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ちょこっとドライブ その2 ( 摩訶耶寺 )

2011-03-02 17:24:41 | 不思議紀行
 初生衣神社に向かう途中には、→付きの看板がいくつか出ていまして、その中に、”摩訶耶寺(まかやじ)”というこれまた不思議な名前のお寺がありました。いつも出掛ける時には、「ここでこんなお花を見よう。」とか「好きそうな狛犬のいる神社はないかな?」とか色々調べて出掛けることが多いのですが、この日は、行き当たりばったり、風の吹くまま、気の向くまま・・・。


     
     浜名湖湖北五山のひとつ


     
     山門


     
     静かに立ち並ぶ石仏群


     
     本堂

 拝観料を払って、本堂の中へ・・・。


      
     本堂格天井 寛永9年(1632年)に建造。総ケヤキ造り、法橋関中の筆による極彩色の花鳥を配す。


     
     蛙股には、飛天像がいきいきと舞う。

 天井図は、400年近くの時の流れを感じさせないほど色鮮やかで美しく、描かれている動植物はいきいきとしていました。蛙股の天女は、衣や手のしなやかさが素晴らしかったです。
この後、別棟に安置されている

「不動明王像(平安時代末期の作)」  
ヒノキの一木彫りですが、木目がいかされたすばらしいお姿です。昔から海上安全のお不動さまとして信仰されてきました。

「阿弥陀如来像(平安時代末期の作)」 
円満な美しいお顔を拝めば、心洗われ清々しくやすらかなゆとりの気持ちをとりもどしていただけると存じます。

「千手観音像(藤原時代初期の作)」 
唇に朱色をとどめ、豊満な顔立ちのなかにきりっとした気品が漂う、平安初期の典雅な趣が感じられます。昔から子育て観音として広く信仰されています。

 を見せて頂きました。(説明は、パンフレットより)だんなさんは、一本の木で彫られ、木目が美しい”不動明王像”が気に入った様子。お顔もただ憤怒の表情だけでないものを感じさせるような気がします。私は、唇に朱の残る”千手観音像”に心惹かれました。子育て観音様ということなので、いずれ母となり、父となるだろう子供たちのことをお祈りしました。
かなり間近で見ることができましたが、三対の像はどれも、手が欠けていたり、亀裂が入っていたりしました。いつか朽ちてしまうのかもしれません。


     
     1240年頃に作庭されたお庭 向こう岸の枝垂れ桜、春が待たれます。


     
     池の水に映ったもう一つの景色も美しい。


 冬枯れのお庭は、とても寂しい。できたら、桜や新緑の季節にもう一度訪れたいと思いました。
 


  お寺紹介  大乗山宝池院 摩訶耶寺(まかやじ)  浜松市北区三ケ日町摩訶耶 421
                       ℡ 053-525-0027