大田神社は、上賀茂に位置し古くは恩多社(おんたしゃ)と呼ばれた事もあり、上賀茂神社の摂社です。普段はひっそり
とした神社ですが、五月の上旬から中旬にかけて二万本といわれる杜若が咲き乱れる光景を沢山の方が見に訪れてお
られます。
祭神には、天鈿女命と猿田彦命を祀っており、延喜式内の古社で、この付近の沼沢池を開墾して栄えた賀茂氏の崇敬を
受けた神社です。
鳥居をくぐり拝殿に向かう脇に流れる溝のような細い小川から、独特の鳴き声が聞こえてきますが、姿がまったく見えま
せんでしたが、近くに居られた方が見つけて教えていただきました。
鳴くたびに喉が膨らみ、とても愛嬌がありました。
卵は、拝殿に近い上流のほうに何箇所か産卵しておりました。
この沢池を「大田の沢」といい、野生のかきつばたが美しく咲き乱れております。
藤原俊成の古歌に「神山や大田の沢のかきつばたふかきたのみは色にみゆらむ」と詠われ、平安時代からこの付近の
沢地には、かきつばたが咲きみだれて、名勝となっていたようです。
五月上旬から下旬にかけ、濃紫、鮮紫の花が美しく咲き、このかきつばたの群落は、国の天然記念物に指定されています。約二万本群生していると
言われ、5月20日頃までが見頃と仰っておられました。
最新の画像[もっと見る]
アップで撮ってあるお花、優しいですね。