経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

客観獲得

2011年09月02日 | Weblog
お客を無視して、主観的に動いた報いは確実に訪れる。

それは、虫の知らせもなく、徐々に。

それがこのせいだ、という理由を知ることもなく、だ。





ならば、この今からその報いが訪れない布石を講じる。

それが経営者だ。戦略的経営者だ。





その布石。

「顧客第一主義」などスローガンにし、口で何遍唱えようと、

それは自分を中心において唱えているかぎり、

まったく意味もないし効果もない。



そんな布石、いや布石にも成らないことをやっては単なる先延ばし。

報いの方は先延びしないから、逆に滅びを引き寄せることになる。



布石とは、意志を持って、石を布のように

敷き詰めていくことを意味している



ここで意志とは、

客観、客が自分たちを観るのと同じ観点、視点で観ること。

これを意識して行うことを意味する。

つまり、主観の「主」を「客」に置き換える。





ここで布石とは、

この習慣を組織に徹底的に浸透させること。

これがなければ、絵に描いた餅だ。



ここで徹底的、というのは浸透率100%ということ。

難しいことだ。



なら、どうしたらいいかだ。実証済みの方法がある。

消費者体験を増やすことだ。

身銭を切って、自分が買い物をする機会を増やすこと。



他店視察、先進地視察といったように、

経営的立場をどこか頭に残して、といったことでは絶対駄目だ。

そうした売り手の意識を完全に抜き去ることが不可欠だ。



従業員にやらしてみよう、といったことを言わずに、

まず自分でやってみよう。



やってみればわかるが、経営者にとっては。これが実に難しい。

ついつい経営者の視点

ついつい競合店調査モードになっている。