先日、衛星放送でピラミッドの秘密という番組をやっていた。再放送だったが、ピラミッドの7つの秘密を解き明かす。結構面白かった。放送にはなかったが、私は、ふと思った。あの巨大なピラミッド、作るカネはどこから来たんだろう、と。
実は5年前にエジプトを訪問したことがある。ギザのピラミッドは巨大だ。曖昧な記憶だが、数千人?数万人?が20年もかかったという。建設機械もない時代だ、大変な人手とカネがかかったのは間違いない。ナイル川は定期的に氾濫し、上流から栄養分を運んでくる。氾濫が引けたらまた、農作業に従事する。農閑期にはファラオが、ピラミッドを建設し、仕事のない農民におカネを配る。つまり、景気対策の公共事業のようだ。
(5年前、宿泊したホテルからのピラミッド)
さて、問題のおカネ、どこから出ていたか、農民の年貢・税だけじゃとても足りないだろう。番組でもやっていたが、当時のファラオは貴金属の発掘に熱心だったという。そうか、当時は紙幣やコインはなかったから、これがおカネの代わりとなって、給料になっていたのか。つまり、政府は、おカネは、無(厳密には採掘)から生み出せたんだ。ファラオは、おカネの代わりの物を発掘して、それを分配することで、経済は発展することを経験的に知っていたんだろう。なんせ数千年の歴史があるんだからね。
さて、翻って21世紀の日本。岸田ダメオ政府内閣(別名、財務省管理内閣)はおカネを配らない。どころか、増税しようとして、逆に、国民からカネを絞っていく。ファラオの方がよっぽどマクロ経済を知っていたんだ。
だから、日本だけは、ここ30年間全く経済発展していない。政府日銀は日本円を印刷して配れるんだ。現代では国債≒現金、実際は国債になる。日本に信用がある限り、倒産はしない。物価が限度以上上がればそこで発行を止めればいいだけだ。
一つ、統計を出す。横軸は各国のGDPの18年間の平均伸び率、縦軸は18年間の政府支出(財政出動だ)の平均伸び率を表す。このグラフによると、政府の支出を増やすと国のGDPは増えていく、この国際比較だ。
日本だけが政府支出を増やしてないから、GDPも停滞している。海外に出稼ぎに行く日本の若者が増えているという。年収3百万の工場の若者が、オーストラリアに行って、同じ仕事をしたら8百万円になったそうな。まあ、わかるな。
財務真理教の岸田ダメオは、全くわかっていない。このままじゃ、中国の属国になってしまうぞ!(ちなみに中国の位置はグラフに入りきれないほど右上)