長尾たかしの・・・未来へのメッセージ

自民党衆議院議員長尾たかしのブログ。平成11年からネット上で情報発信を継続。サラリーマン生活を経て政界へ。

無視の視線・・・メール問題の影響は想像以上に深刻

2006-03-03 10:12:22 | 民主党
「今の民主党は、社会経験の少ない若者達が、サークル活動の延長線で運営している政党だ」。支援者からご指摘を頂いた言葉だ。民主党はここまで落ちたかと痛感させられるまで信用を失った。そして、日を追う毎に厳しくなるだろう。

私も第三者ではいられない。大阪14区という選挙区をお預かりする民主党総支部長という立場で、今回のメール問題について深々と頭を下げ、心から謝罪を申し上げる。

本当に申し訳ございませんでした。

ガセネタを元にあの予算委員会で武部幹事長ならびにご次男に対して、浴びせた言葉。もう取り返しがつかない。そして、国会審議を混乱させたこと、民主党支援者の心を踏みにじったこと。永田議員の処分。誠意を持って解決すべきことは数え切れない。民主党は生き恥を晒してでも今は国民の声に耳を傾けなければならない。まずは、そこから始めなければならない。

私は日頃の活動で街宣車を運転しテープを流しながら移動するのだが、昨日ほど冷たい視線を浴びた日は過去になかった。昨年の総選挙の時は、支援の輪は確実に拡がっているが、小泉支持者もそれ以上に拡がっていると体で感じた。要は風がこちらになびいていないのである。今回の問題では全く別の風、つまりは、民主党への不信感という冷たい風をバシバシ感じる。朝夕の街頭演説中でも、声を掛けてくださる方は、意外にも激励が多い。しかし、日頃感じぬ新しい視線は冷たい視線ばかりである。「まあ、やってろっ」という「無視の視線」である。

何が足りないのか。それは人としての厚みである。社会経験を積むということは、表面だけでは知ることのできない、微妙なおもむきや事情、つまりは、人情の機微に触れたり、様々な人間関係の中で人としての徳を積むことだと思っている。そして、そこには大前提がある。まず、目上や年上には一目置いて接するということである。私も企業人時代この部分で随分失敗をした。無礼な若者だと思われていたと思う。立場変わって自分が部下を持った時、部下に対して常に説いていたことがまさにこの部分だった。今の民主党運営を見ていると、この様な人としての厚み、社会経験の欠如を感じざるを得ない。よって、「ガセネタに飛びついて自爆」という形で民主党の実態が暴露されてしまったと理解している。

竹下七奉行の一人といわれた渡部恒三議員が国対委員長に就任される。ここはひとつ、我々若者は、目上、年上、ベテランに経験を積むとはどういうことなのかを謙虚に学ぶ時であると思う。本来ならば、これから経験を積むということでは議員として失格なのかもしれない。人様の代弁をするということは想像以上に重いことなのである。

私もまだまだ薄っぺらいと反省する。
コメント (2)
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