禅林寺(ぜんりんじ)は、左京区永観堂町にある浄土宗西山禅林寺派総本山の寺院です。一般には通称の永観堂(えい
かんどう)の名で知られており、本尊は阿弥陀如来を祀り、開基(創立者)は、空海の高弟の真紹僧都です。南禅寺の北
側に位置しております。
右手の白壁の向かい側の駐車場脇の松です。
中門 1744年の建築で「薬医門」と呼ばれる形式の門であり総門の「高麗門」「薬医門」ともに、寺院建築よりは城郭、
大名屋敷などに多く見られる形式だそうです。当寺は紅葉の名所として知られ、古くより「秋はもみじの永観堂」といわれ
ております。また、京都に3箇所あった勧学院(学問研究所)の一つでもあり、古くから学問(論義)が盛んでもありました。
当初真言宗寺院として出発した禅林寺は、中興の祖とされる7世住持の律師・永観(ようかん、1033年 - 1111年)の頃
から浄土教色を強めていきました。
各御堂の拝観入り口がある大玄関
大玄関を入り奥手の釈迦堂北側の庭園
唐門(勅使門)のある釈迦堂前の白砂庭
釈迦堂北庭園 庭園の向う(東側)は、瑞紫殿です。
釈迦堂 「方丈」は禅宗寺院特有の建物で、他宗ではあまり見かけないものですが、禅林寺の方丈は、平面、立面ともに
禅宗寺院の方丈と同形式の建物であるそうです。寺伝では永正年間(1504-1511)、後柏原天皇によって建てられたと
いいますが、実在の建築は江戸時代に降るものとみられております。
唐門(勅使門)盛り上げられた白砂は、勅使の方が白砂の上で身を清める為のもので、また月明かりを取り込むための
ものでもあります。
釈迦堂南庭と茶室「顧庵」
釈迦堂から千佛洞、御影堂に向かう廊下です。
御影堂 1912年(大正元年)に完成した総ケヤキ造の仏堂で、宗祖法然上人を祀る堂です。本尊を安置する阿弥陀堂よ
りも規模が大きくなっております。
御影堂には、椅子が設けられ座ってお参りすることが出来ます。
御影堂の南側、少し高いところに位置する阿弥陀堂
御影堂の裏側、右側に進みますと開山堂と阿弥陀堂に繋がります。
階段を上り左が開山堂、右が阿弥陀堂です。
三鈷(さんこ)とは、知恵・慈悲・真心の意味だそうです。皆さん持って帰りたいとお考えになられますが、
ここでは手すりがあり拾うことは出来ません。 帰りの中門脇のお土産やさんで無料でくださいますので、
立ち寄ってください。
開山堂に向かう臥龍廊(がりゅうろう 龍の背中に見える屋根を持つ廊下)
開山堂から見た御影堂
臥龍廊は、山の斜面にそって巧みに木を組み合わせて作られた廊下で、起状が激しく、龍の体の中を歩いているような
気分を味わえます。
阿弥陀堂 本尊のみかえり阿弥陀菩薩が祀られております。
御影堂
諸堂の最後の阿弥陀堂をお参りし大玄関に戻ります。右の階段は、後で廻る多宝塔への階段です。階段のさらに山側
に臥龍廊はあります。
茶室 顧庵前庭と蹲
大玄関出口
後編は、多宝塔から諸堂の外側を廻り庭園に向かいます。
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