山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

今年も無事に田植えを終えました!

2020-06-20 | 農業
 梅雨の中休みと土日が重なったことから、当地では一気に田植えが進行中です。
我が家は田植え作業を委託しておりますので苗運びを手伝う程度なのですが、昨日は仕事がバッティングしてしまい何もせぬまま田植えが終わっておりました。
 今朝方田んぼに行ってみると田植えのために落水したままになっておりましたので早速水を入れました。田植え直後から苗が活着(概ね3~7日)するまでは深水管理をします。その後は浅水管理して水温を上昇させて成長を促進させます。途中2回ほど落水しながら浅水管理して、7月下旬頃に中干し、その後は間断潅水と水管理をしなければなりません。
 水田と言うと水を入れっぱなしにしておけば良いと思っていらっしゃるでしょうが、そうは問屋が卸しません。稲の成長状況を見ながら水管理をしなければなりません。ここらになると経験と知識が重要になるのですが、その経験ですら熟練した百姓でも一生かけてもそんなに多く経験できるものではありません。それにこのところ天候も激変しておりますし、稲の品種も色々と変わってきますから、どの程度経験値が役に立つかは分かったものではありません。
 その水だって蛇口をひねればジャンジャン出てくるというものではありません。川の取水口から取り入れた水を張り巡らされた水路を経由して我田に引水しております。水路の途中で一カ所でも詰まったら水は来なくなってしまいます。ですから毎年川の取水口、水路の整備作業が必要になります。大雨が降れば取水口に大石や土砂が詰まってしまいますから、これも取り除く作業が必要になります。
当地は山麓部に当たりますので高低差を利用して引水しております。よって高い所の田んぼに水が入ってしまわないとその下の方に水が廻ってきません。ですから自分が水を必要とするときに水が利用できるとは限りません。そういった状況で適切な水管理をせよと言われても・・・。
 今日も結局のところ川の取水口まで行って水門を開けたり、途中の水門に枯れ葉や草が詰まっていたものを除去してやっと水を入れることができました。
水を入れている間に排水路の掃除をしました。1年間分の土砂が目一杯詰まっておりましたので、もうへとへとです。今日の作業はこれ位で切り上げです。

 梅雨が終わって盛夏を迎えると稗などの雑草がニョキニョキと育ってきます。炎天下の稗取りは重労働です。最近は大袈裟な言い方かも知れませんが命懸けです。熱中症防止のため今年こそ空調服を買わねば!!

 毎年大赤字を出しながら何でこうまでして百姓をしなければならないのでしょうかね。
毎年、米農家が減っていきます。水路管理作業の出役に出てくる人数も減ってきております。今後どうやって水路を維持管理するかが喫緊の課題です。
 でも後数年が限度かな?

 次の画像は深水管理の様子です。苗の先端が出る位に水を張っています。