今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

漆器のお片付け 思いは母へと・・・

2011-01-06 06:24:09 | 想い出

昨日も、当地は清々しい良いお天気でした。
突き刺すような冷気も、新春にふさわしく、心の佇まいを凛とさせてくれます。
そんな思いに相応しい所作を、昨日は楽しみ、味わいました。
お正月用の漆器のお片付けです。

一つ一つ丁寧に心を込めて行わなければならないこの行為に、私は綿々と伝わる奥ゆかしい日本の伝統を感じないではおられません。
自然と背筋が伸び、漆器を扱う自分の姿さえ優雅に感じられてきます.
扱い方次第で、思わぬ傷がついてしまいそう。
手入れを怠ると、上品な艶も失せ、色あせが生じかねません。
ここに書くまでもなく、漆器の手入れについては皆様、ご存じのことばかりでしょうが、簡単に説明させていただきますね。

柔らかな布に薄めた中性洗剤を付け、そっと汚れを落とすようにぬるま湯で洗います。
その後水切りをして、一滴の水滴も残さないように、また柔らかな布で、丁寧に拭き、艶を出します。
そして漆器用特有の薄紙に包み、木箱に納めます。
この一連の行為が、漆器の古典的な雅やかさも手伝って、私を束の間、いにしえへといざなってくれるようでした。

お屠蘇器は、両親の遺品です。
輪島塗りのお椀も、母がお嫁入りに持たせてくれたもの。
私が娘の頃、年に一回、輪島の行商さんが、実家に出入りしていました。
その時代に揃えていったものでしょう。
母の思いと、生まれ故郷のお正月の思い出がしみ込んだこれららの器は、私には何にも替え難い貴重な宝物。
娘の世代、孫の世代へと受け継がれていってほしいとの願いを込めて、そっと木箱に納めました。

その後、折角の今の雰囲気を壊さないようにと、新春用のお菓子に、お抹茶を添えて一服しました。
最近はすっかりコーヒー党になってしまった私。
本当に久しぶりのお抹茶。
ブログ用に気取りました。(笑)
忘れかけていたことを思い出させてくれる。
これもブログの効用ですね~

でも娘時代は実際に、お抹茶がコーヒーに相当する家で育ちました。
学校から帰宅した時、試験勉強に疲れた時、母はいつもお抹茶をたててくれました。
今は、懐かしい思い出です。



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