自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

学校説明会@東京

2009年09月05日 | 自由の森のこんなこと
 今年2回目の、東京国際大学早稲田サテライトキャンパスをお借りしての学校説明会が行われました。会をつくるにあたっては、在校生・卒業生の保護者の方のリサーチや準備があってはじめて実現できたもの。学校や教員の立場からは見えない微細な配慮や、実現に向けてのさまざま活動に、本当に感謝しております。
この場を借りて、お礼申し上げます。

 会に参加してくださった、来年度受験を考えている方たちを前に、自由の森のことを少し話させてもらしました。

 遠藤豊という人がいます。自由の森の創立者。私が自由の森の高校生だった頃には「深い知性」「高い表現」「等身大の体験」、そんな話をよく聞きました。自由の森の「観の教育」というものがどんなものなのか、私が話す側となる機会があるなんて この10年あまりほとんど意識してこなかったのですが、こうして場をつくっていただくと、話にも力が入ります。
「点数序列を廃す」こと、廃するだけでなくその次に瞬間的に現れる「学ぶための動機」をどうつくるかということ、「表現」のこと、教室で「学ぶ」ことや教室の外で「体験する」ことを通して得られる世界観や価値観などの話。すべてのことをいっぺんに伝えることはむずかしい。

 会場には、在校生、卒業生、在校生の保護者の方も語り手として前に立ってくれました。学校の日常のこと、卒業してからの自由の森の姿のこと、保護者から見える子どもの姿のこと。

「自由の森」という場は、ぱーんとひと言で説明できないところがむずかしい。それでも、たくさんの人の持つ経験を通してあの場所を語ることによって、ぼわっと浮かんでくる学校像があります。そういう形で少しずつ、たくさんの人に学校の姿が伝わるといいなぁと思っています。

 後半は、ロビーで入れたての紅茶や自由の森の食堂のラスクやクッキーを食べながら、ソファのあちこちで個別の相談。順番待ちの間、手品部のマジックショーのテーブルからは、「えーなんで?」「すげぇ」という声が聞こえてきました。
なかの

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