美濃屋商店〈瓶詰の古本日誌〉

呑んだくれの下郎ながら本を読めるというだけでも、古本に感謝せざるを得ない。

仏神の感応にあずかる(人倫訓蒙図彙)

2010年03月20日 | 瓶詰の古本

【歌人】和歌は此国の風俗として神代よりおこれり。仮名の三十一字をつらねて仏神の感応にもあづかり、目にみえぬ鬼をもかたぶくる事歌に過たるものなし。鬼神人物大に和(やわらぐ)の理をもて日本を和国とも号せり。和歌に六義有、風賦比興雅頌これ也。又長歌、短歌、旋頭、混本、折句、沓冠、俳諧等の姿有。神祇、釈教、恋、無常、天地、山川、草木、鳥獣等のうへにいたるまでも、こゝろを種としてつらねずといふ事なく、物にたいして情を述る器也。

(「人倫訓蒙図彙」)

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