Jerry Emma Laura Piano

Mina, Dalida, Barbara, Laura, Lara....美人大好き! あっ、Mihoが一番好き

私は哲学者

2014年01月10日 | 毎日の話
生活のためにもう何十年も働いてきた。という言い方は良くない。労働という事象によって時を楽しんでいると言ったほうが幸せだ。いつから哲学者になったと言われれば、最初から哲学者であったに違いない。昔の卒業記念文集には、「僕は天才だ」と書いた。誰も否定しないで掲載されたから、間違いない。

若い時、スキーに良く出かけた。朝になると、何故こんなに寒いのにスキーをするのかと思っても、結局スキーをしていた。

湿度100%のトンネルの切羽に向うが、何故こんな仕事をするのかと思っても、毎日の掘進を楽しんだ。

高いところが嫌いだったが、何故こんなに高いダム足場の上で仕事をするのかと思っても、満々と貯まる水を楽しんだ。

なんで深夜まで、予算を纏める仕事をするのかと思っても、寝顔しか見ない幼子の「パパまた来てね」の言葉を背に出勤を楽しんだ。

こんなに重い写真機を持って写真を撮るのかと思っても、出来上がった作品を楽しんだ。

結局、誰のためではない。自分のために楽しんでいるに他ならない。こんな事を考えていると、車窓に朝日が差し込んできた。雑音をカットしてくれるヘッドホンに流れる金子由香利の「モンマルトルに帰りて」という曲が流れている。

長いさすらい、傷ついた心で、帰ってきた今。
懐かしいこの街。でもそこには、もう、ビルが建ち並び、身を置くすべない他国者。
モンマルトル、聞かせておくれ、懐かしい昔の歌。
モンマルトル、何故黙っているの。居眠りの真似などして。

汚れた石壁、そこに貼られていた。赤いマフラーなびかせたビュリュナー。
今はもうない、古いあの子屋。リラの花と散る、昔の夢。
モンマルトル、教えておくれ。どこに消えたのか今は。
モンマルトル、私の落とした。初恋の涙の跡。

これをアップしようと思っていたら乗り換えになってしまった。

花の金曜日だが、三連休なのでターミナル駅は混雑していて、遅れるのが当たり前の中央線が遅れているので、ホームは人が溢れていた。