花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

強風で東北新幹線が遅れ...(-_-;)

2017-04-19 23:46:14 | 国内旅行

帰りの新幹線が強風のため遅れ、かなりヨレヨレ状態で仙台に戻って来た。さすがに展覧会感想文を書く余力が無いので、明日に順延しようと思う。

今回、東京で観た展覧会は...

・「ファッションとアート 麗しき東西交流」展 横浜美術館

・「大エルミタージュ展」 森アーツセンターギャラリー

・「バベルの塔」展 東京都美術館

・「茶の湯」展 東京国立博物館

・「茶碗の中の宇宙」展 東京国立近代美術館

・「ミュシャ展」 国立新美術館

この時期、観たい展覧会が集中し過ぎて、泣く泣くあきらめたものもある。なんとか終了するまでに時間を作りたいのだけど、観に行けるかなぁ(-_-;)


映画「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス」公開予定!

2017-04-18 22:36:26 | 映画

東京都美術館「バベルの塔」展を観た。日本で北方ルネサンス(ネーデルラント)作品が並ぶ展覧会は久々だったので、なんだか凄く嬉しい。ブリューゲルはもちろんだが、何よりも、ボス作品が2作品来たのだからね(^^)

で、展覧会の感想は明日書く予定だが、都美でチラシを入手! なんとドキュメンタリー映画「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス(BOSCH.The Garden of Dreams)」が公開予定だ!!

https://vimeo.com/161909645

プラド美術館全面協力!とのこと。 東京のイメージ・フォーラムで2017年12月ロードショー予定!!


森アーツセンターギャラリー「大エルミタージュ美術館展」感想(1)

2017-04-17 23:53:33 | 展覧会

森アーツセンターギャラリー「大エルミタージュ美術館展」を観た。

この展覧会、もちろん見応えある作品も見どころも一応あるのだが、私的にどうも作品構成が成功しているとは思えなかった。国別のルネサンス・バロック・ロコロの展開を追うには、借り出した(できた)作品の偏りと少なさがどうしても目に付く。ドイツなど今回目玉のクラーナハ作品しかないのだから(・・;) 

展示構成は

1)イタリア:ルネサンスからバロックへ

2)オランダ:市民絵画の黄金期

3)フランドル:バロック的豊穣の時代

4)スペイン:神と聖人の世紀

5)フランス:古典主義的バロックからロココへ

6)ドイツ・イギリス:美術大国の狭間で 

見どころ作品としては、ティツィアーノ《羽飾りの帽子を被った若い女》、フランス・ハルス《手袋を持つ男》、レンブラント《運命を悟るハマン》、クラーナハ《林檎の木の下の聖母子》などの名品が目を堪能させてくれる。 

でもね、国別は難しいと思うのだ。例えばオープニングはイタリアであるが、目玉作品がティツィアーノだからか、解説ではルネサンスはヴェネツィアやローマが中心のような書き方で、フィレンツェ・ルネサンス作品が無いので言及もされていない。 

更に、私的に違和感を覚えたのは、ニコラ・トゥルニエ(?)《若いリュート弾き》がイタリアに入っていて、ニコラ・プッサンは別として、シモン・ヴーエやクロード・ロランがフランスに入っていたことで、イタリア贔屓としては「ん?」と思ってしまった(^^ゞ。特にロラン作品なんてロココの後に突然登場するのだから、風景画とは言え、この並べ方って無いだろう!と突っ込みたくなった(^^; 

ちなみに、フセ・デ・リベーラがスペインに入っているのだって私的には不服なのだけれど、まぁ仕方ないとあきらめているんだけどね(笑)

私見では、国別で一番充実していたのがオランダ絵画で、ハルス作品(女帝エカテリーナお気に入り作品だったハズだ)の闊達な魅力、レンブラント作品の圧倒迫力、この強力な2作品がオランダ・バロックの黄金期を彩る。私的にはユトレヒト派ヘリット・ファン・ホントホルストの対作品《陽気なヴァイオリン弾き》《陽気なリュート弾き》に思わず裏の意味を探ってしまったのだが(^^;;、前者よりも後者作品の方が生き生きと魅力ある作品だと思う。 

ということで、次回はその他の目が惹かれた作品について少しばかり言及したい。


「ほぼ日」を見ていたら...。

2017-04-15 21:58:28 | 建築

糸井重里さんの「ほぼ日(ほぼ日刊イトイ新聞)」を見ていたら、「東京特集」で藤森照信さんとの対談が掲載されていた。なんと藤森さんが江戸東京博物館の館長だとは!! 

藤森さんの『建築探偵の冒険〈東京篇〉』(筑摩書房)がとても面白かったものだから、私的に密かにファンになっていたのだ。江戸東京博物館長就任は、驚きと共になんだか嬉しかった(^^) 

そもそもは、某文化センターのH先生の講座終了お別れ会で、H先生に建築専攻の切っ掛けをお尋ねしたところ、「高校生の時に『建築探偵の冒険』を読んで…」とのお話だった。受講生仲間からも「私も読みました!凄く面白かったです」との声が挙がり、これはぜひ私も読まなければ!!と、早速読んだのだった。 

『建築探偵の冒険』は軽妙な語り口で、初めて知ることが多々。東京に住んでいた頃だったら、きっと現場検証(?)に行っていただろうなぁと思った(^^;。ちなみに、イタリア語教室で屋根裏部屋の話が登場し、先生が「mansarda」と言いながら三角屋根をホワイトボードに描いた時なんて、マンサールのマンサード屋根だわ!と、ひとり興奮しちゃったほどなのだから(笑)

ということで、思いがけず藤森照信氏の江戸東京博物館長就任を知り、まことに目出度い事だと思った次第である(^^ゞ


榴ヶ岡公園でお花見。

2017-04-14 23:40:00 | お出かけ

ようやく仙台も春麗ら。今日は暖かな日和だったので、榴ヶ岡公園でお花見をしてしまった。とは言っても酒盛りではなく、花を愛でる「お花見」である。

公園に向かう途中で偶然Yさんとバッタリ!!ということで、二人でビールを片手に、薄色と濃色が交じり合う桜色の諧調を眺めながら、しばし春の夕暮れを楽しんでしまった(^^)

 夕暮れ時の桜も風情あり♪

 椿もきれい♪

 紫木蓮も咲き誇る♪

お花見は土日の激混みが予想されるし、今日行って正解だったと思う。この暖かさが続くと良いなぁ~☆


美術館ランチ(4)私的スペシャルメニュー篇

2017-04-13 22:28:00 | 美術館

美術館ランチの最終回として、私的スペシャルメニューを紹介したい。

 

ご覧の通り、写真だけ見れば普通のカプレーゼなのだが、ウィーン美術史美術館のカフェでは「CARAVAGGIO(カラヴァッジョ)」という名のメニューだった(笑)。カプレーゼと言えばナポリ(カプリ)風のトマトとモッツァレラのサラダであり、もしかして、殺人事件後ローマからナポリに逃れた経緯にちなんだネーミングなのかもね(^^; 

他にも「ベラスケス」などというのもあったような記憶が…。今でもこの「カラヴァッジョ」メニューはあるのだろうか??


映画「黄金のアデーレ 名画の帰還」(DVD)を見た。

2017-04-12 21:18:19 | 映画

映画「シン・ゴジラ」DVDのレンタルついでに他作品も借りようと、TSUTAYAの棚を眺めていたら「黄金のアデーレ 名画の帰還」を見つけた。恥ずかしながら、映画化されていたなんて知らなかったのだ(^^;

http://golden.gaga.ne.jp/ 

第二次世界大戦中、ウィーンの裕福なユダヤ系ブロッホ=バウアー家のクリムト作品はナチスに略奪された。その姪であるマリア・アルトマンがオーストリア政府に対し、絵画の返還訴訟を起こす。2006年にオーストリア法廷による仲裁裁判は、マリアにクリムトの絵5点(そのうちの1つが『アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I』)の所有権を認めた。

グスタフ・クリムト《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I》(1907年)ノイエ・ギャラリー

もちろん、クリムト《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I》がウィーンからNYノイエ・ギャラリーに入ったことは知っていたが、その波乱万丈の経緯についてはこの映画を見て初めて知ってしまった(汗)。詳細については上記にリンクした映画公式サイトをご参照あれ。 

2004年ウィーン旅行時にはベルデヴェーレに《黄金の女》はあったし、その時既にアデーレの姪マリア・アルトマンが返還訴訟中だったなんてねぇ…(・_・;)

 ベルデヴェーレ宮(ウィーン)

さすが名女優ヘレン・ミレンは細やかな感情表現が上手くて、ユダヤ人として国を脱出せざるを得なかったマリアの、オーストリアへの複雑な想いを繊細に演じて見せる。時にユーモアに溢れ、とてもチャーミングなマリア像だった。 

ちなみに、2007年の米国旅行時にノイエ・ギャラリーを訪れたのだが、何と休館日で観られなかった!というオチがある(>_<)

 ノイエ・ギャラリー(NY) 

でもね、美術館ランチはできたのだよ。私の大好きなグラーシュ・ズッペをね。もちろん、飲み物はアインシュペナー(^_-)-☆

 グラーシュ・ズッペ

 アインシュペナー

ということで、映画(DVD)を見ながら、なんだかウィーンの街を思い出してしまったのだわ。


2017-2018年「ルドルフ2世の綺想の帝国」展(仮称)が。

2017-04-11 19:03:44 | 展覧会

「ルドルフ2世の綺想の帝国」展(仮称) 予定

The Empire of Imaginary and Science of Rudolf

・福岡市博物館(福岡県福岡市) 2017年11月03日(金)~ 12月24日(日)

・Bunkamura ザ・ミュージアム(東京・渋谷) 2018年01月06日(土)~03月11日(日)

・佐川美術館(滋賀県守山市) 2018年03月21日(水)~05月27日(日) 

http://czechculture2017.jp/12300125231248912523125016529819990123983218624819123982409322269123012363765288202063121665289.html

国立西洋美術館の展覧会とは別に、アルチンボルド《ウェルトゥムヌス》も来日するとはねぇ~(・_・;)。やはり、綺想ブームなのだろう。 Bunkamuraなんて綺想(奇想)続きじゃありませんか(笑)

ジュゼッペ・アルチンボルド《ウェルトゥムヌス(ルドルフ2 世)》(1591年)スコークロステル城

私的には、本棚で少しばかり埃を被っていた(汗) トマス・D・カウフマン『綺想の帝国-ルドルフ二世をめぐる美術と科学』(工作舎)をひっぱりだし、ただ今読んでいるところだ。

西美「アルチンボルド展」を観る前に、読了できると良いのだけどね(^^;;


映画「エルミタージュ美術館 美を守る宮殿」が。

2017-04-10 23:12:55 | 映画

「大エルミタージュ美術館展」が森アーツセンターギャラリーで3月18日から6月18日まで開催されている。

http://hermitage2017.jp/ 

 懐かしエルミタージュ美術館

それに乗じてかもしれないが、映画『エルミタージュ美術館 美を守る宮殿』が4月29日から公開されるようだ。

http://www.finefilms.co.jp/hermitage/

 メインはきっとこの作品だろうね。 ピンボケ(汗)

もちろん、カラヴァッジョ《リュート奏者》も登場予定のようです♪

 ジュスティニアーニ候旧蔵

カラヴァッジョ《リュート奏者》(1597年頃?)エルミタージュ美術館

でも、悲しい事に仙台では上映されませんっ(>_<) 

上映して下さ~い!!>仙台フォーラム(チネ・ヴィータ)さま


金羊毛騎士。

2017-04-05 22:56:47 | 西洋絵画

NHKニュースでスペイン国王フェリペ6世ご夫妻歓迎晩餐会の様子が映されていたが、特に天皇陛下が金羊毛騎士団の勲章を着けていらっしゃるのに眼が惹かれた。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170405/k10010938431000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_001

1430年にブルゴーニュ公国のフィリップ・ル・ボン(善良公)が始めた金羊毛騎士団だが、現在はフェリペ6世が主権者であり、天皇陛下もその騎士の一員であるというのは感慨深いものがある。 

ロヒール・ファン・デル・ウェイデン(に基づく?)《フィリップ(3世)善良公》(1450年頃) 

実はニュースを見る前、偶然にも、BS番組「ヨーロッパ大人の街歩き」のディジョンとボーヌ篇(録画)で、ディジョン美術館入口のウェイデンのフィリップ善良公のポスターを見たばかりだったのだよ(・_・;)