先週、某文化センターの講座はインスブルックの美術館・教会についてだった。ちょうどゲストのLuntaさんのブログでチロル地方のインスブルック記事を拝見していたので、興味深く聴講してしまった。
インスブルックは神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世(1459-1519)が愛した町で、Luntaさんのブログにも「黄金の小屋根」が登場。
https://blog.goo.ne.jp/lunta_november/e/ff4c62993781182194906a9be5dfcc87
「黄金の小屋根」はマクシミリアン1世が1500年に広場で催される儀式等を見下ろすために作らせたもので、欄干の砂岩レリーフ(オリジナルは博物館)のひとつにはマリー・ド・ブルゴーニュも登場。Wikiによると、右の女性がマリー、左は後妻のビアンカ・マリア・スルフォッツァとのこと。
で、講座のM先生によると、インスブルックの宮廷教会(聖堂)には皇帝マクシミリアン1世の墓碑もあり、身廊にある多数のブロンズ像を備えた記念碑的な作品となっているとのことだった。
マクシミリアン1世の遺体はウィーナーノイシュタットの聖ゲオルグ礼拝堂に埋葬されたが(心臓はブルッヘのマリーの元に)、墓碑自体は生前から計画されていたものの未完成のままになっていた。マクシミリアンの死後、孫である皇帝フェルディナント1世(1503-1564)がようやくこの壮大な墓碑をインスブルックに持ち込み、宮廷教会に慰霊碑として安置されることとなった。
慰霊碑の構成は、墓碑中央の上に皇帝マクシミリアン1世の像が、その周りには、ハプスブルグ家の縁者やアーサー王など、28体(現在)のブロンズ像が並んでいる。その中にはマリーや息子のフィリップ美公だけではなく、何と!ブルゴーニュ公フィリップ・ル・ボンとシャルル・ル・テメレールも登場。
※参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=DvLHES2Y0LE
ということで、インスブルックでブルゴーニュ公家ゆかりの人々が見られると知り、まことに意外であった。
ちょっと不美人過ぎませんか?もうちょっと顔を美化してもいいのでは。ビアンカとマリーが逆のような気もします。マリーのブリュージュの墓碑像は「盛って」いるのかもしれませんが。仮に逆であってもビアンカも、もう少し「盛って」も良かったのでは。いくらドイツといってもマキシミリアン神聖ローマ帝国皇帝のもとには、それなりの彫刻家もいたでしょうし、デューラーの知り合いもいたでしょうにね。
で、おっしゃる通り、ニュールンベルクの彫刻家なら、もっと素敵な美人さんになるような気がします💛。
今回のインスブルックはハイキングが目的で観光は散歩しかできなかったので教会の中は見学せず。もったいないことをしてしまいました。
黄金の小屋根に王様の前妻と後妻の二人が並んでいることも知りませんでしたが、二人を並べちゃうのか。
奥さんたちの美人度はとにかく、王様はちゃんとハプスブルクの鼻ですね。
たまたま講座で、Luntaさんのブログで見たばかりの「黄金の小屋根」が登場し驚きました。
前妻と後妻が並んだのはブルゴーニュ勢力への忖度説があるようですが、現代感覚からすると?ですよね(^^;。で、私もマクシミリアンの鷲鼻はそっくりだと思いました(笑)