面影橋下流の右岸段丘にある甘泉園公園は、元は徳川御三卿の一つ、清水家下屋敷の庭園でした。大名庭園のお約束通り、池を中心に築山を配した回遊式で、庭内の湧水がお茶を入れるのにかなっているというので、「甘泉園」の名が付けられました。明治後半から昭和にかけて、相馬家、早稲田大学の所有を経て、昭和36年(1961年)、早稲田大学、水稲荷神社間の所有地の交換によって、水稲荷神社の社地となります。その後庭園の大半を東京都が取得し、現在は新宿区立の公園として公開されています。
- ・ 甘泉園前 新目白通りから(地名ではなく、本来の)高田馬場方向のショットです。坂の中腹右手の茂みは手前の低いところが甘泉園、奥は水稲荷神社境内の高田富士のものです。
- ・ 甘泉園公園 昭和44年(1969年)開園、公園面積14235平方メートル、開園時間は午前7時から午後7時(11月から2月は午前7時から午後5時)、入場料は無料です。
- ・ 甘泉園公園 段丘斜面中腹に水源が設けられ、池に流れ落ちる構造になっています。かってはここから水が湧き出していたのでしょうか。
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