の温度や氷の温度をチェック。

氷の上に雪が積もってしまい、ちょっと見えにくい状態ではありましたが、

割れて湖岸に寄せられた氷を観察しました。

 

このあと、

測定結果や状況報告などを模造紙にまとめます。

 

そして、

進級した2年生の春、

川湯エコミュージアムセンターでお客さまに向けた館内ガイドを行う際に

役立てられます。

 

お楽しみに!

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屈斜路湖全面結氷宣言の基準・川湯EMCバージョン

2015-02-17 17:18:50 | 自然情報(Nature Information)

皆さんが気になっている屈斜路湖の結氷状況。

川湯EMCとしては、まだ「全面結氷しました~!」とはお伝えしておりません。

 

ほぼほぼ全面的に結氷しているようすが見られていましたが、

この2日間の暴風雪で、予想通りに大きく割れてしまいました。

(美幌峠より)

うえーん!

 

当センター独自の項目ではありますが、

当然のことながら判断基準というものがありますので、

ざっくりとご紹介しておきましょう。

 

●湖岸からの確認(9か所ほど)

●美幌峠からの確認

●藻琴山展望駐車場からの確認

上記すべての個所で結氷が確認されてから、その状態が24時間継続されて初めて、

川湯エコミュージアムセンターでは「全面結氷宣言」をさせていただいております。

 

24時間継続というのは、

全面結氷後に皆さんの期待をさらに高めさせる“アノ”現象を前提にしているからです。

 

“アノ”現象が起きるには、

日中も全面結氷状態が続く必要があるからです。

 

2月12日のブログでお知らせした、一部凍っていない箇所も、

13日の午前中に薄氷が張っていたことを確認したのですが、

今回の暴風雪でまたも宣言は先送りとなってしまいました。

 

湖岸から確認するという箇所も、

観光客が多く立ち寄るところもあれば、

地元の人でさえほとんど行かないところもあります。

 

なので、一般的に見る範囲に限れば、

ほぼほぼ全面的に結氷していたともいえます。

 

とにもかくにも、

気になる存在であることは間違いありませんね。

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臨時休館のお知らせ The museum is closed today

2015-02-15 08:49:47 | 出来事(Happening)

今週末も、暴風雪のため、

川湯エコミュージアムセンターは終日、

休館とさせていただきます。

 

今年はどうしたことでしょうか。

スタッフが通勤して来れない週末が続きます。

みなさまもくれぐれもお気をつけて過ごしてください。

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夜間開館中止のお知らせ Night museum was cancelled tonight

2015-02-14 16:12:00 | 出来事(Happening)

昨日の午後から雪が降り始め、

だいぶ風も強くなっていた川湯地域。

昨日今日で膝以上の

積雪があるような気がします・・・。

 

ということで、残念ながら今日も

ダイヤモンドダスト in KAWAYUは中止となりました。

それに併せ、今晩の夜間開館も中止とさせていただきます。

 

Diamond Dust in Kawayu and Night museum was cancelled

because bad weather tonight.

 

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現在の屈斜路湖・・・ Is Lake Kussharo frozen?

2015-02-12 16:42:29 | 自然情報(Nature Information)

昨日の美幌峠から見た、屈斜路湖の様子です。

ついに、全面結氷!?と思っていたのですが、

屈斜路湖の様子を見に行ったスタッフから

「まだ凍っていないところがあった~!」との報告が。

残念・・・。

全面結氷には、もう少し時間がかかりそうです。

 

Lake Kussharo is frozen,

but not all...

 

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