観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

第2回 朝察3日目 冬鳥のカモ類が増えてきました。

2023-09-10 17:02:45 | 秋の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 9時05分 潮位 94cm

今日の満潮時間16時28分 潮位219cm

 

昨日の記事に書いたように潮位が高い日が続いているお蔭か、今日は朝察3日目にして干潟の引き初めに間に合いそうな潮でした。

ですので、今日も明け方から、干潟に向かいました。

曇っていて薄暗く、写真を撮ると汚い写真ばかりしか撮れなかったので、午前中に旧twitter(現X)に投稿した短い動画を以下に貼っていきます。

今日はやっと引き初めに間に合ったので、干潟の引き初めに飛来したアオアシシギやソリハシシギ、トウネン達が盛んに餌を探していました。

昨日までは、明け方にはすでに干潟が広がっていたため、シギ達が干潟のあちこちに散ってしまって寂しい干潟でしたが、引き初めので干潟ではシギ・チドリは活発に狭い干潟を動き回っています。

ヌートリアは前足で水中の泥の中を探り好物の貝を探しています。

導流堤の干潟にはいつも通りダイゼンの群れが集まっています。

昨日はシマアジが見つけられませんでしたが、今日行われた藤前干潟周辺鳥類調査で4羽を確認でき、庄内川河口ではそのうちの3羽が確認されています。

先週から冬鳥のコガモが少しずつ増え始め、今週半ばからオナガガモも飛来するようになり、昨日はハシビロガモも確認されています。

シマアジは10月ぐらいまで観察できますが、まだカモ類が少ない今のうちなら探すことも容易です。

ただ肉眼やカメラのファインダーでは探すのは困難なので、最低でも双眼鏡はご用意ください。

他のシギは導流堤の干潟でも観察されていますが、アカアシシギは左岸の葦原付近で観察される機会が多いです。今日も河口と下流の葦原で確認されています。

引き初めには導流堤の干潟に集まっていたダイゼンとオバシギの群れが珍しく左岸に飛来しました。
ダイゼンの群れが長い間左岸に飛来するのはここ最近で珍しく群れ散らないのが変だと思っていましたが、導流堤先端でカウントしていた他のメンバーに聞いたところ、ハヤブサが導流堤に降りていたため左岸に避難したようです。

また、今日はヌートリアの他に、いつも対岸の導流堤を歩く姿を見ているタヌキが左岸の干潟を歩いていきました。

まだ夏毛のタヌキですが、毛並みが良く健康な個体のようでした。

 

なお、今日は9月の定例調査(名古屋鳥類調査会・尾張野鳥の会合同)を行いました。

予想よりもシギ・チドリの飛来数が伸びませんでしたが、まだ秋の渡りは続きますので、今後の秋の渡りに期待したいと思います。

 

今日の藤前干潟周辺鳥類調査でカウントされた主な野鳥 カンムリカイツブリ8、カワウ326、ダイサギ155、コサギ20、アオサギ95、マガモ52、カルガモ607、コガモ43、オナガガモ23、シマアジ4、ハシビロガモ8、ホシハジロ16、キンクロハジロ2、スズガモ8、ミサゴ3、トビ1、ハヤブサ1、オオバン2、コチドリ6、ダイゼン37、ケリ3、トウネン14、ハマシギ2、オバシギ4、アカアシシギ2、コアオアシシギ3、アオアシシギ41、イソシギ17、ウミネコ178 他 合計39種1,811羽

 

明日、月曜日は野鳥観察館の休館日です。

12日(火)の干潮時間10時41分 潮位 70c

12日(火)の満潮時間17時19分 潮位241cm

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