自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

小手指小学校へ授業の出前をしてきました

2009年11月11日 | 自由の森のこんなこと
昨年の11月にも小学校5年生を対象に授業をさせていただく機会があり、今年は2回目。
学校に着くと、昨年会った子どもたちが「あーっ」と声を出して、手を振ってくれます。たった1時間の出会いだったけれど覚えてくれてたのかぁと、うれしくなってしまいます。
今回は、数学・社会・理科の3教科4講座の出前をしてきました。

数学は数列を扱いました。「ハノイの塔」という物語を通して、そこに潜んでいる数学の法則を発見したり、あり得ない答えにびっくりしたり。子どもたちの柔軟な思考や課題に取り組む真剣さ、さらに数列の決まり方に規則性を発見した生徒の発言に、他の子どもたち「おーっ」という声。そういう授業の光景を目にするのが心地よいのです。

菅間さん、岩田さんの授業は「世界貿易ゲーム」という社会の内容。紙の入った封筒をそれぞれの「国」となるチームに渡して、「まるく切ってください」の指示。国によっては、「はさみ」が入っていたりいなかったり。富んだ国には道具が入り、そうでない国には手でちぎれと言わんばかり。“技術大国”日本のチームの封筒には「コンパス」も入っていたとか。そのようにして切り取られた「まる」を商品として、国際競争をしていくそうです。品質の悪いものは売れず、はさみで切ったりコンパスで円を描いたチームはぼろもうけしていく。そうやって現実の世界で起こっている経済格差を疑似体験したそうです。

理科は2種類。生物を扱った塩瀬さんは、「身のまわりの生物のすみかを見なおす」という、生物の授業。生物が住めない社会は、人間にとって住みにくい環境であるのだというメッセージが込められたそうです。また、授業後の保護者の方のコメントでは、カエルが重要な役割を演じたとか。
後藤さんは、「浮く」ことをテーマに熱気球の製作。本気で扱うとひと月以上はかかる内容をざーっと話して、実際に熱気球をつくったそうです。正四面体を逆さにした形の熱気球には小手指小の子どもたちが、さまざまな絵や文字を書きました。実際に熱気球が浮かび上がると、大きな歓声があがりました。
なかの

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