観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

陽炎の中のアオアシシギ

2018-07-21 20:18:22 | 夏の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間 6時47分 潮位104cm、18時38分 潮位133cm
今日の満潮時間13時13分 潮位186cm

 

今朝は雲が多めで、風も吹いていたので、干潟が小さくなってきた10時頃から思い切って庄内川護岸近くの干潟を見に行ってきました。

ただ、すでに気温が上がってきており、しっかりと陽炎が立っていて、撮れたのは粗い写真ばかりでした。

 

干潟に向かう途中、野鳥観察館近くの護岸では、ササゴイを発見。満ち潮とともに上がってくる魚を狙っているようでした。

干潟に着くと、まず目についたのは、干潟の先端の方にいたウミネコ↓とカルガモ。

干潟に流れ着いた流木にはオオヨシキリ(↓の左)とコサギがとまっていました。

そして、干潟の奥の方を見ていくと、茶色っぽい鳥たちが動き回っていました。

干潟が小さくなってきて、シギ・チドリが干潟の奥へ集まってきており、コチドリ8羽、ケリ7羽、アオアシシギ5羽、そしてイソシギ6羽を観察することができました。

餌を探すコチドリ↓。

アオアシシギとコチドリ↓。

干潟の上をかけていくように歩いていたアオアシシギ3羽↓。

さらに潮が満ちてくると、ケリとアオアシシギは採餌をやめて一か所に集まってきました。アオアシシギは、羽繕いをしていました。

ケリは羽をとじていると干潟に同化してみつけにくいですが、羽を広げると翼の白色部分がとても目立ちます。

しばらくすると、アオアシシギが「チョーチョーチョー」と落ち着きなく鳴き始めて・・・、

ケリとアオアシシギは一斉に飛び立ち、上流の方へと向かっていったようです。

その後、イソシギの群れも飛び立ち、護岸間際にコチドリ8羽が残りました。(それにしても、陽炎で写真がひどいです。)

どの個体もまだ餌を探していました。

アオアシシギは、7月17日にもう少し上流で確認されていますが、庄内川河口でこんなにしっかり観察できたのは今季は初めてです。

暑かったですが、久しぶりにシギ・チドリの活発な様子を観察できて嬉しく思いました。

(夏に屋外で野鳥観察をされる際は熱中症対策をしっかりしてお出かけください。特に干潟の夏の野鳥観察は、影がほとんどなく、非常に暑いです。)

 

今日の最後は、野鳥観察館前の水たまりに水を飲みにやってきたヒヨドリ↓。暑かったのか何度も口を開けていました。

 

【明日のイベントのご案内 「海たび」展におけるワークショップ「野鳥とトビハゼのペーパーキャップを作ろう!」】

昨日もご案内しましたが、明日(22日)は、藤前干潟ふれあい事業が名古屋市博物館で開催中の「海たび」展に出張して、藤前干潟に生息する野鳥とトビハゼのペーパーキャップを作るワークショップを行います。

海たび展では、海と関わりがとても深い名古屋を含む尾張・知多の地域の海に関する歴史、文化が豊富な展示物とともに紹介されているそうです。

藤前干潟の少し上流にある漁師町の下之一色で行われていた漁業や、藤前干潟や名古屋港の紹介もされています。

こちらが明日のワークショップで作る野鳥(ダイゼンというチドリの仲間)とトビハゼのペーパーキャップ↓。

また、明日は学芸員さんによる小・中学生を対象とした「海たび展探検ツアー」が開催されたり、美浜町から「美浜の塩ソフトクリームキッチンカー」がやってきたりもするそうです。

※詳細はこちら(名古屋市博物館のHP)をご覧ください。

明日、海たび展にお越しの際は、藤前干潟の生きもののペーパーキャップのワークショップにもぜひ足を運んでみてください。

「野鳥とトビハゼのペーパーキャップを作ろう!」
日時:7月22日(日)10:00~15:00(12:15~13:15の間はスタッフ昼休憩のため、ご参加いただけません。)
場所:名古屋市博物館1階 展示説明室前
対象:小学校高学年から一人でできる程度の内容です。小さなお子様には大人の補助が必要です(スタッフもお手伝いします)。
参加費:無料

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ1,194、ササゴイ2、ダイサギ50、コサギ11、アオサギ30、マガモ19、カルガモ283、ホシハジロ1、スズガモ2、ミサゴ2、コチドリ8、ケリ7、アオアシシギ6、イソシギ6、ウミネコ109

 

明日の干潮時間 8時03分 潮位 95cm
明日の満潮時間14時47分 潮位192cm

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