観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

別れと再会

2017-03-04 18:12:21 | 春の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 9時27分 潮位208cm
今日の干潮時間15時58分 潮位 48cm

 

穏やかで暖かな陽気だった今日のお昼過ぎ、野鳥観察館前の松林をふと見ると、陽だまりに並んで日向ぼっこをしているドバト2羽が。

昨日はひな祭りだったということもあって、一瞬、ひな人形を思い浮かべました。

お互いに羽繕いをし合う姿も。

 

この近くには、キジバト2羽もいましたが、こちらは翼を広げて、気持ち良さそうにうとうとしていました。

 

本日、庄内川河口の干潟が現れ始めたのはお昼頃でした。

最大干潮時の予定潮位は48cmで、夕方になるにつれて広大な干潟が現れてきましたが、いつもより明らかに鳥が少なく、干潟がさみしい印象さえ受けました。

これは、冬鳥の中で今まで最も多く飛来していたオナガガモが北へ渡り始めてしまったようで、先月末までは2,000羽以上確認できていたのに、今日は約800羽しか確認できなかったからのようです。

まだ残っているオナガガモの食餌の様子(左:メス、右:オス)。逆立ちして餌を食べている姿は「おもしろい」、と来館者の方によく言われます。

 

オナガガモは大きく減少しましたが、一方で最近増えているのがハジロカイツブリ。

増えていると言っても、北へ渡る前に集まっているところで、この後一斉に去ってしまうと思われます。

このように、多くの鳥たちの渡りや渡りの準備は始まっているようです。

 

そして、明日は啓蟄です。今日、広がった干潟の上には泥の穴から出てきた無数のヤマトオサガニの姿が。久しぶりにこんな光景を見ました。

 

冬鳥との別れ、土の中の生きものとの再会など、いろんな春を感じた1日でした。

 

 

 

【愛鳥週間写真展2017の展示作品の募集案内】

 

今年の愛鳥週間写真展の募集テーマは「わたしの好きな鳥」です。

多種多様で、それぞれに魅力のある鳥たち。

皆さんにもそれぞれに「好きな鳥」、「思入れがある鳥」というものがあるのではないでしょうか?

あなたの好きな鳥のすてきな瞬間をおさめた作品をぜひご応募ください!

応募締切は【4月16日(日)】です。詳細はこちら(PDF)、もしくは館内チラシをご覧ください。

問い合わせ先:名古屋市野鳥観察館(TEL:052-381-0160)

 

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ54、カンムリカイツブリ59、カワウ2,570、ダイサギ2、コサギ6、アオサギ26、マガモ15、カルガモ75、コガモ153、ヒドリガモ40、オナガガモ820、ホシハジロ38、キンクロハジロ77、スズガモ1,467、ホオジロガモ2、ミサゴ7、シロチドリ23、ダイゼン38、ハマシギ233、イソシギ2、ダイシャクシギ3、ユリカモメ126、セグロカモメ15、オオセグロカモメ7、カモメ229、ズグロカモメ27

明日の満潮時間10時07分 潮位193cm
明日の干潮時間17時05分 潮位 59cm

※明後日(6日(月)は休館日です。)
明後日の満潮時間11時06分 潮位177cm
明後日の干潮時間18時40分 潮位 63cm

7日(火)の干潮時間 7時18分 潮位130cm
7日(火)の満潮時間12時59分 潮位168cm

コメント
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