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ベネッセ6月高3第1回マーク模試について

2012年06月09日 | 高3用 授業内容をもう一度

 問題そのものは河合塾第1回マークよりも簡単だったようです。即決できる問題が多く、解き方解説を書くのに苦労しました。高得点を期待したいところです。現段階では、一般には浪人生が高得点をとり、その差を12月までに現役生が埋めていくところですが、我々は浪人生以上の得点ができていると思います。ただ、今回のベネッセ模試には浪人生の参加は少ないはずです。ここが河合塾模試との違いですが、6月模試はかなり高偏差値が期待できます。しかし、9月マーク模試は駿台・ベネッセ共催模試なので、ベネッセ模試に浪人生も参加し、その結果、偏差値がかなり下がります。次回は偏差値よりも得点率を気にしましょう。

 さて、今回の模試の自己採点で、60点に満たない場合は要注意です。その場合、歴史の根拠や因果関係などを気にせず、ただ単に「暗記」をしていきましょう。また「NEW青木世界史Bの実況中継 第1巻」を精読すればこの模試レベルの問題ならほぼ解けるようになります。さらに「FORZA世界史桃プリ」が完成したので、ワークシートを繰り返せばOKです。でも6月中にやり終えましょう。



 模試の問題をやってみて、覚えてないとできない問題、例えばギリシア文化史で「対比列伝」の作者などについては、関連事項(ヘレニズム文化・ローマ文化)も含めて復習・確認を怠らないようにしましょう。解説を読むと復習が短時間でできます。
 


ソクラテス

2012年06月09日 | 高2用 授業内容をもう一度

ギリシアの人々は「抽象的に理解する」ことが苦手でしたから、「愛」とか「美」とかといった抽象的な事柄すべてを「神」という「具体的なもの」に置き換えて理解していたのです。ギリシアの神々が大勢いることは当然だったわけです。
 この具体と抽象の違いに気づいていたのがソクラテスでした。ソクラテスは具体と抽象が違うことを人々に問いかけましたが、そのことは、ソクラテスが「抽象である神」を否定している、という見方を生み出しました。その結果彼は毒杯を飲まされたのです。そこでプラトンは「抽象」をイデアと呼び変えて、ソクラテスの業績を受け継いだわけです。


ソクラテスの「無知の知」

2012年06月09日 | 高2用 授業内容をもう一度

人間はいかに生きるべきか?ソクラテスはそれまでの哲学者とは違って、この問いに対する答えを求めていました。ソクラテスは「無知の知」という言葉で知られています。しかし、この言葉の前に「知徳合一」という言葉が重要になります。すなわち、「知る」ことと「よく生きる」こととは結びつくという言葉です。自分が知らないことを知っていることの大切さは、無知の知の言葉が示しているとおりですが、さらにこのことは、知徳合一とあわせて考えると面白くなります。「知」への欲求が「よく生きる」ことにつながっている。「知的好奇心」が、「よく生きる」ことであり、「いかに生きるか」という問いに対する答えでもある。ソクラテスはそのように考えていたのではないでしょうか。したがって、よく生きることを追い求めるものにとって、「知的好奇心」はとどまることはなく、常に追い求められる「知」がある以上、「無知の知」という言葉が彼の思想を象徴するわけです。
 では「知」に対する欲求を持つにはどのようにすればいいのでしょう。まさに、このような「欲求」が存在することが大切なのでしょう。