自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

音楽祭 保護者の声から

2006年12月26日 | 自由の森のこんなこと
鬼沢さんからも紹介されましたが、百鬼夜行というテーマの「音楽祭」が終わり、今年もあと一週間を切りました。音楽祭は生徒達が中学、高校の学年を超えて自分たちで立ち上げた実行委員会のもとで、全ての活動をすすめました。


相互の信頼と支え合いのもとに、声を心から共にしていく事を楽しんでいた生徒達の姿はライトに美しく輝いていました。音楽祭終了翌日、ある保護者から次のようなFaxが届きました。

「昨日、私は娘が小学校入学以来、初めて、学校という場で、全身、全霊で今、生きているこの時この瞬間の喜びを感じている彼女のとびきりの笑顔というものを見ました。同時に親の喜びとは、子どもが心から楽しそうに、うれしそうに笑っている顔を見る事だったんだと気づかされました。

星の数ほどある (?) 全国の高校から自由の森学園を選択し、学校ってこんなに楽しいところなんだと感じる経験をさせていただいた、言葉に言い尽くせないほどの喜び、この感動、生きている喜びを感じさせて下さりありがとうございました。娘に輝くような笑顔を与えて下さりありがとうございました。

自由の森学園に巡り会えて本当に良かった!!」 

学校ってこんなに楽しいということを学ぶ事においても、行事をつくっていく事にも自由の森学園は、これからも社会に示していきます。



モルゲン

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリスマスの学校は子ども天国

2006年12月25日 | 自由の森のこんなこと


 クリスマスの今日、自由の森学園では小さな子どもたちの歓声が響いています。
 飯能日高子ども劇場の子どもたち約40人とお母さんたちがクリスマス会を開いています。


 自由の森学園の保護者の方が参加していて、ぜひ学校を会場に貸してほしいと申し入れがありました。


 10時から、カレーを作ったり、ケーキを食べたり、リコーダーの発表、歌、二人羽織では大爆笑。プレゼント交換もやっていました。


 僕の腰にも届かない小さな子からお姉さんまで、本当に元気でとにかくかわいい。会が終わっても薄暗くなるまで、ロータリーを走り回ったり、中庭で一輪車に乗ったり、ここはどこ?って感じでした。


 また来て下さいね。



おにざわ

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

教育基本法を理念を引き継ぐ

2006年12月23日 | 自由の森のこんなこと
振り返るとあそこが転換点だったということがわかる場合があります。
2006年はそういう一年だったかもしれません。

教育基本法が改定されました。

これまでのものは、国家主義的な教育の反省から生まれたもので、憲法と同じ理念をもつものでした。

新しく定められたものは、国民の教育権より国家の教育権が強く打ち出されているように受け取れます。

数日前、校長室にある生徒がひとりでたずねて来て、ある授業について話してくれました。担当の教師が生徒の話しをあまり受けとめて進めてもらえていないことに困っていました。彼女は高校3年生ですから、授業はあとわずかな回数しかありませんが、でも、僕は教師も含めてクラスで話し合うべきだと思いました。


11月の公開研究会で尾木直樹さんをお呼びした際、校長室で彼はこう語っていました。
国民の教育権と言うけれども、それがどういうものであるのか広く実感されていないことが弱点だ。

授業の進め方や内容について、教師と生徒が理解しあうよう時間をとって話し合う。めんどうだし、言いづらいことかもしれないけれども、こういうことがちょっと前まであった教育基本法の精神を具現化することではないのかと思います。

反対の意思表明も大事。同時にやらなきゃいけないことは、その理念を守り続ける行動です。それが微力な僕らの答えだと思うのです。


22日の終業の会でおよそこんなことを話しました。


音楽祭の疲れかもしれませんが、ざわつきが全く感じられませんでした。




おにざわ

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年の音楽祭は対照的だった

2006年12月22日 | 自由の森のこんなこと


 今年の音楽祭、大盛り上がりで幕をおろしました。



 みんなが楽しいと思える音楽祭をという目標で作ってきましたが、僕自身も本当に見ていて楽しかった。



 会場の飾りつけも「百鬼夜行」をイメージしたもので楽しさを演出していたし、オープニングや司会もみんなが参加できるように考えられていました。



 面白いと思ったのは、1日目の有志のステージと2日目のクラス合唱のコントラストがはっきりしていたこと。有志の部は、ケチャや金管のアンサンブルなどもありましたが、全体はダンスを中心としたステージが多かった。こういう音楽の楽しみ方があるのだと感じました。最近の変化でしょうか。



 一方で、クラス合唱の部はクラスで合唱をつくっていく過程が伝わってきます。これまで大事にされてきたものが変わらずに残されています。



 聞きほれるようなハーモニーだった中2のクラス、迫力があった高2のクラス、新しいジャンルに挑戦した高3のクラス、いろんなクラスのカラーが見えました。



 今日は教職員会議と並行して、実行委員会がまとめの会議を行っています。どういう風に彼らは総括していくのか楽しみです。



 おにざわ

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自森こまち 新発売!

2006年12月14日 | 自由の森のこんなこと


 夕方職員室では、中学一年生が集まってなにやら作業をしています。
 今年収穫したもち米を1キロずつ袋詰めしているところでした。チラシには「中学一年生が丹精と愛情こめてつくったお米をついに売ります!」

「中学一年生がつくったもち米は完全無農薬、無化学肥料のおいしいお米です。」

と書かれています。

 毎年、中学生は学年ごとに稲作に取り組みます。昨年は不作でしたが、今年は天候に恵まれて120キロのもち米が収穫できました。もちつきなどに使った分の残りを今年は保護者の方々に売り出すことにしました。


 最近は小学校で稲作をあまりやっていないようで、大事な経験になったかもしれませんね。ちなみに中2は学校裏の荒れはてた田んぼを耕して稲作に挑戦しましたが、どうもイノシシにやられてしまったようです。確かに学校周辺の畑はどこも囲いに覆われていました。


 中1がつくった「自森こまち」、販売日は12月20日21日音楽祭の日です。値段は1キロ600円、購買で買ってください。



 おにざわ

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラクロス全日本選手権決勝!

2006年12月12日 | 自由の森のこんなこと
 音楽祭も近づいてきました。昼や放課後は校長室からも練習の歌声が聞こえてきます。
 さて、昨年は準備不足からできなかった教職員の合唱、いよいよ今朝から練習を始めました。曲目は秘密です。


 朝、職員室近くに来るとちょっと聞こえるかもしれません。


 話は変わりますが、体育科の山中さんがラクロスの試合日程を教えてくれました。
 前も書きましたが、彼女はミストラルという強豪チームの一員です。


 その全日本選手権決勝が17日の日曜日に行われます。野球で言えば日本シリーズ最終戦です。対戦相手は立教大学。


 会場は江戸川陸上競技場、11時開始です。
 「応援は不要」と本人は言っていますが、お近くの方がいましたらどうぞ。



  おにざわ

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「改正」されてホントにいいの?!

2006年12月12日 | 自由の森のこんなこと


 先日高校3年のFさんが、友達に書いてもらった教育基本法に関するよせがきを見せてくれました。


 「愛国心」についての意見があったり、今の審議についての意見、政治家に対して言いたいことなど、さまざまな言葉がビッシリと書き込まれていました。


 自由の森学園の社会科では高3の後期、一人ひとりのレポート授業を行います。彼女はこの間、学校内外で活動してきた憲法・教育基本法をテーマに授業を行いました。書かれてある条文を自分たちの言葉にするとどうなるのかをみんなで考え、書いたようです。


 そのFさんが昨日、国会の委員会審議を傍聴に行ってきたことを知りました。「携帯なんかいじっていて何なのと思った」高校生にこう言われてしまうのは情けない話です。よせがきも届けてきました。


 今週、採決が行われるそうですが、私たちの未来に関わることです。じっくり議論をしてもらいたいと僕も思います。

おにざわ

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする