自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

公開研究会テーマ別分科会はこれです。

2009年11月18日 | 自由の森のこんなこと
ホームルームの時間を割いて、全校集会で各テーマ別分科会の説明が行われました。
10の分科会の説明の内容を紹介しましょう。
生徒はもちろん、研究会参加者のみなさんもどれでも参加できます。今、自由の森で行われていること、生徒が考えていることを知ることができます。ぜひのぞいてみてください。
会場は、当日配布されるプリントに記載されています。

■夏の体験学習(体験学習部) 夏の体験学習の受け入れ先の方をお呼びして、受け入れる思いや大切にしていることをお聞きしている。今年は新潟で農業をしている卒業生の瀬谷さんにお願いしています。農業をしながら、ライブ活動も続けていて、当日も演奏してもらえます。
■やっぱり登山は必要か?(中学1年学年会) 毎年、八ヶ岳には行っているけれど、雨だったり登れないことが多くて、せっかく装備を買ってもあまり使わない。実際に行った生徒からどう感じているのかを聞きながら、今後どうするのかを考えます。
■韓国講座(韓国講座) この夏韓国で聞いてきたおじいさんの話(植民地支配の体験)をどう生かしていくのか、参加する皆さんと考えます。
■高卒と大卒の違いについて(生徒企画) 自分の進路を考えている中で、何が違っているのか疑問に思ったので、話し合ってみたい。
■今年の全校行事(学園祭)どうだった?(生徒企画) 主に学園祭について、昨年の議論を踏まえて考えてみたい。意見を集めた資料も準備したので、昨年の行事を作ってきた人にも参加してほしい。みんなで全校行事のあり方について話し合いたい。
■生き方としての進路を探る(進路部) 「世代」という切り口で、3期生、10期生、16期生、18期生4人の卒業生を招いて話を聞く。子育て世代や大学生など様々な年代の違いから見えてくるものがある。
■大豆のはなし(食生活部) 豆腐、納豆、味噌、醤油の原料である大豆の話を、大豆の専門家大豆工房の宮永さんをお呼びしてお話を聞く。
■地域と地球の環境を考える(選択講座主催) 環境の問題をテーマにしている自由選択講座(5講座)のテーマや活動の内容を交流して、ネットワークをつくっていくきっかけにしたい。
■基っ地り(きっちり)考えよう(生徒企画) 沖縄の基地の問題を考えます。辺野古の海を守るために私たちにできることは何かを生徒の立場で話し合います。
■授業のつくりかた(生徒企画) 授業は生徒と教師でつくるものだと言われているけれど、生徒側からの動きが少ないような気がしている。生徒のなかで、そのことについて話し合ってみたい。

公開教育研究会は11月21・22日(土・日)に行われます。>公開教育研究会のページ
鬼沢真之

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内山 節 さんの本を読む会

2009年11月18日 | 自由の森のこんなこと
社会科の上野さんの呼びかけで開かれた、今年の公開教育研究会の講演をお願いしている内山節(うちやまたかし)さんの本を読む会に参加してきました。読んだ本は、内山さんの『子どもたちの時間―山村から教育をみる』(岩波書店)。
20年ほど前にも内山さんは自由の森に来て話をしてくれたことがあり、そのときの録音テープ(←カセットテープです)も聞きました。20年前のものであるのに、話されている内容はちっとも古い感じがしないのです。聞いていると、どこか自由の森のもともと持っている考え方とつながっていったり、私自身がいま気になっていることがすでに語られていたり。
3回の読書会で、上野さんを中心に、本をに書かれていること---「学校とは」「個人とは」「村・都市とは」、また、「考えること」「生きること」など---を集まった生徒たちで読みあい、意見を出し合いました。
「自分の人生経営」をうまくいかせることが目的となる生き方・学習観、「自分の精神の習慣」が指向する都市の存在、「孤立した個人が集合している」こと。気になっていたことが言葉になっているものに出会い、それぞれについて集まった人たちがまた意見を言い合う。そんな3週間でした。
講演会は21日(土)。講演テーマは「開かれた時空の意味-子どもたちの世界を考える-」です。
なかの

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