観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

キアシシギが来ました。そして皆様にお願い。

2014-04-28 14:35:59 | 春の干潟

藤前干潟

今日の満潮時間  5時06分 241cm

今日の干潮時間 11時23分  26cm

 朝方、せっかく干潟が出始めてシギ・チドリが飛来してきたのに、ハヤブサが現れたせいで、シギ・チドリ達は恐れて上空を長い間舞って降りてくるのが遅くなりました。チュウシャクシギやオオソリハシシギの群れの一部は葦原の陰で固まったまま身を隠していました。

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しばらくしてハヤブサの危険がなくなったのか大きな群れがやってきました。
(↑下からハマシギ、チュウシャクシギ、ダイゼン、よく探すとダイゼンの中にオバシギが1羽混ざっています。)

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ダイゼンやハマシギノ後ろでは、カワウの追い込み漁が始まってダイサギやコサギも集まっています。

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ダイゼンやハマシギの群れから外れた所には、赤いメダイチドリも。

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今日は、ソリハシシギと共に春のシギ・チドリの渡りで最後に渡ってくるキアシシギが6羽観察できました。

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渡って来たばかりでお腹が空いているのか盛んにカニを捕られたり、

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アオアシシギのように、小魚を捕らえる姿が観察出来ました。

まだキアシシギやソリハシギは数が少ないですが、この両者が多くなってくると春のシギ・チドリの渡り終盤です。

※最後にお願い

 一般の方より、生き物に親しまれている野鳥ファンだからこそ、分っていただけると思い、お願いします。
 
 庄内川左岸は、このあたりでは比較的近くでシギ・チドリ等が観察がしやすく、多くの方が訪れますが、堤防護岸下の干潟(砂礫部分)へ
入って撮影される方がいます。
その砂礫混じりの場所はメダイチドリ・コチドリ・キョウジョシギが好きな餌場・休息場所になっていますし、立ち入ることで葦の生育も阻害して、
その一歩が土の中の生き物まで影響を及ぼしてしまいます。
それを防ぐためにも
庄内川左岸堤防下の干潟への立ち入っての撮影を自粛し、生き物にやさしい観察・撮影を行い野鳥の楽園が引き続き保たれる為に、ご協力お願いいたします。

野鳥観察館指定管理者 東海・稲永ネットワーク
(名古屋鳥類調査会・尾張野鳥の会) 

今日観察できた主な野鳥
(今日は終日ハヤブサに鳥が追われ正確なカウントが出来ていません。)
カンムリカイツブリ1、カワウ1100、ダイサギ28、コサギ7、アオサギ38、マガモ8、コガモ140、ヒドリガモ14、オナガガモ1、ハシビロガモ4、ホシハジロ12、キンクロハジロ16、スズガモ619、ミサゴ4、ハヤブサ1、コチドリ3、シロチドリ9、メダイチドリ2、キョウジョシギ2、トウネン6、ハマシギ731、オバシギ2、アオアシシギ9、キアシシギ6、イソシギ2、ソリハシシギ6、オオソリハシシギ67、ホウロクシギ3、チュウシャクシギ142、ユリカモメ4、セグロカモメ3、コアジサシ177+

明日の満潮時間  5時39分 潮位241cm

明日の干潮時間 12時00分 潮位 17cm

コメント
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