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夏の一日 その1 ( 東山旧岸邸 1 )

2015-08-26 11:01:19 | 建物紀行
 御殿場にあるお気に入りのお店「とらや工房」、その奥に「東山旧岸邸」があることを知ったのは、以前お邪魔したお蕎麦屋さんでパンフレットを頂いたときでした。
夏の一日、だんなさんとお出かけすることにしました。


     
     

『 東山旧岸邸は、首相を務めた岸信介の自邸として
 1969年に建てられました
 伝統的な数寄屋建築の美と、
 現代的な住まいとしての機能の両立を目指したこの邸宅は
 建築家・吉田五十八の晩年の作品であり、
 氏の建築美学の到達点のひとつといえます (後略)』(頂いたパンフレットより)


     
     玄関ホールのお隣は、書斎兼応接室


     
     和室に向かう廊下には、手前に水がはねないように12㎝の縁のつけられた「水屋」


     
     2間続きの和室

 吊束を廃止し欄間を吹き抜けにすること、畳縁を細くすること、床の間横の横縞の金属素材の戸によりヒーターを隠すことなどにより、すっきり広々見えるようになっています。 


     
     広縁からは、緑豊かなお庭を見ることができます。


     
     荒組の雪見障子、印象的な照明のついた居間

 岸信介元首相は、庭に向けられた椅子に座ってお庭を眺めるのがお好きだったとか・・・。私たちも座らせて頂きましたが・・・。

     
     開け放たれた窓、溢れんばかりのみどりに包まれ、森の中にいるようです。


     
     居間のお隣の食堂(会議、打ち合わせに使われたこともあるそうです。)

 窓枠は、額縁、素晴らしい大きな絵を見るようです。


     
     押込戸を利用して、障子・ガラス戸・網戸・雨戸(かなり頑丈そう?)を壁戸袋に引込み、庭側が開放になります。

 

                                                     つづく