自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

闘争心がむき出しになる自森ンピック

2007年05月31日 | 自由の森のこんなこと


 たった50メートルしか走っていないのに、運動不足の僕にはリレーはこたえました。

 今年の体育祭、名称を自森ンピックとただけではなく、いろいろ例年にはない企画が盛り込まれていました。


これまでまとめて行われていた応援合戦が、1日のプログラムの中に分散して行われたこともその一つです。点数もつけませんでしたから、ちょっと違う感覚で見ることができました。
 昨年から行われているようなのですが、クラブ対抗のマジなリレーも見ものでした。サッカー部とバスケットボール部のデッドヒートはクラス対抗にはないものでした。

 学年種目や全体の競技のなかでは、タイヤを奪うあうものがあります。隣で見ていた塩瀬さんは「それは反則じゃないか!」と声をあげていました。いったん自分たちのエリアに持ち込んでも、スキがあればまた奪い取られるという情け容赦のない戦いです。なかには、タイヤにつかまりながらズルズル引きずられていく生徒もいます。

 昨年は途中からのどしゃ降りで中断するハプニングに見舞われた体育祭、今年はかなり暑かったですが、グランドコンディションもよく、気持ちよく終えることができました。応援に来ていただいたみなさんに感謝です。





 閉会集会も新しい形で行われました。実行委員長も声を詰まらせてあいさつしていました。そう、棒倒しで負傷して救急車で搬送された生徒がいましたが、特に大きなけがではありませんでした。ご心配おかけしました。

おにざわ

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五月晴れのツーデーマーチ

2007年05月21日 | 自由の森のこんなこと


 今年のツーデーマーチ、自由の森が中継点となった二日目は快晴の天気と心地よい風で絶好のウォーキング日和となりました。


 自由の森からは郷土芸能、民舞、中舞の生徒をはじめ、ボランティアの生徒41名が参加者を応援しました。保護者の方も協力して下さいました。





 18キロコースには自森生や保護者の方、絵手紙のぬりやさんも参加していました。
毎年ご夫婦で参加している卒業生の保護者Tさんも来ています。



先ほど、実行委員会から資料をいただきました。午前中に正門前を通過した30キロコースは695人、20キロコースが1263人、新たに設けられた自由の森からバスに乗る18キロコースは708人の参加者があったようです。ざっと2700人位の人が自由の森の前を歩いたことになります。  昨年やった公演を覚えていて、「まだ始まらないのか。ちょっと早く来すぎちゃったな」と声をかけてくれる方もいます。なかには、時間があるので、校舎を見学したいという方も。



 テントでは麦茶の接待があり、大好評です。食生活部はアイスクリームの販売し、これも飛ぶように売れていました。後半になると、生徒が交通整理の担当の方や、加治中から来た生徒たちに麦茶をふるまったり、優しいなあと思いました。



 暑くてクタクタになったけど、気持ちのいい1日でした。

おにざわ

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中学学習発表会の様子

2007年05月05日 | 自由の森のこんなこと


中学生による学びの森についての発表を紹介しましたので3月8日、9日に行われた学習発表会の様子を紹介します。


クラス単位で中学一年から三年までの発表会でしたが、その中に社会の教科学習を深めたアブラヤシプランテーションについて発表したクラスがありました。発表のはじめに、アブラヤシの油が洗剤や食品に使われていて、洗濯物の汚れが落ちて美しくなるその洗剤のすばらしさを表したコマーシャルを最初に見せる事からはじまりました。



しかし、その実態は膨大な面積の熱帯雨林が伐採されて、そのかわりにアブラヤシが植林され、そこで働く人たちは奴隷のような低賃金で働かされ、農薬も素手であつかわされるというひどい実態でした。



それが隠された事実だったと知り、愕然とするレポーター役に、だからこそ、私達がほかにできることがあるという提案がこの発表でされます。そして最後に最初にみせた洗剤のすばらしさを示したコマーシャルをもう一度、私達、観客にみせました。



本当の事実を探ることで、同じものをみていても、知る前と知った後では見方が広がり、変わっていくかを示してくれた発表でした。

アブラヤシのブランテーションという問題をもう一度、自分たちで問い直し、最初に思っていたことを見直して新しい視野を開き、自らの世界を広め、深めていくという様子がわかりました。



また、英語劇や裁判員制度の発表でみられたクラスで1つのものを協力してつくりあげ、お互いに学び合い高め合うという姿もみられました。

自由の森の教育は、このように教科の中の課題や作品によって真理や真実を学びとっていくことです。人間は新しく知る事や共感することによって自分で自分を育てる事ができます。

この発表会で3年間で確かに成長した中学三年生の姿がみてとれました。

モルゲン

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新中1のみんな 学びの森へようこそ

2007年05月03日 | 自由の森のこんなこと


4月25日に新中学一年生を迎える在校生による歓迎の会「学びの森へようこそ」が行われました。


24日には46年ぶりに文科省による全校共通テストが行われ、教育にも点数序列の競争原理が明確な意志をもってもちこまれようとしています。そのような状況の中で、「学びの森」で訴えた生徒たちのメッセージは意味深いものでした。


「学びの中に学びがあり、学びの中に遊びがある」

「自由の森は自由の使い方を学ぶ学校」

「結果よりも過程を大切にして欲しい」


「与えられて行動するのではなく、自分から関わっていく事が大切」

「学びって手をつなぐこと」

「自分の意見をいうこと人の意見を聞く事」

等など、在校生から新入生に向けて、たくさんの言葉がよせられました。実行委員会の委員が最後にこの学校で与えられた自由の時間をどのようにして過ごすかは本人の意志が重要であるとして「最後に決めるのは君!!」というメッセージをTシャツに記しました。

 学園生活を通して、人と関わり合う事で、新しい発見や真理を見いだす事のおもしろさや答えにいたる問いを持つ事と、そのプロセスが大事であることを在校生が自分たちの言葉にしているのが大変、印象的でした。会の終わりに在校生が森の時間で育てて収穫した餅米を新入生にプレゼントして、新入生全員がその餅米をふかしたものを餅つきして、中学生みんなで食べました。



モルゲン

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