夫のお墓参りが一番の目的でしたのに、食べ物の話題から記事を書き始めるなんて。
何とも不謹慎ですが、私がとても元気な証拠。
夫も両親も、苦笑いしながらも、喜んでくれていることでしょう。
この度の出発前、思いがけずご住職様からお電話がありました。
「せっかくおいで下さるのに、私はその期間留守をしておりません。
会えなくて残念ですが、坊守(奥様の事)がおりますから」と。
それを伺い、私もとてもとても残念に思いましたが・・・。
その様なご報告をわざわざして下さるお気遣いに感激。
感謝の気持ちで一杯でした。
実は行く前に、お手紙を差し上げたためでしょう。
コロナ禍で伺えない間は、春秋のお彼岸とお盆には、お布施を同封したお手紙を差し上げるのを私は慣例にしていました。
この度は、帰省が中日の法要の後になってしまいました。
それで、法要の際に供養していただくのに必要な、戒名のみ、先にお知らせするために認めたお手紙でした。
何時もお手紙を差し上げると、ご住職様からも封書の丁寧なお返事が届きます。
そして必ず、書物や小冊子が同封されています。
最近お送り下さったのは、「歎異抄」でした。
司馬遼太郎が「無人島に一冊だけ本を持っていくなら歎異抄だ」、と言わしめた書物ですね。
以前から、私もぜひ読みたいと思っていましたが・・・・
何だか敷居が高くて、今までは手に取らないままでした。
お墓の写真がいつも同封されています。
読むと、易しいようで、やはり内容は奥深く・・・。
どこまで自分が理解できているのか疑わしいです。
いつかご住職様にお会いした時に、お話をしていただき、もっと理解を深めたいものと思っています。
一泊の旅行に過ぎませんのに、相変わらず荷物の多い私。
身軽る過ぎると何だか安心できなくて・・・。
広島に到着したのは2時過ぎでした。
次女が、政府が催す旅行支援キャンペーンを目いっぱい利用して、往復の新幹線切符の入手とホテルの契約もしてくれました。
ホテルは、ワクチンの5回目の接種券を見せると、一万円割り引きが効くものでした。
お墓参りは翌日の朝、出かける予定にしていましたが、天気予報によると雨模様のよう。
それで、予定を急遽変更。
着いた日に荷物をフロントに預け、すぐお寺に向かいました。
供花も、お花屋さんで求め。
今回は洋花にしてみましたが・・・。
何だかぴんと来なくて・・・。少々申し訳ない気持ちに。
お寺はグランビヤホテルから、徒歩で行ける距離にあり、とても便利。
行きはタクシー、帰りは歩きでホテルに戻りました。
お寺に着くと、まず奥様にご挨拶。
お布施と気持ちばかりのお土産をお渡しして、暫く談笑。
お子様は年子でまだ就学前。
大変な時期でいらっしゃるのが想像に難くなく・・・。
応援の言葉を子育ての先輩として、心を込めて語らせていただきました。
奥様と直接お話をする事は余りなかったので、急に親近感を覚える機会を持てて良かったです。
80代の後半になられる、前御住職のお母上様も、お元気なご様子。
そのお母様のお体の事で、とてもためになるお話も伺えました。
いつか、それも記事にしたいと思っています。
その後は、お墓に。
本当に久しぶりで、胸を熱くしながら、まずはご無沙汰のお詫び。
お墓のお掃除にしばらく時間をかけました。
草取りも済ませ、心を込めてお詣り
私は毎朝、朝食をいただく前に、お位牌の前で手を合わせ、感謝の言葉を述べ、若夫婦家族と自分の近況報告を必ずしています。
ですから真新しい事をしていると言った実感は湧きませんでしたが、墓前となると、やはり感慨はひとしおでした。
大切なことを成し遂げられた、安堵と喜びに、浸ることが出来ました。
両親の菩提寺にも、妹と一緒に、帰省の前々日、お参りしました。
お彼岸のお務めを、今回も健康な体で果たすことが出来、感謝しかありません。
亡き主人や両家の両親の見守りに感謝するのみです。
本当にありがとうございます。
この言葉で今日の記事は終わりとさせていただきます。
花のように泉のように
お立ち寄りくださいまして有難うございました。