中小企業診断士をやっていると、普段の行動も診断士風に見てしまう。先日こんなことがあった。金沢の老人ホームに入っている母が病院に入院した。私は埼玉県在住だ。従って金沢まで行って、入退院の手続きなどを病院と老人ホームとで何度もやり取りをした。金沢には都合2か月で4回も出かけた。
そこで気が付いたことがある。この業界の方は、メールを全く使わないのだ。これではその相手が勤務時間で、しかも空いている時しか連絡できない。私はいらいらしてメールは使えないの?携帯は持ってないの?と聞くと、持ってるけど、もぐもぐ、という感じで要領を得ない。どうやら仕事でメールを使ったことがないようだ。
このやりとり、私のサラリーマン時代なら、1980年代がこんな感じだった。今は電車の中でもかなりのやり取りができるようになっている。老人が主な相手だから、ニーズが少ないのかなあ。でも親族や製薬会社、出入りの業者など潜在的なニーズはかなりあると思うが。よその世界の人間から見ると、正直遅れているように見える。
医療・介護の世界は、人手不足、しかも給料が低く、離職率が高い。生産性の向上、設備投資、人材育成こそがこの業界の課題、これをやると生産性が向上し、給料が増えるようになる。どうしようもないねえ。相談があれば業務処理方法、改善したいなあ。