神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

字稲荷前の用水

2018-05-15 06:36:17 | 神田川5

 昨日UPの→ 「江戸名所図会」を見ると、守宮(いもり)池からの流れがあり、また段丘沿いには水路も描かれています。こうした左岸の天水が稲荷前の田圃(現早稲田中・高キャンパス)を灌漑し、さらに段丘沿いに北上して、中川の水源の一つとなっていたようです。一方、蟹川本流は画面から切れる田圃の反対側を流れ、→ 「下戸塚村絵図」にあるように、下戸塚と早稲田の村境を形成していました。

 

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    ・  昭文社の地図ソフト"Super Mapple Digital"で作成、縮尺は1/6000です。青点線が実地調査及び当時の地図、空中写真などで確認できる水路跡で、そのポイントを地図に記入した番号順にウォーク&ウォッチしてみました。(一部推定によっているところもあります。)  

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    1. 蟹川は穴八幡前で早稲田通りを横切り、水稲荷前に流れていました。

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    2. 右手は早稲田中・高キャンパスです。本流は右折、左折のクランクでキャンパスの東側にシフトしていました。 

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    3. 高田稲荷(水稲荷)の旧社地前です。別当だった宝泉寺は健在です。 

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    4. 早稲田大学構内に入ります。左手が高くなっていて、左岸段丘に沿っているのが分かります。

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    5. 大隈講堂前で、その奥は大隈庭園です。左岸流はこの先の田圃(字石田前)を灌漑し、余水を中川に落としていました。