「おとしゃん。アタシぐらいのスターになると、目の動きだけで演技ができるのよ」
「本当かい。まぁ話半分で聞いておくよ」
「ほら、そんなところでゴロゴロしていないでよ」
「いいだろ。黒柳徹子さんを見ているんだから」
「いいから、起きなさいよ」
「で、なにかようなのかい」
「ちょっと、目の動きを見てよ。どの視線が可愛いと思う」
「はい、はい。みんな可愛いですよ」
「また、いいかげんな返答だね。あれ、おかぁしゃんがなにか持ってきたよ。アタシのおやつかなぁ」
「違うね。おとしゃんのショートケーキ。ヘヘェン」
「いいわよ。アタシはダイエットだから。それにそれは食べれないし」