片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

OSとBiz/Browserの将来についての考察

2009年10月27日 | Biz/Browser
パソコンは元々表計算やワープロで使われていた。
それがインターネットにつなぐ必要が出てきた。
WindowsやLINUXは、機能追加して対応してきた。
一方、電話機をパソコンのようにしたのがアンドロイドであり、パソコンをネットワークを前提に、つまりブラウザのようにしたのがクロームOS。
アンドロイドもクロームOSもオープンソースで無料。
アンドロイド開発者が語るグーグルのOS戦略がNBOnlineに載っていた。

ところで、Biz/Browserは現在、Windows環境を土台として、その上でユーザアプリケーションを動かしている。
アンドロイドやクロームOSがWindowsに取って代わる時代がきたとしたら、Biz/Browserはどうすればいいのだろうか。

解決策は2つある。
一つはBiz/BrowserをアンドロイドやクロームOS上で動かすこと。
もう一つは、CRS言語を世界に普及させること。

一つ目はだれでも理解できるが、二つ目は???だと思う。

Biz/Browserの心臓部はCRS言語にある。
事務処理という分野に限って、サーバと手元のコンピュータをいかに使い勝手良く動かすかに特化した、手元のコンピュータで動作する言語がCRS(Chain reflection Script)なのだ。
reflectionには反射するという意味がある。つまりサーバにリクエストを投げて、結果が反射して返ってくるという意味だ。
CRS言語は、サーバとクライアント端末とが会話するためのクライアント側言語という意味になる。
CRSは、日本の、業務用画面の使い勝手を徹底的に追求するユーザに育てられて出来上がってきた言語だ。事務処理の職人によって守り育てられた日本発の、インターネット時代の事務処理用クライアント言語と言っていい。

私は、CRS言語を世界の事務処理言語として世界に発信できないかと、2001年から思っていた。今でも思っている。
CRS言語仕様についてアクシスソフトは権利を主張しない。
そのため、Wagby、XupperⅡ、楽々FRameWorkⅡなどが、HTMLではなくCRS言語を自動生成し、Biz/Browserで即実行できるようになっている。
今のところCRS言語を動かすブラウザは、Biz/Browserしかないが、そのうちだれかがこの言語の優秀さに気付いて、アンドロイド用のCRSブラウザを作ったり、クロームOS上のCRSブラウザを作るかも知れない。

ユーザから見れば、CRS言語で動く環境は多ければ多いほどいい。
しかし、CRSの仕様については、アクシスソフトが勝手に決めるのではなく、COBOLのように産学共同の標準化団体を作って、そこで決めるのが、そろそろいいだろうと思っている。

そうなったときアクシスソフトはどこでビジネスをするのかと思うかも知れないが、大成功しているアドビがいる。心配はいらない。