落ち着かない日々で、もともと体力がない私は、疲労の蓄積が怖い。
気を付けてはいるつもりだけれど、さすがに一昨日は疲れ切ってしまいました。
それには、訳があります。
自分の体力の程もわきまえず、ごり押しの強行軍で出かけてしまったからです。
でも、行って良かった。
それが疲労を一層加速はさせたけれど、さわやかな余韻は、未だに私の心を温めてくれているかのようです。
出かけた先は孫息子、次女の長男K君の、少年野球クラブの試合観戦です。
前日は突然の病院行きで、疲れ果てていたところに、娘から、再度誘いの電話。
数日前から、その話は聞いてはいて、その時は出かけるつもりでいました。
何故って、病院行きの予定はその時点で全くなかったからです。
二つ返事で、とても楽しみにしていたのですけれどね。
けれど、前日、誘いがあった時は、さすがに応援にいく自信がなく、一旦は断りました。。
今回の試合は、K君のチームのホームグランドであり、椅子などの気遣いをパパとママのためにして上げられるから、との事。
私には次女のMちゃんが、息子の活躍する姿を是非見てほしいと、と願っているように感じられたのですが・・・・・・
今後の家改修工事に向けて、体力を温存しなければ、との思いが強くありました。
そして、とても早く床に就いた私です。
ところが、試合の当日は早朝に目が覚め、家事が割と順調に捗りました。
「やっぱり出かけよう」と気持ちが変わり、急遽グランドに向かうことに。
外出予定があり、試合観戦は出来ないお婿さんが、わざわざ迎えに来てくれました。
その車で、自宅からさほど遠くないグランドへ。
何て良いお天気でしょう。
五月晴れの空がどこまでも広がり、グランドの二方は、滴る緑の森に囲われています。
そこで、水色のユニフォームを身にまとった少年達が、既にプレーを開始していました。、
同様のユニフォームを着用した体格がいい数名の中年のおじ様達、それに父兄とおぼしきお母さま達が次第に増え、結構な応援です。
初め私は、娘と親しい初対面のお母様方にご挨拶。
すると娘が、「今話した人は、相手チームの監督の奥さんなのよ。」と。
「実は、Kがとても仲良くしている子のご両親なの。
早くその事に気が付いていれば、その監督さんのチームに入部したかもしれないのだけれどね」
「そうなのぉ~」と相槌を打ちながら、Mちゃんのの話しを聞いた後、両チームから受ける印象について、私は語りました
「相手チームは、こちらに比べ、とても静かな印象ね。監督さんも、寡黙そうに一見見えるわ」
「とてもいい監督さんのようだけれど、父兄の協力が少ないみたいなの。」
「クラブには、それぞれの事情があるのね~」
「もしKが相手チームに入っていたら、私は強力な助け人になったでしょうね~
Hも恐らくユニホームを着て、コーチ役を買って出ることになっていたかもしれないわ」
「それでは、お相手方は、さぞさぞ残念だったでしょうね~」と、私は応えました。
背番号30番が監督さん 二番がK君です
「でも今のチームで良かったんじゃないの。
監督さんの人柄の良さが、一目見ただけで分かるわよ。
子供たちへの語りかけも元気で、とても温か味があるもの。
何で、そんな堅い表情をしているんだ?って子供に話しかけていたのにも、感心したわ。
声も大きくて、子供達を見る眼差しがとても優しそう。
子供達に頑張ろうといった気持ちを素直に抱かせる監督さんのように見えるわ。」
親子で、このような勝手なおしゃべりをしている内にも、試合は進んでいきました。
青い空と鮮やかな緑を背景に、きらきら輝く陽光をいっぱい浴びてプレーをする子供達の光景は、本当に幸せそのもの。
試合の結果等、どうでもいいと思えるほどの長閑さでした。
けれど、子供達それぞれの顔はとても真剣そう。
K君にも時折、監督の明るい檄が飛びます。
守備は三塁、打順は三番のK君ですが、期待以上の大活躍.
打ったボールは、ほとんどヒット。
向かってきたボールをグローブでしっかり受け止め、一塁に見事に送り投げ、アウトなんていうことがしょっちゅうあり、
その度に感激。
「そういえば、長嶋選手は三塁が守備だったわね~」と言い、それだけで益々嬉しくなったおばあちゃんです。
次女家族は、全員が大のカープファン。
年に何回かは野球場に足を運び、テレビ観戦も無論楽しんでいます。
ゆえにポーズも格好よく決まっていて、その凛々しい孫の姿は、私の眼には頼もしくさえ映りました。
おばあちゃんが褒めると照れくさそうにする表情は、まだまだあどけなく可愛いK君なんですけれど。
2試合ありましたが、両方とも圧勝。
強いチームとは聞いていなかったのですけれどね。
ただ一つ、意外感でちょっと驚いた事があります。
でもすぐ納得、なるほど、と思い、微笑ましく思えた私。
低学年のうちは、ピッチャーはボールを投げる真似のみなんですね~
打者が打つボールは、画像の通り、目の前に建てられたポールの上にのっかているのです。
その固定されたボールを見ながら、打つ前に、素振りで練習。
その後、実際に打ちます。
ですから当たらないで空振りということはめったになく、ボールは必ずといってよいほど前に飛んでいきました。
未だ腕力の十分ついていない低学年ゆえでしょうか。
基礎を徹底的に教え込むには必要な行程なのでしょう。
なるほど~と納得の私ながら、笑いをこらえることができませんでした。
ママに甘えるかれんちゃん かれんちゃんもメンバーの1員として登録されています。
更に妹さん達も補充要員として駆り出されていました。
その日は、人数がそろわなかったようです。
何とも、長閑な試合でした。
監督さんとコーチは、お仕事をなさる傍ら、ボランテイアとして、少年野球の指導とお世話をなさっているようです。
無論、野球が大好きな方々でいらっしゃるのでしょうが。
子供達の健全な成長を見守り指導する温かな人格と責任感を持ち合わせておいでだからできること。
頭が下がります。
娘の話しでは、監督さんの性格も色々のようよ、とのことでしたが・・・・・
K君のチームの監督さんは、娘の話では、心から信頼できる方らしく、本当に良かったです。
監督さんにも、孫がお世話になっているお礼を一言述べ、所用で駅前に出なければならず、試合が終わるとすぐグランドを後にしました。
爽やかな薫風を受け、青空を仰ぎながら駅までの道を30分かけて歩き通し、その無理が、更に私の体に祟りましたが・・・・・・
たとえ、そうだとしても、今なお直近の爽やかな清々しい思い出に、折々で浸リながら過ごしている私です。
今日から、いよいよ壁の洗浄が始まります。
疲れたなんて言ってはいられません。
ご訪問いただきまして有難うございました。