5月14日、先週の水曜日は、、病院通いはお休み。
時間的には珍しく十分な余裕がある日でした。
金曜日から足場の組み立てが始まるため、翌日の15日は病院へまた出かけた私です。
今日のお話は、のんびりと過ごすはずだった、14日の出来事。
いよいよ始まる工事に備え、業者さんの一週間分のお菓子と飲み物も用意できました。
心の準備も整い、気が緩んでしまったからでしょうか。
朝から身支度もいい加減で、だらだら過ごしていると、親友のKさんよりお電話がありました。
「近所のおばあさんがこしらえた地物の安いお野菜とイチゴを買ったので、少しお届けするわ」
とのお知らせ。
「主人は入院中で一人暮らしだから、そんなお気遣いなさらないで・・・・・・」と言いつつ、ご厚意を素直に喜び、甘えさせて貰った私です。
Kさんには心からお会いしたく、私も、お渡ししたい物がありましたから。
お届け下さったいちご、おネギ等
このブログにも、幾度かご紹介させて頂いたKさんです。
ロサンゼルス在住時にとても親しくなり、その後も身内同然くらいの信頼感を、お互いに寄せ合っています。
その当時、娘達を、わが子のように可愛がって下さいました。
日本人学校への車の送り迎えも、交代で一緒にやったものです。
この方のお陰で、私達親子の海外暮らしが楽しく充実した日々になった、と言っても過言ではありません。
その御恩は今なお忘れることはなく、感謝の思いを、家族で抱き続けています。
その後の暮らしは、専業主婦の私と大違いのKさん。
帰国後も堪能な英語を生かし、キャリアを積まれ、最近まで新興国を支援する国際機関にお勤めでした。
ご主人様は大企業の副社長さんでいらしたのですが、奥様より先に御退職。
その後は、主夫としてのお働きもなさり、奥様を支えてこられたのでした。
ご家族の団結がとても強く、90歳になられるご両家のお母様への気配りは、お聞きするたびに感動。
その優しさ、温かさには、心打たれてばかりの私です。
このご家族のことを語り出すと止まらなくなってしまいそうですので、いったん今日は打ち切り、前のお話しに戻らせていただきますね。
お電話をいただいた私は、慌ててお化粧を済ませ、身支度を整え、Kさんがいらっしゃるのを待つことにしました。
私同様、ベランダガーデンを楽しんでおられるKさんなので、お庭も見て頂きたい、と思いました。
そのために、お庭の簡単な手入れをしておこうと、いつものように、勝手口のドアを開けた私です。
ところが・・・・・・・
ここからが二話のこわぁ~い、ゾッとするお話です。
開けたとたん、何やら得体のしれない小さな黒い虫の集団が、すごい勢いで家の中に舞い込んできました。
大層仰天した私は、その虫を払いのけ、払いのけしながら、その正体を見極めようと、目を凝らしました。
ぞぉ~~!!!
これって、白アリではないかしら?
二年前のポーチのひさしの被害を思い出し、泣きたくなるほどのショックを受け、恐怖におののきそうになりました。
羽ありの形を見て、前回の経験から、白アリと確信した私です。
払いのけても払いのけても、全部を追い出すことは不可能と観念し、いったんガラス戸を閉めました。
そして、できるだけたくさん、その羽ありを指でつまむようにして、小さなポリ袋に捕獲した私です。
業者さんに、確認してもらうためです。
フィソステギア
ここには捕獲した白アリが入ったビニール袋の画像を載せるつもりでしたが・・・・・・・
白アリ業者さんに見せた後、気持ちが悪いので処分してしまい、写真を撮るのを忘れてしまいました。
すっかり気が動転してしまった私。
そうこうしているうちに、Kさんがお見えになりました。
かしこまらないお客さんで、本当に良かった。
Kさんとは身内のような親しさですから、緊張した心をさらけ出すかのように、そのショックを語って私は止みませんでした。
そこはキャリアを積まれ、私よりはるかに大人のKさん。
実に落ち着いた優しい穏やかな態度で、私を慰め励まして下さったのです。
しばらくは、白アリのお話しで話題はもちきりでしたが・・・・・・
その内に私の気持ちも次第に落ち着き、違う話題へと話しが移っていきました。
両家のお母様の介護の苦労話、長男のDちゃんの結婚生活についての心配事など・・・・・・
Dちゃんは、大手商社にご勤務。
お嫁さんも、同じ系列の大手銀行にお勤めで、海外に数年前転勤となり、お一人で単身赴任。
別居状態でお暮らしです。
お話しを伺えば伺うほど、娘達の結婚生活とは明らかに様子が異なり、お母さまもさることながら、お父様の心配はとても理解できます。
でもお話しを詳しく伺う内に、別居生活ながら若夫婦がお互いに納得し、信頼し合ってお暮らしなのがよく判りました。
新しい形態の結婚生活を送るお二人に、私は温かなエールを届けたい気持ち、いっぱいでいます。
その旨、私の印象と感想をお話ししたところ、Kさんが幾分安心なさったように見えました。
マーガレット
私には、いまだに幼い頃の、ちょっぴりおグズさんで、甘いお菓子に目がなかったDちゃんが、目に焼き付いて離れません。
そのDちゃんが、逞しい青年に成長し、今では、商社マンとして世界を股にかけてご活躍。
日本人学校で次女と同級生、大の仲良しだったお姉さんのち~ちゃんも我が娘達も、40代。
何と長い歳月が、瞬く間に流れ去ってしまった事でしょう。
Kさんとお話しさせていただくと、ロスでの暮らしの印象が強いだけに、ことさら、光陰矢のごとしを思わずにはいられません。
子供も小さく、私達も若くて溌剌としていたあの異国暮らしの時代に、一瞬でもよいから戻れるものなら戻りたい。
良い友人にも恵まれ、一番輝いていた時期でした。
Kさんのお話しによると、帰国後はしばらく、アメリカが設立した大学で、英文学の講義をされていたとのこと。
それも英語で授業を数回したのだけれど、学生が付いていけない様子だったので、日本語に戻されたとか。
それを伺い、改めてびっくり!
彼女の教養と才能を再認識する事となりました。
けれど、Kさんの魅力は、そのような豊かな才能を生かしキャリアを積んでこられたにもかかわらず、
それをひけらかすことなく、実にチャーミングで奥ゆかしい女性であられる事。
話題はお子様の心配事だったりして、一見専業主婦の私と同一の雰囲気を醸し出しておられます。
若いころから、価値観もそっくりで、話すと意気投合し、垣根がまるで感じられない二人。
身内同然の気やすさで、素直に何でも語れます。
私が愛して止まないビオラ、パンジー。いよいよ終焉に近づき寂しい限りです。
その点、娘達はどうでしょう。
娘時代の頃とは随分変わったなぁ~、と言った心証で、私の目には映るときが、よくあります。
口調も、いかにもキャリアウーマンぽい物言いで、「我が家にまで会社の雰囲気を持ち込まないでよぉ~」なんて、言いたくなることが。(笑)
Kさんを少しでも見習ってほしいな~、と。
あなた達も、敬愛して止まないKさんでしょうから。
お仕事と介護の両立を、実に麗しく見事に果たされてきたKさん。
そのご苦労もねぎらいたく、私の真心を精一杯込めて、ご退職祝いのプレゼントをその場でお渡ししました。
さて二話の白アリのこわぁ~いお話は、まだ続きがありますので、またの機会にご報告させていただきますね。
ご訪問いただきまして有難うございました。