自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

高校前期入試と中学一般入試が行われました。

2010年01月23日 | 自由の森のこんなこと
昨日、今日と、高校前期入試と中学一般入試が行われました。今年は特に高校B推薦という「教科入試」が新設されましたので、ちょっと紹介します。

「教科入試」とは、国語、数学、英語、理科、社会、体育、音楽、美術の8教科からひとつを選び、教科が提示するさまざまな入試課題に取り組みます。自由の森では国語科のことを日本語科と呼んでいますが、日本語はペーパーテスト、数学はペーパーテストに加えて答え合わせ、英語は小エッセイを書く課題、理科は授業を通してのノートづくり、社会は公民の分野の授業、体育はマット運動の授業、音楽は合唱をつくる授業、美術は絵を描きました。
新設された試験なので、応募者の動向がずっと気になっていましたが、たくさんの人が受験してくれました。

かつて、自由の森学園の入学試験では筆記試験に加え、「表現活動」というものもありました。さまざまな事情で入試から外されましたが、表現活動で扱っていた内容を包含する形で「教科入試」を新設しました。
いつもの入試とは雰囲気も異なり、不思議な活気のある入試日でした。
なかの

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中学校の入試がありました。

2010年01月10日 | 自由の森のこんなこと
この日の入試は、A・B・Cの各推薦入試。A推薦はペーパーテスト(国語・算数)と授業とグループ面接、Bは作文と授業と個人面接、C推薦はペーパーテスト(国語・算数)と授業と個人面接を行いました。

「入試で授業を?」と思われる方もいるかも知れませんが、入学後の自由の森学園の授業の雰囲気をお伝えしたいということと、受験生に実際に授業に参加してもらうことで、その子がいったいどんなふうな学び方をしていくのか、その授業でどんな発見があってどんな感想を持ってくれたのか、入試の授業には様々な要素を含んでいて、大切な時間となっています。

私は、面接などには直接たずさわりませんが、面接ではこんな話をしてくれた、授業ではこんな感想をもらっている、そういう報告を聞いていると、その人たちが4月からやってくるのかと、楽しみな気持ちになります。
一方、入試ですから、授業や面接、あるいは教科のテストなどでは出会いきれず、結果として不合格となってしまうこともあります。4月からやってくる人たちのことを想像して楽しみな反面、せっかく受けてくれたのに出会いがつくれなかったことへの残念さもあるのです。
入試はまだこの先もあります。新しい出会いとともに、出会い直しもできるといいなと、心から願っています。

22・23日は、中高の1回目の一般入試と高校のABCD推薦入試を行います。
当日は受験されるみなさんの、ありのままの姿、素のままの言葉に出会えることを、楽しみにしています。
ぜひ頑張ってください。
なかの

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今年度最後の学校説明会

2010年01月09日 | 自由の森のこんなこと
今日は今年度最後の学校説明会。
明日、中学の入学試験にも関わらず、小学生も含むたくさんの受験希望者が来校しました。
今回生徒の立場で語ってくれた生徒と卒業生の言葉を紹介しましょう。

在校生としてお話しした高校3年のS君、
行事づくりの話から始まって、このように語りました。
「行事はただやるだけではなく、参加することつくっていくことが大事。」
授業の話では、「書いたものを何度も何度も書き直すことで、やっと完成した時の達成感は強かった。」と言います。書くだけだらそれですませることもできたけれども、やりきることの大事さを経験したそうです。
卒業を前にして、それまでの授業や生活が全てつながっているのかなと感じているそうです。

卒業生のYさん。
自由の森の授業の共通点は、納得のいくまで意見を聞いてもらえ、それを返してもらう時間が保障されていたと語ります。「それが自分を成長させてくれた一番の点」
大学で自由の森の経験が生きているなと感じるのは、グループディスカッションの時間だそうです。「みんな自分の意見を出すことをためらう感じがしているけれど、自分は自分の考えていることを間違っているかもしれないけれどもドンということができるのは、自森にいたからだと思う。」
中学から自由の森にいたので、大学に入って本当に久々にテストというものを経験しました。「勉強と学びは違うもののように思う。自分に引き付けて吸収するものが学びではないか。様々な知識を自分のものとしてかみ砕いていく力が付いたんじゃないかと思う。」
「今は、テストからの評価だけではなく、自分の納得の度合いという評価軸を持つことができるようになった」と語ります。
鬼沢真之

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