JR東海道線、原駅からタクシーで興国寺城へ。歩いても30分ほどだ。三の丸、二の丸、本丸、天守台と段々に高くなり、その北に、大空堀、北曲輪と、横に並んだ定郭式だ。
北条早雲がこの城を拠点に、伊豆に進出した。江戸時代になって、入った殿様は、地元といざこざを起こし、逐電してしまった。そして廃城、と最後は締まらない終わり方をしている。
さて、城に登城。入口にスタンプが置いてある。半透明のプラスチックの入れものに入ったスタンプだ。パンフレットは品切れ、ガイダンス施設などは何もない、続・百名城にしては、寂しい城だ。
本丸土塁を登り、天守台へ。少しだが、石垣が残っている。
天守台は狭く、礎石だけが残る。発掘の時は、瓦は発見されなかったというから、天守のようなものはなかったらしい。
天守台からは、道路がまっすぐ、駿河湾まで伸びている。
天守から大空堀に降りる。堀の底から見上げても、巨大な空堀だ。と、突然、ゴオ~という音。見えないが、北側そばに、東海道新幹線が走っているようだ。
そして徒歩で、JR原駅へ。この城、整備計画があるが、予算面で途中になっているそうだ。でもまあ、ほどほどの城だね。