自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

春休みの自由の森

2017年03月27日 | 自由の森のこんなこと
自由の森学園も、先週3月22日から春休みに入りました。


あっという間に、一年たったんだなぁという思いと、



新しい出会いにそわそわする。


そんな季節ですね。






そして、今日は、3月27日。

もうすぐにでも4月になってしまう、そんな日の月曜日でしたが、


とても冷たい雨。





最近までの暖かさで、自由の森の木々たちもゆっくりと

春の準備をしていましたが、


今日は、冷たい雨に濡れていました。






もうすぐ、事務局前のこのモクレンも綺麗に咲いてくれることでしょう。






ふと、気温計を見ると10時で、まさかの3℃。









ちょっと標高を上げたら、雪になってるんじゃないかと気になり、、、、





行ってきました。













名栗げんきプラザ。



完全に、白銀の世界でした。




もうすぐ4月というのに、びっくり。





そういえば、今年は11月24日にも雪が積もったりもしていましたね。

実は、ながーい冬だったんですね。











さて、そんな日でしたから、さぞかし静かなのかと思いましたが、


いや、確かにしずかーに何かを作っている生徒たちをみつけましたよ。








中学総合室で、中学の入学式の準備をしている生徒たちでした。





ちょっとカラフルな何かをつくっていましたが、

まだ、それはないしょにしておきましょうねぇ。





今日は、会えませんでしたが、きっと校舎のどこかで

高校の入学式の準備も着々と進んでいるのでしょうね。





今年の入学式のテーマは、それぞれ何でしょうか。



毎年、そのテーマに沿って入学式がつくられています。


準備も、もうすこし。

がんばって。





当日を楽しみにしています。







てつひさ

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終業の会とWoodstock LIVE

2017年03月21日 | 自由の森のこんなこと
昨年も、同じタイトルだったようですが、


本年度の最後。



終業の会が行われました。







退職者の方々の紹介があり、

32年間、つまり自由の森学園ができた当年より教員を続けてきた方達ばかりで

個人的に、ぐっと来るものがありました。



30数年間。

私にはまだ想像できませんが、

自由の森学園をまだまだつくり続けなくては。










そして、放課後は Woodstock LIVE 。



最後の最後まで、表現してますね。自由の森の生徒たちは。





明日は、閉寮。




ちょっと唐突な感じがする春休みの始まりです。



4月。

また再会する頃は、いつの間にか一気に春めいた季節になっていることでしょう。





元気でまた会おうね。


短い休みを楽しんで。




卒業生のみんなは、またどこかで。




てつひさ

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卒部。

2017年03月17日 | 自由の森のこんなこと
今日は、ちょっとうっとりするはなし。



この1週間は、教員が各生徒に向けて評価表を書く期間です。


なので、生徒も授業はないのでのんびりやりたいことをやっていたり、


教員が、ソワソワしてたり、のんびりしていたり。



そんな期間です。



そして後期のその期間は、卒業したばかりの卒業生が、こっそりやり残したことをやりにきたり。


「ごめんね、評価表。遅くなちゃった。」



とか。


おのおのがやりたいことをしています。




そして今日は、卒部のお祝いがありました。


たびたびこの日記にも登場している

郷土芸能部、民族舞踊部、中国舞踊部のお祝いでした。



ふらふらしてたら、体育館の入り口で、お祝い第一弾の手巻き寿司をしていたみんなに

みてってよ〜と誘われたので、ちょっとだけおじゃま。






午後の部開始。





全員「 茶つみ 」で歓迎    

 いつも太鼓をたたいているあの子が!! みたいな斬新さでした。

まずは、会場大爆笑







プレゼントしたり。





せっかくなので、踊り、たたき納め。






最終バス、ぎりぎりまでたたいたり踊ったり。

うっとり、うらやましくなりましたよ。




帰る前に、ちょっとだけ卒業生に送ったプレゼントを見せてもらいましたが、

その中のコメントには、中学1年生が高校3年生に向けたコメントだったり、

卒業生に憧れのコメントだったり。


やっぱり、6学年が同じ空間に居るってこういうことなんだなぁ〜って思いました。





「 憧れの存在。 」









卒部 おめでとう。


誘ってくれてありがとう。

ぼくにとっても、いい時間でした。






てつひさ

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2017年度の学園パンフレットの撮影です。自由の森学園 

2017年03月13日 | 自由の森のこんなこと
今日は、

自由の森学園の2017年度の学園パンフレットの撮影でした。



行き先は、学園内にある食堂。



よく「 オーガニックな食堂で。」とか、

「 まじめに作ってるんでしょ。 」とか聞きますが、


これが、びっくり。


そんな一言で語れないくらいのこだわりが、全てに詰まっていました。






かつおの一番だし。 まだ無色透明な煮出し始めから見ていましたが、いつのまにか黄金色に。









食堂内で毎日打っているうどん。

季節によって、配合が少し違うそうです。









同じく、食堂内で焼いているパン。今、焼きたて!!










本当に、日本全国から個人契約で手に入れている食材の一部。

これは本当に一部で、裏の倉庫にも入れさせてもらいましたが、

何十種類もの食材が、所狭しと並んでいました。




今日取材した一部が、来年度のパンフレットに反映されますので、

もう在学しちゃっていても、来年度の学園パンフレットは必見ですよ!!



いつも食べている食堂のあのご飯。

実は、あなたの知らないことばかりです。きっと。



取材しながら、話を聞いて驚いてばかりの1日でした。




でも知らないともったいないので

これからいろいろなところで、ちょっとずつ紹介していきたいと思っています。


乞うご期待。





てつひさ

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2016年度 自由の森学園高等学校 卒業式 校長の言葉

2017年03月12日 | 自由の森のこんなこと
卒業生のみなさん 卒業おめでとうございます。
保護者のみなさん、お子さんの卒業おめでとうございます。
そして、これまでの学園に対するご支援とご協力に感謝申し上げます。

自由の森学園において授業というものの持つ意味は深く重いものだと思っています。
ここで話すいわゆる校長の言葉も、みなさんにとっての最後の授業というつもりで私は臨んでいます。

私は昨年の夏からずっと「 生命( いのち )の重さ 」について考え続けていました。
昨年の7月に起こった相模原の事件、何の罪もない無抵抗の障害者の方々19名が犠牲になり、
また多くの方々が深い傷を負い、そしてまた、私たちの社会に大きな衝撃を与えました。
みなさんの中にも、この報道に接してどのように考えていったらいいのか立ちつくしていた人もいたかもしれません。
私もその一人でした。
9月の全校集会では、この事件について共に考えていこうといった呼びかけが教員の中からありました。

この事件の根底には様々な考え方が複雑に絡み合っていると言われています。
その一つとして「 優生思想 」があげられています。

「 価値がある人間・ない人間 」「 役に立つ人間・立たない人間 」「 優秀な人間・そうでない人間 」

といった偏った考え方で人間をとらえ、人間の生命に優劣をつける思想です。
また、この事件は「 ヘイトクライム 」( 憎悪犯罪 )の特質も持っていると言われています。
ヘイトクライムとは、人種・民族・宗教や障害などの特定の属性を持つ個人や集団に対する偏見や差別にもとづく
「 憎悪 」によって引き起こされる暴力等の犯罪行為を指す言葉です。
この事件の問題を「 常軌を逸した加害者の問題だ 」として、
軽々に判断し押し込めてしまってはいけないように私は感じています。

全盲と全ろうの重複障害を持つ 福島 智( さとし )さん( 東京大学先端科学技術研究センター教授 )は次のように書いています。

「 こうした思想や行動の源泉がどこにあるのかは定かではないものの、
今の日本を覆う『 新自由主義的な人間観 』と無縁ではないだろう。労働力の担い手としての経済的価値や能力で人間を序列化する社会。
そこでは、重度の障害者の生存は軽視され、究極的には否定されてしまいかねない。
しかし、これは障害者に対してだけのことではないだろう。
生産性や労働能力に基づく人間の価値の序列化、人の存在意義を軽視・否定する論理・メカニズムは、徐々に拡大し、
最終的には大多数の人を覆い尽くすに違いない。 」

「 役に立つ/立たない 」といった人間や生命を価値的に見ていく考え方は、
いずれは自分も含めた全ての人の生存を軽視・否定することにつながっていくのだと福島さんは述べています。

人間の価値、生命の価値、生きる価値、そもそも人間や生命という言葉に「 価値 」という言葉をつなげるべきではない、
私はそう思っています。人間には、そして生命には「 尊厳 」があるのです。
尊厳とは「 どんなものによっても代えることができないもの・存在 」と言うことができるでしょう。
ここにいるみなさん一人ひとりもそうです。

あなたは何ものにも代えられないのです。あなたの代わりはどこにもいないのです。

人間をそして生命をも、取り替えることが可能なものとして「 価値的 」に見てしまう現代社会において、
「 価値 」ではなく「 尊厳 」という言葉で自分をそして自分の人生を見つめていくことが大切だと私は思っています。
当然その視線は、自分以外の他者やその人生をも見つめることにもなるでしょう。
そしてそれは「 どのような社会を目指していくのか 」ということにもつながっていくと私は思っています。

自由の森学園は、かけがえのない子どもたち若者たちをテストという一元的な価値で人間を序列化し評価するといった
価値的に人間をとらえる教育のあり方をやめ、一人ひとりの学びを大切にした学校をつくりだそうとして誕生しました。
自由の森に集うわたしたちは、人間をそして生命を価値的に見るのではない
「 ものの見方 」を、そして「 人間の尊厳 」を、学び続けていると言っていいでしょう。

今、社会には、ヘイトクライム、ヘイトスピーチ、ヘイト文書など、ヘイト・憎悪という言葉があふれています。
この「 憎悪 」に対するものは「 学び 」だと私は思っています。
学ぶということは本来、さまざまなことをつなげていく・結びつけていくことだと思います。
学ぶことによって、自然とつながり、社会とつながり、芸術とつながり、他者とつながり、そして、自分とつながる、
そんな学びをみなさんにはこれからも続けていってほしいと願っています。

最後に、ある詩をみなさんと共有したいと思います。
吉野弘さんの「 生命( いのち )は 」という詩です。
有名な詩なので、みなさんも出会ったことがあるかもしれません。
私は昨年の夏以来この詩が胸の中にあります。


   『 生命 ( いのち ) は 』        作:吉野 弘

  生命 ( いのち )は
  自分自身だけでは完結できないように
  つくられているらしい
  花も
  めしべとおしべが揃っているだけでは
  不充分で 虫や風が訪れて
  めしべとおしべを仲立ちする

  生命 ( いのち )は
  その中に欠如を抱き
  それを他者から満たしてもらうのだ

  世界は多分 他者の総和
  しかし 互いに
  欠如を満たすなどとは
  知りもせず 知らされもせず
  ばらまかれている者同士
  無関心でいられる間柄
  ときにうとましく思うことさえも許されている間柄
  そのように 世界がゆるやかに構成されているのはなぜ?

  花が咲いている
  すぐ近くまで
  虻 ( あぶ ) の姿をした他者が
  光をまとって飛んできている
   私も あるとき
  誰かのための虻 ( あぶ ) だったろう
  あなたも あるとき
  私のための風だったかもしれない




卒業おめでとう。みなさんの健闘を祈ります。




 
自由の森学園高等学校
校長 新井達也

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2016年度 第30回 高校卒業式

2017年03月06日 | 自由の森のこんなこと
先日、3月4日(土)に、自由の森学園の第30期生の

卒業式が行われました。







正面玄関で、全員の集合写真。


もうこれだけ見ても

ここにいる100人以上の若者たちが、自由の森学園で

多様で、本当に様々な時間をつくって過ごしてきたことが見て取れます。





開場は12時。


花道をひとりひとりがあるいてひな壇へ。









ことしの花道には、とってもキラキラした破片が散りばめられていました。










卒業生の合唱を経て、







卒業証書の授与に移ります。







和装の生徒や、











ビシッとスーツ姿。











そして、服を持って?


一着では、表しきれず、花道の途中で脱ぎだし、

視聴覚の真っ黒な衣装から、サンバの衣装へチェンジ!!












ひな壇から、会場の中央にある授与台までゆっくり最後の時間をかみしめて。

















高校校長より、自由の森での最後の授業です。










卒業生より、在校生へのメッセージ。















卒業生合唱。






そして、とうとう卒業生の退場です。



















ロケットの入退場門。



今年の卒業式のテーマは、

「 宇宙 」


ちりばめられたキラキラは、花道にも、

ステージ横にも輝く星々。



そういえば、ステージ上の

「 第30回 高校卒業式 」も

黒地に白文字。

斬新ですよね。



あまり見たことのないような気もします。



卒業生たちがかけているネームプレートも、

ひとつひとつ布を貼り付けて、すべて手作り。



宇宙のテーマに合わせて、惑星がモチーフになっていました。

クラスごとに、金星、地球、火星、木星、土星。



担任たちは太陽。












最後に、会場のセットを早替えして、ふたたび再入場。



「 別れの広場 」の始まりです。











在校生からの動画のプレゼントがあり・・・

そして、






せーの!




バルーンリリース!!


と、









 パン!パン!パパン!! 「 おめでとう 」



なんだか、入退場門の謎の袋?は

これ、キラキラ入りの風船だったんですね〜。












時間の限り、別れを惜しみむ生徒たちの姿が尽きませんでした。











2016年度 

第30回 高校卒業式 

テーマ「 宇宙 」


広くて深い、すてきな卒業式でした。

みんな! 卒業おめでとう!!





てつひさ

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明日は、高校卒業式です。

2017年03月03日 | 自由の森のこんなこと
学習発表会も終わったばかりですが、


とうとう、明日4日(土)は、高校の卒業式です。




今日は、3年生とリハーサルをしました。







今、14時。

いまごろ、体育館では卒業式の準備の真っ只中です。





今日みたいに、晴れやかな日になるといいですね。



いつもとは、ちょっと違う感覚の昼下がりをすごしています。






てつひさ

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学習発表会 2016年度 二日目と三日目が終わりました。

2017年03月02日 | 自由の森のこんなこと
高校の学習発表会の、二日目と、三日目がおわりました。





舞台での発表から、「 選択 ダンス 」のパフォーマンス。

じもり生の日常 を創作ダンスで表していました。










必修高校3年生体育から「 秩父屋台囃子 」







息のあった、力強い響きが圧巻でした。













「 選択 中国舞踊 」から「 飛天 」











「 選択 サンバ 」

各楽器の紹介と、サンバカーニバルの再現です。








展示発表では、

美術棟で






美術。 染織。








あじさいのイメージから色を紡いでいった作品です。










糸紡ぎ中。












木工の作品。









土曜日の選択授業 「 ベンチ 」













そして、高校1年生の絵画。

「 眼を描く 」









教室の方では、各教科の展示です。






英語の部屋。











日本語の部屋。

生徒の作品集が読めるようになっていました。











数学科。

レポートが置かれています。












人間生活科。

「スパイスを使って本格的なカレーを作ろう 」








と、選択 「 手縫い 」の作品。









そして、こちら。





どこでしょうか?






森の地面のようですが、













理科室の机一面が、森のジオラマ。



選択「 小岩井生態学 」

この中には、生き物の痕跡がたくさん散りばめられていました。








キノコ!




この中で、本物はひとつだけ。

どれでしょうか?













大爆発?

こちらは、高校1年生の必修化学。

「 テルミット反応 」の実演実験でした。










同じく、高校1年生の必修生物。


一人説明をしている生徒がいますが、

あの青い円盤は回転する、巨大24時間時計になっています。

そして、示す時間は、

地球誕生から46億年を、24時間に置き換えたもので、

円盤をぐるぐると回すと、


地球の生い立ちと、その中で生まれてきた生物たちの歴史を、いっしょに

ぐるっと見られるようになっています。











土曜選択の 「 選択自然 」











理科室Dでは、「 選択化学 」で、ビスマスの結晶を作る実験をやっていました。













こちらでも何度か紹介している、ロケットストーブの実演を

選択「 林業講座 」がやっていました。








廊下には、生徒たちのいろいろな作品が展示されています。
















そして、学習発表会の最後は、合唱です。

まとめて展示をする作業。

みんなお疲れ様でした。







というのが、いつもの流れでしたが、今年は、

タイトルにもある三日目の学習発表会。



いらした方は、「 学発の会 」の生徒のアナウンスを聞いているかもしれませんが、


「 展示は、三日目があるので、パンフレットのスケジュール通り見て回ってください。

そうすると、重ならずに全部見られるようになっています。」

というもの。




じつは、今日の1、2時間目は、展示をじっくり見て回る時間として設定されていました。










なので、高校学習発表会の日は、

別の日程で動いていた中学生も、今日は展示を見に来てくれました。








忙しく回っていた生徒も、今日は、展示の仕掛けに気づいて、なにかやっていますね。





今年は、本当に、「 これ俺やったんだけどさ、見て見て! 」

という声かけをいろいろなところで受けました。


自分が学んだことで、こんなにキラキラできる生徒の姿をみて

いい一年だったんだなぁと、こちらもうれしくなりました。



学んだら、つい伝えたくなる。

いい連鎖がたくさん生まれていました。



「 学発、たのしかった。ありがとう! 」って。

言われちゃいました。

いやいや、ありがとう。





てつひさ

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