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カメラを決めた

2013-01-24 | 日記

先日、大宰府にある九州国立博物館で。展示場所や輸送の制約で仏像などはほとんどなかったけど、平治物語絵巻が見られて感動。エッヂの立った墨の線、群衆の動き、素晴らしかったです。


昨年秋のドイツ旅行でカメラを濡らし、年末の下関で雨に打たれ、いよいよ写りが悪くなったので買い替えることに。今のカメラは長男の結婚式前に慌てて買ったもの。結婚し、孫ができて、その子がもう2歳と7か月。カメラもそろそろ買い替え時。

買う予定の機種はこちら。http://kakaku.com/item/K0000337569/ GPSのついたもっといいのもあるけれど、重いのでやめた。この歳になるとなるだけ身軽に歩きたい。

近所の某電気店では20,800円。ネットではこの値段。いつも申し訳ないと思いつつ、電気店で使い心地や性能を試して、結局ネットで買ってしまう。でも先週より2,000円近い値上がり。ここはしばしの待機。

本日、古文書同好会を退会する連絡をした。せっかく始めたのをやめるのは残念だけど、念頭に恩師より、自分の本当にするべきことをやって人生を完成させてくださいとのありがたいお言葉をいただいた。

自分が本当にするべきこと・・・って、やっぱり言葉を遺すことかな。

30代で、他にどうすることもできなくて(やむにやまれず)小説を書き始めたとき、私は文学科の出身でもなく、小説だって普通の人が普通に読む程度にしか読んでなくて、広い海に小さな船で漕ぎ出すような無謀さだったと今にして思う。がしかし、不安ではなかった。不安なら初めからやらないだろうから。身の程知らずに始めるから無謀。30代というのは若くはないけれど、成熟にはまだ間がある。今思えばいい時期だったのかも。

夫が勤めを辞めて自営になり、日々の忙しさに追われて、それを言い訳にして、やがていろいろな人とお付き合いの輪も広がったけど、やっぱり最後は本の一冊なりと残してから死にたい。


 

午前中は久しぶりに大島を出して着てみた。大島も貰ったのやら買ったのやらいろいろあるけれど、一番いいものを。長襦袢も正絹が今の時期は暖かい。人に会うのに、旅先で大袈裟とも思うけど、相手に対する敬意。そう思うことにした。

きょう引出しの中から、古い古い木の箱が出てきた。本体は壊れたので捨てて、今は蓋だけ。小学生のころ、同居していた叔母が証券会社の社員旅行で岡山県の奥津温泉に行ったときのお土産。50年以上前の箱。

高2のクラスで、私は会計係をしていて、体育の時間、その箱に入れたお金を男子に預かってもらい、返してもらった時には蓋の裏に万年筆で落書きが。別の男の子のいたずら。その絵がまだ消えずに残っていた。その箱を今度持って行って先生に見ていただこう。

毎日毎日、放課後の教室で、勉強するという名目で残っては遊んでいたあの頃の友達。女の子と男の子も。若い先生はきっと私たちを持て余していたはず。来週聞いてみよう。

ずるずると芋づる式にいろんなこと思い出すんだけど、私の属していた部もまたぶっちぎりに楽しい子がいっぱいいて、こっそり電気釜持ち込んでご飯炊いて、みんなで食べたり、部室に近所の店から出前取ったり、学校抜け出して近くの県庁の食堂へうどん食べに行ったり(これは広く行われていて県庁からクレームがきた)、自由放任を絵にかいたような学校でしたね。面白い子が多かったかな。みんな元気でいるんだろうか。

夫は中高一貫の男子校出身。共学校がいかに賑やかでいかに楽しかったかを、延々と自慢し続ける私。この点ではいつも優位に立つ私。と勝手に思っているだけだけど。

古い箱のふた一つでこんなに楽しめるなんて、だから私は断捨離は苦手。服は割と平気で捨てるけど。ものにはひとつひとつ物語が宿っている。それをもう一度辿りなおす楽しさ。


 

来月初め、お祝いごとで郊外の料亭に行くことになった。お姑様を誘ったのに、年寄りが出る幕じゃないからと遠慮されるので残念だった。私が嫁に来たころ、お姑様は50歳、若かったなあ。

昨夜話に行くと、台所で一人でご飯食べていた。広い台所に今は一人。自分の親ではないけれど、その姿に胸が詰まった。いずれは自分もそうなって行く道筋。じゃ、もうお姑様と暮らせばいいんだけど、隣なのでついつい先延ばしになっている。近くに入ると案外、親の歳とったのがわからないものです。

出来る限り家にいてもらいたいと私は思っている。少々不便でも不自由でも我が家が一番。

「じゃ、春になって暖かくなったら行きましょうね」と言って帰ってきたけど、春が待ち遠しい。

今年の私のモットーは会える人には会えるうちに会っておく。これです。

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