Kおばちゃんのつぶやき

日々徒然に思うことの備忘録

暗い現実(ザンジバル)

2013-07-01 19:15:58 | タンザニア
今日から7月だそうで・・あっという間ですね。

ここのところ涼しいので過ごしやすいけど、相変らず土日がジゴクの日々ではあります。
7月に入ったら少しはおちつくかな・・とは思ってるんですけどね。
皆さん楽しそうに夏休みの計画なんぞあるんでしょうけど、kおばちゃんは無計画であります。
あ、遊びすぎてますからね。そのまえにね。

○2月9日(土)

ストーンタウンの町をぶらぶらあるくkおばちゃん。街中の女性はみなおしゃされさん。


イスラム色の強いこの島、女性はこのように全身を布に包んでいる方が多いですね。

この布が欲しいな・・と町をプラプラ歩いていて、がっつり捕まったkおばちゃん。
いえ、最初はお店の人かと思ったのです。親切に値段交渉なんかしちゃってね。で、お店を出てもついてくる・・次に行きたい所は何処か?ときいてくる。
このとき、ああ・・と判ったのですがもう後の祭りです。そう、ガイドとの押し売りです。

まあ、しょうがない。次に行きたい場所を告げて案内してもらいました。
なにせ、アラブの迷路のような道路網。まっすぐな道なんかありませんからね。

で、連れていってもらったのはここです。


奴隷市場跡です。ここ、ザンジバルはその地理的な理由から奴隷の中継地として市が立っていたそうです。
暗い、暗いザンジバルの歴史ですよね。

ここで、一応ガイドの押し売り君には立ち去っていただきました。あ、2ドルほどふんだくられました。

この建物は、一時的に奴隷を保管?しておく場所として使われていた一部があります。

ここも入場料を払った記憶が・・あるようなないような・・で、建物に入ろうとすると、入り口の右側にたむろしていた男の人から一人声をかけられました。『ガイド付きだよ』『タダだよ』ってね。うーん・・
大人しそうな一人の男性がついてきます。まあいいか・・

前のお客さんと被らないように・・説明コースをかえてくれます。


ここの最大の見学コースはこの部分でしょう。奴隷達が繋がれていた部屋です。


半地下の位置にあるこの部屋にギュウギュウ詰めに奴隷達は市にかけられるのをまっていたようです。

アフリカの奴隷貿易というと象牙海岸付近が有名だとはおもいますが、こちら東アフリカも貿易拠点として栄えて痛そうです。
彼らは多くはkおばちゃんがサファリを楽しんだセレンゲティよりも更に奥のキタラ帝国Empire of Kitaraと呼ばれる地帯、現在のコンゴ、ブルンジ、ルワンダ、ウガンダあたりから連れてこられたようです。

で、彼らを『貿易品』としてあつかっていたのはアラブのオマーンという国のスルタンだったようです。
オマーンは現在では余りその名前を聞く機会がありませんが、インド洋貿易の中継国として貿易で栄え、このザンジバルに首都を移すほどの勢いだったそうです。
で、その貿易品は『象牙』『クローブ(丁子)』そして『奴隷』だったそうです。

そとからの光はあの筋のような窓からだけ。ここにギュウギュウ詰めにされた奴隷達が1873年に閉鎖されるまで続いていたということらしいです。


ここで売買された奴隷は、新大陸そして、イスラム圏へも渡っていったそうです。イスラム圏へは『宦官』都市建てられていったとか。

そのような詳しい事はたぶん、この壁面の解説書にかいてあるんじゃないでしょうか?




そしてそんな忌まわしい歴史のあとに建てられたのはこちらの教会だそうです。


こちらが本物の大聖堂です。


この大聖堂の前庭というか横庭というか・・そんな場所にはこういうオブジェもあります。


大聖堂の中も彼は案内してくれました。


こちらの大聖堂は現役で、今で礼拝に、そして結婚式に利用されているようです。


イスラムの香りも感じるアラブ風なデザインも随所にみられますね。


そしてこの入り口の扉。


キリスト教の教会でありながら、アラブ風の美しい彫り物。このザンジバルという島国の文化の象徴のようなものですね。

建物の外に出るて、ガイド君とはお別れです。
親切にこまかく説明して下さった事に感謝して、『タダだよ』とはいわれてましたが、一応チップを渡しました。もちろん彼はそれを拒みませんでした。

建物の外側に廻って・・よく見ると壁面に穴ぼこがあいていまるのを見つけました。


あ、あれがさっき奴隷達の収容スペースにあった窓がわりの穴ですね。

ザンジバルの歴史はとても複雑です。モンスーンをつかった交易の中継地として栄えると同時に、イロイロなことがらも入ってきたこの地。アフリカの文化とイスラムの文化の中継地。のところに後から植民地としてやってきたイギリスの文化も入り込み・・・

現在でも、とても微妙な力のバランスの上で成り立っているのでしょう。
詳しい事はkおばちゃんもお勉強していないのでわかりませんが、インドの香りもするこの独特な文化はなかなか人を魅了してやみません。

たとえ、暗い現実があったとしてもね。

さ、次ぎは何処へ行ってみようかな・・

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