善峯寺と桂昌院との縁が、分かったところで釈迦堂に向かいます。
釈迦堂の建立は新しく明治18年との事で、明治初年まで釈迦岳に安置されていたご本尊を信者の崇拝篤く、明治13年
に下山を乞い釈迦堂に安置されたとのことです。 ご本尊の石仏釈迦如来は源算上人の作です。
釈迦堂の左手を進みますとお稲荷さんから奥の院に続きます。
奥の院の薬師堂に向かう途中で、眼下に幸福地蔵堂と紫陽花苑が見え、随分登ってきたのを実感します。
奥の院 薬師堂は、1701年に建立され、桂昌院の両親が祈願された開運出世のお薬師さまが祀られております。
桂昌院の幼名(お玉の方)のように「玉の輿」に乗るのを願う参拝者多いそうです。 「玉の輿」がここから来ているとは
思いませんでしたが、しっかりお願いだけはしておきました。
薬師堂に向かう階段の途中左手にある「けいしょう殿」見晴らしのいい景勝の地で桂昌院を祀っておられます。
こちらまでお参りなされる方は、手水場はありますが、特に夏場はお水かお茶をお持ちになった方がよろしいかと思います。
先ほどの、開山堂からの眺めをより一層広範囲に眺めることが出来ます。
左手が、比叡山方面、市内中央に京都タワーが見え、右手は久御山から枚方方面になります。
薬師堂の裏手には、青蓮院門跡よりお移りになった宮様の住坊旧跡の庭、蓮華寿院庭が広がっております。
蓮華寿院庭を抜けますと、青蓮院の宮御廟があります。
御廟前の聖観音菩薩像。
いかにも聖地と言った佇まいの青蓮院の宮御廟。 覚快法親王殿下以下、善峯寺の住職を勤められた宮様の御廟所と
なっております。
御廟所をお守りする、二対の獅子像。
善峯寺、最深部の御廟所で往路が終了で、これから復路に入ります。
復路は、来た道と違うルートになっておりますので、最後まで見所が散りばめられております。
青蓮の滝 石仏不動明王を祀っており、滝の竿石は、青蓮院門跡より拝受されたものです。
思わず滝に打たれたくなるような天気でしたので、少しは涼を感じることが出来ました。
先ほどのお稲荷さんの前に戻ってきて向かいに見えております阿弥陀堂に進みます。
阿弥陀堂 1673年建立で、御本尊は宝冠阿弥陀如来が祀られております。 常行三昧道場にて常行堂とも呼ばれてお
り、堂内には徳川家代々と檀家信徒の位牌が安置されております。
遊龍の松は、樹齢600年の五葉松で天然記念物に指定されており、「日本一の松」と言われております。1857年花山前
右大臣家厚公が、その名を「遊龍」と名付けられました。 元はぜんちょう54mありましたが、平成6年松くい虫のため15
mあまり切られ現在の長さになっております。
ここが幹になり両翼に伸びております。
右手に1705年に建立された経堂があり、桂昌院が鉄眼の一切経を納められ、祈願成就の絵馬堂となっております。
正面の枝垂れ桜は、桂昌院のお手植えと言われており樹齢は300年にもなります。
経堂隣にある多宝塔は1621年に賢弘法師によって再建されたものです。
山門 一時間半お参りと、良い運動が出来ました。バスでお越しの方は、本数が少ないですので、時間に余裕をみてお
参りください。
お車の方は、駐車場も充分あり、山門の下まで乗り付けられます。
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