自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

第2回目の学校説明会

2009年11月14日 | 自由の森のこんなこと
10月17日に引き続いて、2回目の学校説明会が行われました。私も冒頭で少し話をさせてもらいました。自由の森学園が出来たのは25年前。そのころの「学校」をとりまく状況の中でまさに自由の森学園が誕生したこと、その後私自身が入学した自由の森学園のことを、どうして「点数による序列をしない」のかという理由を含めて、学校や授業の成り立ちについて話をさせてもらいました。

自由の森学園は、いわゆる中間試験期末試験などのテストをしません。テストでいい点をとるとうれしい気持ちになる、あるいは、悪い点をとったらもっと頑張ろうと奮起する、そういう動機で勉強をしていくのではなく、目の前にしている不可解な出来事に遭遇して生まれる「なんでだろう?」という疑問と、それを納得するための言葉を探し出していくこと。教室にいる多くの生徒たちが「わからないこと」をぶつけ合って何かの答えを探し出していったりする授業の姿を、私自身の経験を含めて、お話ししました。

会場に集まってくださった人たちと、話をしている最中に目が合います。「100点をとるとうれしいって思っちゃうよね」ということに「うんうん」とうなずいてくれる受験生、ある教科が「できる」ということと「好きだ」ということとは違うのだということに、やはり「うんうん」と反応してくれる受験生。いろいろな言葉を通して、ある価値観を共有できたのじゃないのかな。そういう表情に出会えたように思います。

今回の授業紹介は音楽。自由の森の音楽は、「合唱」を中心に構成されています。「うたう」ということの意味や、合唱を通して広がる世界観が話されたあと、会場にいる人たちで実際に「うたう」ことを体験しました。学校説明会に来た人たちで歌をうたうなんて、驚かれた方もいらっしゃるんじゃないかなと思います。
歌った曲は、「Peace in Harmony」という曲。卒業生の保護者の小室等さんが作曲した曲で、15分ぐらいでパート練習などをして、曲の1番の歌詞をハモりながら歌いました。
学校説明会は、このあとも続きます。>学校説明会のページ
次回は11月28日(土)です。
なかの

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