自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

埼玉県農林部の安藤さん

2008年11月28日 | 自由の森のこんなこと
 27日の林業講座は、いつもの林でいつもの間伐実習です。10月から間伐を始めましたが、だいぶ慣れてきて、正確にねらった方向に倒せるようになりました。


 さて、この講座に埼玉県農林部森づくり課から安藤さんという指導員の方が参加して下さっています。農大の大学院で森にいるミミズの研究をしていたそうです。

 今日は、林分密度管理図の見方を教えてくれました。なかなか難しいのですが、この林で何本間伐したらいいのかを計算するためのものです。数年前から講座で間伐している林ですが、計算の結果、1アールあたりでさらにもう2本間伐することになりました。


 この安藤さん、間伐の最中にも山ミミズを捕まえました。びっくりするぐらいの太いミミズです。彼女とミミズの出会いは小学校の時の夏休みの自由研究だそうです。

 中学校時代の頃から地球環境の問題が語られだし、森林と環境について意識するようになったとのこと。どのような森がいい森なのかを知る一つの指標がミミズなのだそうです。

 3月までには、間伐している土壌を観察する実習も予定しています。

 蛇足ですが、先週、昨年打ち込んだナメコが出ているのを発見!! シイタケとナメコのダブル収穫でした。

鬼沢真之

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小手指小学校 出張授業

2008年11月19日 | 自由の森のこんなこと
長らくご無沙汰していました自由の森日記をぼちぼち再開しようと思います。


12日にちょっとこれまでに無かった、変わった企画に行ってきました。
保護者の方のつてで、所沢市の小手指小学校で自由の森の教員の出張授業が行われました。小学校のPTA企画です。
小学校5年生を対象に、自由の森の教員による4つの講座が作られました。

算数は中野さんの「インドのお寺の変な修行」。
これじゃ何の授業かわかりませんが、数列の小学生版だそうです。

社会は菅間さん岩田さんコンビの「世界貿易ゲーム」。
富める先進国と貧しい国との関係をゲームを通して理解していく授業です。

理科は後藤さんの「熱気球を作ろう」。
熱気球はどうして上がるのかを学んで、実際に製作します。

僕は「ハングルを解読しよう」。
韓国で買ってきたガイドブックのコピーを材料にして50音表をハングルで作っていく授業です。

どんな授業か、ご紹介します。

北海道の案内にある、6つの都市名(網走、函館、帯広、旭川、釧路、根室)のハングル表記をじっと見て、そこに隠されている法則をみんなで発見していきます。

気づいたことを発表していくうちに、何人かは50音表をつくり始めました。都市名から読み取れるハングル文字から、それ以外の文字に推理が進み、最後には50音表が完成です。

例外や「ん」の表記を教えて、それをもとにして自分の名前を書いてみます。

この授業には、自由の森に韓国から留学しているY君に来てもらいました。
5年生のみんなが書いた自分の名前をY君が一人ずつ発音してあげます。

完成した自分の名前をカードにマジックで書いて、それを胸に貼って終了。子どもたちはちょっとうれしそうです。

残りの時間で、韓国語と日本語の近さについてお話ししました。Y君に月曜日から日曜日までの韓国語を説明抜きで発音してもらいます。

「これ、何を言っているかわかりますか?」

すぐに男の子が気づきました。曜日の発音はとても日本語と似ていてみんな驚きです。


授業終了後は、体育館で気球を上げている所に集合します。あいにくの雨なので、外では上げられず、体育館の中ですが、見事に「離陸」し、拍手喝采。

最後に、5年生の子どもたちから、お礼の合唱を聞かせてもらいました。これまたびっくり。元気、そしてぐんぐん歌が伝わってきました。

5年生のみんな、ありがとね。


鬼沢真之

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