自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

5000人目の卒業生は

2007年03月06日 | 自由の森のこんなこと
 自由の森学園高校の20回目の卒業式が終わりました。
 いくつかの歩んできたからこそ語れる卒業生の言葉が印象に残りました。

 それはそうと、卒業生台帳に書き込まれた卒業生の番号がこの卒業式で5002です。自由の森学園高校の卒業生が5000人を超えたのです。

 ただの番号だからどうでもいいことかもしれませんが、5000番の卒業証書は誰のものになるのかということは、ちょっとした関心の対象でした。卒業が正式に確認された順番に台帳に記入しますから、必ずしもクラスの順番ではありません。学年の最後の方になるだろうことは前から分かっていましたが、誰がその「あたりくじ」を引くかは全く分かりませんでした。
 卒業式当日、僕は5000人を越えたことを話しましたが、その場に5000番の証書を持っていた卒業生はいませんでした。

 実は、5000番の記念すべき証書は、卒業式の始まる前にすでに手渡されていました。
彼は、登校したものの、体調を崩して保健室で休んでいました。この間、かなりハードなバイトをしていたようです。前の日にも医者で点滴を打っていたと聞きました。午後から始まる長時間の卒業式には耐えられないと判断し、本人はもうろうとしていましたが、保健室のベットに横たわったまま、証書を授与したのです。もちろん本人はそういう記念すべき番号だということを知りません。

 ということで、これからは1万人の卒業生をめざしてあらたな出発です。

おにざわ

実行委員長のことば

2007年03月06日 | 自由の森のこんなこと
3日間の高校学習発表会、実行委員会のかなり突っ込んだ議論を反映して、質の高いものになったと感じました。


これから紹介するのは、閉会にあたって実行委員長のNさんが語った言葉です。ちょっと長いけれど、読んでみて下さい。




3日間続いた学習発表会がもう終わろうとしています。

少しの間、自分自身と向き合い聞いてください。

みなさんは、この3日間にそれぞれの学びを表わせられたでしょうか?

学習卒業発表会という場は、「それぞれの学んだことのまとめを発表する場」ではなく「それぞれが自分の学びや人の学びをみて、感じ、その後まとめる場」であると今日になって気がつきました。準備の期間、自分の1年、あるいは3年間の学習を、この日にどう表わしたら良いだろうか?自分にとっての学びとはなんなのだろうか?ここにいる一人一人が悩み、考えて3日間に形として表わしたのだ、と私は感じています。

実際には当日をむかえなければ分からないことばかりで、発表をみて改めて自森の熱さを感じとることが出来ました。

学発をつくる上で「授業を大切にしたい」というものを一人一人が心において、学びのまとめへと向かう、というものを土台としてきましたが、しかし、3日間を通して私の感じたことは、土台に何がこようとも、結局は、自分自身の向き合い方なのだ、という事です。私は授業の発表、個人の発表をみて、その真剣な姿から色々なことをくみ取りました。
 学発は、まとめるだけの日ではなく、自ら自分の発表を通して、人の発表をみて感じたことをキッカケへと変える日であると思います。日常にあたり前にあった学びを流してしまうのではなく、一度立ち止まって見つめ直す。発表を作る上で、その事を出来たからこそ、この3日間の発表が充実したものとなったではないでしょうか。

 明日になれば、この場は過去となります。しかし、個々での思いや、発表を見て感じたことを心にとめ、この3日間だけではなく、日が過ぎてからも一人一人がここでの学びの形をまとめてみて下さい。

 この3日間で感じたことは、次へ進むキッカケです。そのキッカケを手から落とさず、しっかりと持っていって下さい。そしてそのキッカケから、次へ進む第一歩を踏み出してほしいです。
 最後にみなさん一人ひとりに聞きます。

 「自分にとって学びとは何ですか?」

 この問いが、一人でも多くの人の心に届き、そして答えられるようになったらうれしいです。

おにざわ

自由の森の卒業アルバム

2007年03月05日 | 自由の森のこんなこと
 卒業アルバムの写真を校長室で撮影させてもらえますか?
 卒業目前の高校3年生が訪ねてきました。たまたま理事長が不在でしたので、理事長の椅子に座って撮ってもいいよと言うと、いろんなしぐさをしながら友達が撮影しています。

 自由の森学園の高校卒業アルバムは3期生の時から独特のアルバムを作っています。橋口譲二さんの「17歳の地図」を原型とした卒業生一人写真一枚、インタビューを含め1ページのアルバムです。写真の撮り方、構図は橋口さんのスタッフに教えていただきました。露出の計り方、段階露出、三脚の使用など詳しく決められていました。構図などはだいぶ変化しましたが、一人一枚1ページという形は現在も引き継がれています。

 それにしても、今年度はだいぶ撮影がずれ込んでいます。不思議に思っていたらばわけがわかりました。撮影に使っているカメラが今年からデジタルになっています。これまでは、モノクロフィルムで撮影してベタ焼きをつくり、コマを選択し、引き伸ばしとかなりの手間をかけていました。なかには露出を間違えてフイルム一本全て使えなくなることもありました。デジタルで撮影すれば、ミスはその場でわかりますから、失敗の可能性は少なくなります。製作のための時間を短縮するためにはいいかもしれません。

 自分たちの仲間が撮影する手作りのアルバム。どんな仕上がりになるのか楽しみです。

おにざわ