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青空と木蓮 ( 寶珠山 十輪寺 )

2017-03-07 19:37:33 | 花紀行
 冷たい雨の降った昨日、今日は曇り空ながらも雨の心配はなさそう・・・。
だんなさんが、買い物にでも行こうかと言い出しました。うーん!? 欲しい物も無いし・・・。
しだれ梅が満開のニュースを思い出して、提案してみましたが、
「行ったことのないところに行こうよ~。」
と却下されてしまいました。それではと、もくれんのお寺、藤枝の「十輪寺」のことを調べてみました。どうやらもくれんは二分咲きくらいの様子、今週末には、もくれん祭りも開催されるようです。それに木喰仏という微笑み仏と呼ばれる木彫りの仏様がおられるとのこと。
行く先はここに決めました。

     
     木々に抱かれるように建つ「寶珠山 十輪寺(ほうじゅさん じゅうりんじ)」

      
     小さな馬頭観音と六地蔵

     
     大きなザボン(文旦)  こんな風になるんですね。

     
     咲き始めたももくれん、青空が綺麗です。

     
     初めて見た「仏手柑(ぶしゅかん)」(インド原産) 本当に人の手のような形

 ご住職は、お花や植物が大好き方かなあ~? 

     

 階段を上がって振り返ると、お向かいの山の斜面には、もくれんの木がたくさん植えられていて(残念ながらお花はまだちらほらしか咲いていませんが・・・)山の上には、小さなお堂が見えます。もくれん観音様がいらっしゃるとか・・・? 
 本堂の前にいらっしゃった方が
「ゆうれい画展をやっているので、見て行ってください。」
とお声をかけてくださいました。
一人だったら結構怖かったかな?と思うほど迫力のある掛け軸が並んでいます。お寺所蔵だという「涅槃図」もとても美しいものでした。こんなにたくさんのゆうれい画を所蔵しているのかな?と不思議に思ってそれぞれの画の説明文を読むと、群馬の「嶽林寺」というお寺のものがいくつかありました。
 本堂の右側には、私がお会いしたかった「木喰仏(もくじきぶつ)」がお二人並んでいました。

『  木喰仏

 日本全国を修行しながら、千体の仏を彫る「千体仏彫像の祈願」さらには「二千体仏彫像の大願」を立てた木喰上人。93歳までの行脚のなかで、大井川を超えて藤枝に入ったのは寛政12年。岡部・藤枝・焼津に2ヶ月間逗留し、13体(現存数11体)の木喰仏を残しました。この時期の作風の特徴は、静かに語りかけるようななんとも優しい微笑みにあります。(後略)』(「みちゆかし 藤枝の古道で出会うおもしろきこと」より)

 「子安地蔵菩薩」と「虚空蔵菩薩」は楠材で作られていて、なんともいえない優しいお顔をしています。私の好きな「円空仏」の荒々しい中に宿る素朴な優しさとは異なり、包み込むような優しさを感じました。

  まるまると まるめよまるめよ わが心
         まん丸く 丸くまん丸   木喰上人道歌


 前出の「みちゆかし」の中に 3月12日(日)、15日(水) 9:30~12:00 木喰仏に詳しいガイドの方と一緒に、岡部・藤枝の7体についてお話を伺いながら散策するイベントがあると載っていました。
 素敵な企画ですね。


     
     背高ノッポの銀杏の木 

     
     黄色が可愛い「ミツマタ」

     
     面白い模様の「亀甲竹(ホテイチク)」     

     
     紫木蓮は満開? 日当たりが良いのかな?

     
     山門横のもくれん、いっぱいの蕾

 近くには、「興福寺」「金毘羅さん」などもあり、二人で春の道を散策しました。
このお寺には、珍しい植物が植えられていますが、どれにも名前の札がかけられており、知りたがりの私にはとても嬉しかったです。


  お寺紹介   寶珠山 十輪寺(ほうじゅさん じゅうりんじ)  藤枝市岡部町三輪 925
                                      ☎ 054-667-0339

  もくれん祭り  3月11日(土)・12日(日)
  ゆうれい画展   ~ 12日(日)まで (最終日 15:00まで)