Kおばちゃんのつぶやき

日々徒然に思うことの備忘録

ロマに助けられて・・(Kisbarkany)

2011-11-07 18:52:44 | ハンガリー
昨日は最終的に・・酔っ払ってのご帰還になってしまった。いい年してね・・
でも楽しかったし、寝たのが遅かった割にはすっきりとした目覚めでござんした。

そうそう、土曜日に久しぶりに草むしりをした場所から茗荷をゲット!こんな時期にも・・
さっそくお蕎麦でいただきました。
放射の?まあ、あったとしてもkおばちゃんには関係ありません。この先何年生きるか?判りませんからね。

それより・・・食べすぎもしくは消化不良のほうが恐ろしいkおばちゃんです。

○5月4日(水)

さてさて、人気のないところ・・しかも道と言えるのかどうかもわからない場所でコルト君が立ち往生してしまったkおばちゃん。どうする???


携帯の電波も気まぐれで・・あれ以来電波は捕まえられません。
後日自分が何処で迷ったのか・・判らなかったので画像をもとに捜して見ましたらこんな場所、赤○のようでした。


ここはKisbárkányという集落のはずれ・・だったのです。
でもなんでこんなところに迷い込んだか・・それはkおばちゃん実はホッロークーHollókőという世界遺産に最初に登録された集落に行きたかったのです。

※ホッロークーHollókőの発音はホッローケーともホローケーとも称されるようですが、ハンガリー政府観光局の標示にしたがうことにしました。

このホッロークーHollókőとkおばちゃんの立ち往生した場所の関係はgoogleさまによるとこんな感じだったようです。



googleさまのルート検索でも出てきません。googleさまの推奨ルートはこのあたりではこんなんです。


で、このルートの画面の一番上の真中当りにkおばちゃんがいます。拡大するとこのあたり。


で、さらに拡大するとこんな場所なので・・googleさまの地図には『道』として認識されてません。


でも、kおんばちゃんのナビ様には『道』として認識されているのです。


どういう基準で『道』とそうじゃないところを判断するのかは不明ですが・・

ナビ様のご託宣に盲目的に従ってしまった結果ですが、走れないものは走れません。
で、この状態でのkおばちゃんの選択肢は・・座して救済方法を考える・・か外に出て誰かに助けを求めに行く・・しか思い浮かびませんでした。救済方法の一つとして夕べあったお友達に助けを求めるというのも思い浮かんだのですが、彼女の携帯の番号を控えた紙が・・捜してもみつからないのです。まったく肝心なときに。かりに、彼女に救済を頼むにしても・・何処にいるか説明できないのですよ。

当然、後の選択肢です。だてねえ。で、記憶をたどって・・そういえば・・農作業をしている風景が頭のかたすみに・・でもあそこまで歩いてゆくとどのくらいかかるんだろう・・と考えました。
とりあえず、ここにコルト君を放置するしかありません。いくら野原といってもどこかで誰が何を考えているかも判らないので、貴重品は持って・・ドアをロックして・・出発しました。

コルト君で走ったときもかなり衝撃のある路面でしたが、歩いてもでこぼこで注意して歩かないと足を捻挫しそうです。

1キロも歩いたでしょうか?丁度上の↑ナビさまの画面くらいの場所だったと思います。
人家・・と思しき建物が現れました。


どうやら人が住んでそうです。パラボラアンテナの付いている家もありました。子どもの声も聞こえてきます。

kおばちゃんがその集落に足を踏み入れると犬が吼え始めました。もちろん放し飼いのようですが、こんな状況で犬を怖がっている暇はありません。
犬の吼え声に、不審者侵入とわかったのでしょう。建物から人がでてきました。最初は女性です。若い・・20代くらいでしょうか?の女性です。
kおばちゃん、もちろんマジャール語なんか話せません。ですが、こっちは必死です。車が立ち往生した事をなんとか判ってもらおうと・・

すると奥から老婆が出てきました。で、ここでkおばちゃんは『あ!』と思いました。
そうか・・ここはマジャール(ハンガリー人)の集落ではない!!と言う事実に気が付いたんです。
何故ならば彼女達の皮膚の色は『黒っぽい』のです。所謂ロマ(ジプシー)の集落だったのです。で、その老婆はまさに典型!!まるで映画の中に彷徨いこんだ見たいです。

kおばちゃんの姿を下から上までなめるように見ました。いわゆる『こいつはお金を持ってそうか??』という視線です。まあ、向こうから見たら正体不明の何人かもわからないような人物ですからねkおばちゃんは。
とにかくここで助けを請う以外にkおばちゃんの道はないので、彼女(老婆)に事情を英語とドイツ語と日本語をちゃんぽんにしてアクション付きで説明です。
彼女は英語もドイツ語もまして日本語もわからないようですが、kおばちゃんの状態はさっしたようです。
マジャール語でも車のことはautóアウトというようで・・老婆の答えは『3人、人手を出してやるからね・・一人幾らだよ』ということだったともいます。

老婆とやりとりをしている間に男性が現れました。kおばちゃんは老婆と交渉する気力も残っていなかったので、出てきた男性に状況を再び説明。彼は家に戻り長靴を履いて・・さらうにスコップやつるはしをもって・・そしえて近所の家からまた男性が2人現れるのをまって、kおばちゃんの指す方向に向ってくれました。


とりあえず、これで何とかなりそうです。よかった!!と思ってこっそり画像を撮りました。

kおばちゃんのコルト君はほら遥か先の方に・・これって道だと思いますか??


何故か子ども2人と犬が一匹ついてくる・・というか先に走ってゆきました。


現場に到着すると、男性陣はコルト君の状態をみて・・kおばちゃんに車に乗るように指図しました。
どうやら、つるはしで土を穿り返して、コルト君の通れる道筋を付けてくれるようです。


暫くすると後に下がれ・・と合図。kおばちゃんはバックしました。そして左にハンドルを切れと合図!!

ああああ!!なんとか脱出することが出来ました。良かった!!神様仏様ご先祖さまさまです。

無事脱出したところで、一旦コルト君を止めてkおばちゃん車を降りました。もちろんお礼を渡す為です。

まず・・最初にくっついてきた子どもたちに・・日本から持ってきてなでか手提げの中に入っていた『チロルチョコ』のダラーーりとしたものを上げました。そして大人達へ・・これが問題でした。この段階でkおばちゃんハンガリーの通貨を3000フォリントしか持っていなかったのです。
日本で両替して来たのは1万円分くらいで、それ以降両替していません。それに今朝と夕べエゲルのワインセラーで使ってしまっていますし・・

ここで有り金全部渡してしまうとちょいと後々厳しいというか心配!ということで2000フォリントしかお渡し出来ない状況でした。
2000フォリントおそらく円換算すると1000円にもならないと思います。

誠に申し訳ないとは思うと同時に、まあ、ビールの一杯づつくらいには皆さん飲めるかな??なんて勝手な解釈もしていました。

とりあえず、なんとかなったkおばちゃん。お礼のお札を押し付けるようにリーダー格の男性に・・逃げるようにその場をコルト君とともに去ったのでありました。

いえ、ロマが怖いというのも内心ありました。差別だということは十分わかっているのですが、おばさん一人こんなところで居なくなってもだれも気がつかない状況だし・・とイロイロと妄想してたのも事実です。

だから、上の画像↑でもわかるように・・しっかりナビ様は格納して助けを求めに行っているのです。

2度とお会いする機会は無いと思いますが・・どうもありがとうございましたと心の中でお礼を述べて集落を後にしました。


しばらくコルト君を走らせてから現在地を確認しようとナビ様の画面を縮小してみました。


これじゃ・・何処だかわかりませんよね。

もう少し縮小すると近くの町の名前が出てきましたけど・・これじゃあねえ。


ちなみにkおばちゃんの迷い込んだKisbárkányという集落は2010年の統計に寄ると人口は206人程。その中の3%とがロマだといわれているので6人だけ??ということは、あそこの集落はできたばかりかもしれません。

とりあえずなんとかなったkおばちゃんでした。しかし・・試練はまだ続きます。
コメント
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