「若者はかわいそう」論のウソ (扶桑社新書)海老原 嗣生扶桑社このアイテムの詳細を見る |
少し前の話。金沢への往復の列車の中、標記の本を読んだ。「ワーキングプア」「若者はなぜ3年でやめるか」、いずれも、しばらく前流行語にもなった本である。これらの本の内容についてそのロジックに反論する。しかもデータの誤りも指摘して。
本当の貧困は、高齢者だという。年収200万円未満が40%、貧困の大半が高齢者だと。しかし、今まで読んで本では、高齢者は相当現金の貯金を持っていて、これを使わないから景気がよくならないのだ、だった。どっちが正しいんだろう。
ほかには、テレビ等で有名になった「ネットカフェ難民」は全国でわずか400人。派遣の給与は世間イメージと違い、正社員よりも相当高い。就職氷河期の大学新卒の求人は、20年前より正社員は増えている、減っているのは、工場をアジアに移転してしまった製造業の高卒新入社員。など。
何がホントかよくわからなくなる。