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それでも、日本人は「戦争」を選んだ 加藤陽子 再掲

2020-10-15 | 読書

日本学術会議の6人の学者を、政府が任命拒否したことが尾を引いていますが、何のかのと言い逃れして、うやむやにしようとする意図が丸見え。

その6人の1人、加藤陽子氏の著作の感想、前のブログから再掲します。10年前のちょうど今頃です。句点、打ち忘れ。書名なのに、失礼しました。

https://blog.goo.ne.jp/samubuto/e/1110c2a66e899f0fedd2298da2f3766f

ずっと若いころからもやもやと疑問の思っていたこと、なぜ戦争なんかしてしまったのかという疑問へ、私のようなものにもわかりやすくすっきり回答をいただいた気がしています。

政府に都合のいい意見ばかりを持つ学者が集まったのでは、政策へのいい提言ができません。

日本学術会議とは

http://www.scj.go.jp/ja/scj/index.html

政策は、時の内閣、政党の支持率を上げると言う刹那的な目的のためにあるのではなく、この国の国民がこの先長く平和で文化的な暮らしをできるための基本的な方針。

誰しも間違うことはある。政府だって間違うこともある。それを学問の立場から軌道修正する砦と私は思います。

日本を「戦争」する国にするためには必要なことという意見もありますが、その人たちが頭の中で考える戦争って、何なんでしょうか。昔から仮想敵国と言うのがあり、それは時代とともに変わってきた。今はテロとの戦いと範囲を広げて国民の危機感をあおる人たち。

日本は戦争のできる国なんでしょうか。

私はそうは思いません。経済が国の枠を超えて分かちがたく結びつき、人も国境を越えて行き来する時代に、20世紀の戦争の概念を持ち出して、安易に戦争に走ることは極めて危険。資源のない日本は前の戦争の時以上に、すぐ行き詰まるに決まっています。

戦争をしないで済ませる努力ならいくらしてもしすぎることはありません。残念ながら、私にはその努力が感じられません。まずはこの本でも読んでいただきたい。

今回のことで、秦の「焚書坑儒」を思い出しました。政権と違う意見を持つ学者を抹殺するような国は長くはもたない。その故事を思い出しました。


コメントは認証制です。ここまで読んでいただいたのに恐縮ですが、あなた様の貴重なご意見を反映しないこともありますので、今回の政府の処置、大賛成と言う方はどうぞ同じ意見の人たちと交流なさいますようにお願いします。

 

コメント (4)
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