長尾たかしの・・・未来へのメッセージ

自民党衆議院議員長尾たかしのブログ。平成11年からネット上で情報発信を継続。サラリーマン生活を経て政界へ。

景気回復のスイッチ

2009-06-15 09:16:22 | 経済
国会議員とは国民の代弁者としてその声を国会に反映させる立場にある人達である。

にもかかわらず与党所属の国会議員は何故、国民の七割が反対していた定額給付金制度を成立させ実施させるのだろうか?国民の意見を国会に伝えているとはいえない。要は、特定団体の意見を伝えているに過ぎないのだ。75歳以上の人達を一括りにし、姨捨山に連れて行く様に扱い、何が高齢者医療制度だろうか?そして、我々国民がこの制度を何時作ってくれと頼んだであろうか?与党所属国会議員たちは誰の意見を聞いてこの制度を作ったのだろうか?要は、新しい制度あるところに必ず新しい天下り先が作られる。広域連合という高級官僚の天下り先を作ってくれという意見を国会に反映させただけのことなのである。与党は我々庶民、国民の意見などは聞いていない。結果大きなずれが生じるのである。政治に何を期待しても仕様がない、意味がない。だから投票にも行かないという政治離れ、政治不信へと繋がってきたのである。

あらゆる世論調査においても国民が政治に期待する項目として最も多いのが社会保障制度の整備、そして次には天下り問題の解決である。ならば、これを最優先課題として国会議論するというのが筋というものだと思う。しかし、まずは景気だとしてかいけつすべき問題の優先順位にもずれがある。一部ではこれをポピュリズム(大衆迎合主義)と指摘する人もいるがそれは詭弁である。安全保障、外交問題ならばともかく、国民が求めている内需的な問題は国民が主役なのである。

我が国の経済をどのように立て直したらよいのか。政府の実施した対策は何一つ功を奏していない。当然である。足元の不安、将来への不安がある以上、そこへどれだけ施しの政策を実施しても、消費が上向くことはない。以前、100歳を超えた双子の姉妹、金さん銀さんが札幌を訪れた際、10万円ずつのお小遣いをもらった。これをどうされますかというレポーターの質問に、老後のためにとっておきますと答えたお二人。100歳を超えた金さん銀さんが老後の不安を感じているのである。政府がどれだけ施しの政治を行おうが景気は回復しない。そもそも経済とはお金とモノの流れ。卵が先か鶏が先か、景気が先か生活の安心が先かという議論ならば、この際生活の安心が先である。生活に安心と安全が確保出来なければ購買欲は生まれない。消費欲は生まれない。よって、モノは流れない。経済は活性化せず、景気も回復しない。景気回復のスイッチは、人間の購買欲をどれだけ掻き立てられるかということなのである。

国民の意見を聞き、痛みを感じ、まずは景気だではなく、まずは生活に安心と安全を作り上げること。これが最大の景気回復対策のスイッチとなるのである。
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