Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

ベルナルド・ベルトルッチ「シェルタリング・スカイ」

2005-09-15 14:30:33 | cinema

 

シェルタリング・スカイTHE SHELTERING SKY
1990イギリス/イタリア
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
原作:ポール・ボウルズ
脚本:マーク・ペプロー、ベルナルド・ベルトルッチ
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ
音楽:坂本龍一、リチャード・ホロウィッツ 
出演:デブラ・ウィンガー、ジョン・マルコヴィッチ他


1940年代のアラブの国を旅する夫婦+友人
愛の姿を追いつめるように先へ先へ、奥地へと急ぐ旅。
友人とは途中で別れる。二人きりになった夫婦の前に広がる砂漠の広大さ。
夫は病気になり、妻は必死で看病する。外人部隊の駐屯地に向けて移動する二人。しかし夫は客死。
身も心も行き所を失った妻は砂漠を移動する現地人の一隊と行動をともにする。

後半、言葉がほとんど役割を持たなくなり、映像の織りなす綾、風景や人物の力で物語りが進んでいくのが感心。

愛の物語+ロードムービー
夫は妻に、自分が魅せられた広大な風景をみせる。
ここをみせたかったんだ。
そこでは空が覆い被さって我々を守ってくれているのがわかる・・・

ここまで撮るかというくらい、砂漠の風景と現地の人々の暮らし、市場の喧噪、砂嵐が描かれる。
すし詰めで屋根上にまで人を乗せたバスでの移動が印象的。
移動の最中に病状が悪化する夫の苦しみが伝わってくるようだった。

(冒頭と)エンディングに(かなりましな)カフェが登場する。
そこには原作者のボウルズ自身が登場する。
深いまなざしのアップ。
「迷ったか?」と一言。

うなずく妻。

永遠に迷ったままなのか、ここで旅は終わるのか?

デブラ・ウィンガーいいなあ。

原作が読みたくなる。


音楽は・・ちょっと坂本節が耳に障る気がした。
私が先入観持ちすぎなのかも・・・・

【追記】
と書いたが、後にあの音楽が大好きになったmanimaniであるw



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三百人劇場閉館

2005-09-15 04:35:12 | diary

asahi.com: 東京・本駒込の三百人劇場、06年末に閉館・取り壊しへ - 文化・芸能

ブニュエルの連続上映などでよく足を運んだ。
70年代に建てられたという。
ちょうど老朽化の時期がバブルなころであれば、
再建に名乗りを上げる企業等もありそうなものなのに
残念。

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9月15日son*imaCD発売日です!!

2005-09-14 10:23:10 | son*ima通信

manimaniのやっているポップスユニットson*ima

1stミニアルバムは9月15日店頭発売です!

レアものなので店頭で見かけたら即買いです。(笑)

全国インディーズCD取扱店で、注文が出来ます。
また、タワーレコード等のオンラインショップでも購入できます。

詳しくはson*imaHPをごらんください~

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ティム・バートン「チャーリーとチョコレート工場」

2005-09-14 10:04:02 | cinema

 

チャーリーとチョコレート工場

2005アメリカ/イギリス
監督:ティム・バートン
原作:ロアルド・ダール『チョコレート工場の秘密』
脚本:ジョン・オーガスト
出演:ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア
   デヴィッド・ケリー、ヘレナ・ボナム=カーター他

ウィリー・ウォンカは世界最大のチョコレート工場の所有者
ある日を境に世間から孤絶した生活を送っている彼。
しかし、あるとき、その工場から世界中に運ばれるチョコのなかに
ゴールドチケットが5枚だけ入っていることを明かす。
そのチケットを手にした者を、チョコレート工場に招待するというのだ。
誰も入ったことのない工場に・・・・


原作本は、うちの奥様の幼少のみぎりの愛読書だそうで、公開初日に家族で観に行った。(ただし吹き替え版;;)

ちょっとグロテスクでシニカルなテイストのファンタジーでそこそこ楽しみました。
色や光にはとことんこだわっており、登場する子供達の顔のつややかさなんかは特筆に値する(笑)

チョコの川に落ちたり、生ゴミ焼却炉に落ちたり、某部族の常食をウォンカが食べるシーンとか、ねっとりぐっちょりとしたシーンは、生理的には私はばっちぐー(死語?)無理な人には無理?

製作のイギリスの文字を忘れない作りだったと思いまする。


ファンタジーの担い役、デップ扮するウィリー・ウォンカの風貌や、無機質な画面の質感をみてると、私なんかは「時計仕掛けのオレンジ」を思い出しちまったです。w

ウォンカの父、歯科医ウォンカを演じるはかのクリストファー・リー。
ってあとから知ったんですけど(笑)ちょっとイメージより痩せていました。


ちょっと密室的軽グロファンタジーに浸りたい方にはいいかも知れません。
もうちょっとスペクタクルに作られているのかと思ってましたが、
そうではなく、あくまでシニカルコミカルなやりとりと、お馬鹿な設定を楽しむための映画でした。

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ベルナルド・ベルトルッチ「暗殺の森」

2005-09-13 13:36:50 | cinema

 

1970
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
原作:アルベルト・モラヴィア
脚本:ベルナルド・ベルトルッチ
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ
音楽:ジョルジュ・ドルリュー
出演:ジャン=ルイ・トランティニャン、ドミニク・サンダ
   ステファニア・サンドレッリ、ピエール・クレマンティ


ぷちベルトルッチ映画祭・・・

ファシズムの興亡のなか、殺人のトラウマを抱え、体制に順応して生きる男マルチェロ。
秘密警察の任務についた彼は、元恩師の教授の殺害を命令される。
ハネムーンの形を取り教授と接触するマルチェロと妻。
教授夫妻との放埒な生活の中で芽生える奇妙な人間関係。
教授と夫人は結局殺害される。
その後ファシズム政権は崩壊。混沌とする市街で、マルチェロは
トラウマの元となった人物に偶然出会い、感情をあらわにする・・・

で、二度目なんだけど、やっぱりわからなかったことがある。

●なぜ教授はマルチェロが秘密警察の手先と知りながら、危険な別荘行きを計画したんだろう。

●教授とアンナを実際に殺害した3人組(4人かな?)は何者?

●あそこではマルチェロは実際には手を下すことなく、暗殺が行われるのを見ていたという立場になるわけだけど、(使われなかった拳銃がアップになるのがそれを強調している)、運転手兼護衛がその後に言うセリフ「卑怯者の手伝いだけはごめんだ云々」は誰に向かって発せられているのか?マルチェロ?

ふえー
この映画、どうしてもどこかでウトウトしてしまうせいか、またわからなかった。
くそおもう一回見るぞっ

・森の中ドミニク・サンダの走る姿が木の陰できれぎれに見えるのが美しい。
・青い色を使った風景と、原色に近い色彩を使い分けていて、温度差感のある画面だった。
・ラスト、感情の爆発が体制への順応で抑圧された自我の爆発とないまぜになっているあたり、なかなか奥深いなあ。

【追記】
もう一度観た。
ようやく全体が繋がって見えてきた。
教授を殺害した4人組もやはりマルチェロが手配した連中らしい。

物語だけでなく、ディテールも非常に手が込んでいることに感心する。
ムッソリーニの退陣を告げるラジオの声のシーンとか細かいところがいい。

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ベルナルド・ベルトルッチ「シャンドライの恋」

2005-09-13 12:56:43 | cinema

 

1998
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
原作:ジェームズ・ラスダン
脚本:ベルナルド・ベルトルッチ、クレア・ペプロー
出演:デヴィッド・シューリス、サンディ・ニュートン


う~ん素敵な映画だった。

アフリカから亡命?したとおぼしきシャンドライ
ローマでピアニスト、キンスキーの身の回りの世話をする仕事をし、
傍ら医学を学ぶ。
キンスキー、シャンドライに恋をする。
「君のためならなんでもする。」
「それじゃ投獄されている夫を解放してよ!」

うまくいえないが、あらゆるモノがはっきり明示されないで、
片鱗からすべてを想像させたり、状況から真実を想起させたりする映画だ。
とってもいいセンスだな。

舞台がローマだということも、言葉や手紙の宛先などでかろうじてわかるくらい。

シューリス演じるキンスキー(ピアニスト、いやピアノ教師か)がどうやらシャンドライの夫の解放に尽力したらしいが、その具体的な姿は画面には出てこない。
代わりに、次々と部屋から美術品や壁掛けがなくなってゆく、最後にはピアノまでがクレーンでつられる。そういうシーンのつらなりで暗示される。

シャンドライは美術品がなくなっていくのにつれ、投獄されている夫の動勢を記す手紙を受け取るようになり、その関連性に何となく気づく。

夫が解放される知らせをもらい、喜びの一方で、感謝の念とないまぜになったキンスキーへの思慕が、描き損じ続ける手紙や、夢、とまどいのしぐさなどで伝わってくる。

そしてまさに夫が解放され、シャンドライの元にやってくるとき、ピアノが運び出される。
シャンドライはキンスキー宛に手紙をしたため、そして・・・・

う~ん絶妙に上手い。
螺旋階段とダムウェイターで繋がる二人の間の空間もなんとも映画的だ。


これだけじゃさっぱり??だろうけど、
今回、しっかり語る言葉がみつからない。

それだけ映画らしい映画なのだ。

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夢バトン

2005-09-12 15:52:07 | diary
もうひとつ、TALL-MANさんにいただいた「夢バトン」

1.小さい頃何になりたかった?

何にもなりたくなかった。
当時の自分以外のモノに自分がなるなんて想像もできなかった。

2.Q1の夢は叶いましたか?

なので叶いません。

3.現在の夢は?

宝くじ三億円当たること(笑)

4.宝くじが三億円当ったらどうしますか?(熱く語って下さい)

海の近くに家を構える。
現在の家は信頼できる人に貸し、家賃収入でつつましい生活をする。
残額はすべて貯蓄。
どこに貯蓄するかは当たってから考えます。

5.あなたにとって夢の世界とはどんなもの?

異界との接点

6.昨晩みた夢は何ですか?

北海道から東京までスキーリフトに乗って帰る夢と、
高慢な女優さんにひどい目にあったので陰湿にしかえしする夢の二本立てでした。

7.次に夢の話を見てみたい5人は?

もしできたらmonologueのaoiさん。
これ見てやる気になったらで結構です。
(すいませんひとりだけです)

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フェチバトン

2005-09-12 15:36:13 | diary

歌恋さんからまわってきたのでしばらく考えた末、やります。

1.あなたは何フェチ?

何フェチなのか?思い切り突き詰めて考えると、どうやら
やわ肌」フェチなのではないかと思います。
部位はどこでもいいかも。

「ツィゴイネルワイゼン」風に「骨」とかいうとかっこいいんですけどね。

2.好きな人物を見て先ず何処を見る?

顔!

顔の作りや目鼻立ちのバランス、輪郭、肌のやわ度を総合的に観ます。
ツボに入った作りの顔は眺めているだけで幸せです。


3.最近プッシュ出来る部位は?

ありません。
以前はおしりでしたが、今はダメですゆるんじゃって。


4.良く見る、思い入れのある人物の部位は?

猫沢エミさんの目鼻立ちかなあ。すごい顔されてます。
今日たまたまTVでみた篠原ともえちゃんの歯並びとか?


5.次に渡す5人は
う~ん、どうやらお友達にはみんなまわっているみたいなので、
申し訳ないけど打ち止めですm(_ _)m

おしまい

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衆議院選挙?

2005-09-12 15:22:36 | diary
普段政治のことをちゃんと考えたことがないので、
自分自身が単にとんちんかんさんなのかも知れないが、
ど~~もよくわからない選挙だった。

争点を郵政民営化に絞った自民党の勝ちといわれているが、
そもそも郵政族の利権を守ってきたのは官僚と自民党による体制。
総理がああいう人だから、形の上で郵政民営化を推進するのが自民党となったけれども、もともと利権側の党。
だからこそ「造反」議員さん(=過去との一貫性を重視した人)がでて、否決までされたわけで・・・

それなのに、郵政に争点を絞っちゃったがために、今回の選挙では
自民承認=小泉承認=改革推進
という図式になっている。

なんでだ?
利権を守ってきた党を承認することでどうしてその利権を解体する改革の承認ができるのか?

郵政民営化に限って考えるならば、次の採決では誰も造反しないよということ以外はなにも見通せない気もするし。

利権の権化のような政党が「改革」を進め、
野党がそれに「反対」するなんて、
なにか釈然としない。

そもそも争点が、片方は「郵政」、他方はいや「政権交代」だって
あまりにレベルが違っていて、同じ選挙を戦っているとは思えない^^;

う~~ん

やはり他にもいくらでも争点はあるんだ。
年金でも少子化でも改憲でも増税でも
もっと細かく32条問題にしろ
やっぱりしっかり政策論を戦わせて欲しかったな。
全部を見渡して決める。
そっちのほうがよっぽどわかりやすかったと思うな~。

わたし、単によくわかってないだけかな~??
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unbeltipo(solo)/eEYO idiotライブ

2005-09-11 14:31:09 | music

9月9日(金)衝動的・発作的にライブを見に行った。
前から気になっていたイーヨ・イディオットと、同じく気になっていたunbeltipoがライブをやるということなので。

場所もよく行くMANDA-LA llだったので気も楽だ。
(以前ここのトイレの洗面台を大破させたことがあり、トラウマにも・・)

unbeltipo[solo]
はじめはこちら。unbeltipoとは、かつて超人的ポリリズムグルーヴバンド・Tipographicaを主宰していたギタリスト・今堀恒雄(漢字あってる?)によるユニット。
通常態はトリオのようだが、今回はソロ。
エレキ・ギターを立ち姿で操る様を想像していったら、意外にもアコギ、しかもガットギターの生音マイク拾いでのスタートだった。
リバーブがかかったギターのコードアルペジオ早引きを中心とした演奏は、
和音の深みへ引き込んでくれるとともに、よく聞くとやはりポリリズム的に構成されている楽曲で、刺激的でもある。客席の集中力もぐっと強まる感じである。

途中スチール弦のギターに持ち替え、超絶技巧で聴かせる4セット(あれ?5セットだったかな?)だった。
同じくギターを弾く者としては、格の違いというやつをまざまざまざまざまざまざと見せつけられた。

トリオでやる曲をソロでできてしまうんだからな~
今堀氏はギターに関して、私なんぞは理解していない先の先まで、何事かを理解しているのに違いない。
心からうらやましい。

unbeltipoトリオも聴きに行こう。
9/27京都・カフェアンデパンダン
9/28名古屋・得三(Tokuzo)
9/30新宿・ピットイン
だそうだ



eEYO idiot
ボーカル:イーヨ
ギター:内橋和久
ベース:中原信雄
ドラム:外山明

イーヨというボーカルのバンドなんだけど、正直いって、ドラムの外山明氏目当てに出かけた。
外山明氏は、前述のTipographicaでもひとりポリリズムの権化のような、十分驚異的なドラマーだったのだが、最近UAのバックバンドとして演奏しているのを耳にして、その驚異度を一層高めていることを知ったのだ。
これはかぶりつきで見てみたい。

なにが驚異って、外山氏のドラムは、もう楽曲のリズムセクションという概念を大きく越えて、歌や音楽の根本に寄りそうように、リズムとしてのグルーヴではなく、その曲の持っている独特の揺らぎや息づかいをたたき出すかのようなドラムなのだ。
だから、オンビートだのオフビートだの、前ノリ後ノリだの、バスドラとベースをあわせるだのといった技事はそこにはない。
曲のグルーヴはドラムを離れて、バンドのまんなかへんを漂う感じになる。結果、曲が生命をもってみずみずしい。

っつーか、半分以上立って叩いてるし、ベースじゃなくてずっとボーカルの方をみてるんだもんな。すごいよ。

なんて考えていたら、1曲目始まったとたんに、このイーヨというボーカル、カワイイったらないですぅ(#^^#)
「バンドの真ん中へん」の揺らぎにたゆたいながら、よくとおる柔らかい声で浮遊感ある歌を歌う。
いいなあ~
おしゃべりもやっぱりふわ~っとしていた。
一発でファンだ(^^;)

ギターの内橋氏も、これまたギターのなんたるかを理解している名プレイヤーでした。いやまいった。
ベースも、あのドラムにまどわされることなくバッチリ同じようにたゆたっていたし、そうかあこういう音作り、ありなんだよな。やりたいなあこういうの!
っていうバンドでした。

イーヨ・イディオットにはいろいろな形態があるらしく、
今回のメンバーは[eEYO idiot : NAVY]っていうらしい。
他にARMY,AIR FORCE,detached CORPSってのがあって、ほんと~は
ARMYで聴いてみたかったな。
(ベースがかわいしのぶさんなので)

そのARMYは10/15赤坂GRAFFITIに出るそうです。
19時開演で4バンドはきつそうだけど。


イーヨ、かわいいっす。

**

帰り道はクスリが効いてきて、眠くて仕方がなかった。
足も鉛のように重く、這うようにして帰宅。
クスリやってるうちは夜遊びは無理だなあ・・・

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老酒

2005-09-09 10:21:04 | diary
私はアルコールはいっさい飲めません。

**

体脂肪がなかなか減らないので、最近さぼりぎみのウォーキングにでかけた。
1時間半から2時間歩いた。
以前のようには疲れないが、足首にちょっと負担感あり。

経路にある2件のブックオフでハヤカワSF文庫をチェックするも
収穫なし。

折り返し点を経てゴールは近所のスタバである。
スタバの客としては異様なまでに発汗した客である。
Tシャツは汗で重く、乾いた端の方では白く塩を吹いている。
きっと悪臭さえ放っているに違いない。
迷惑なことだ。

にも関わらず2時間ほどいすわり、読書する。
が、ウォーキングから読書へと脳がスムースに移行してくれない感じだ。
脳も運動中は運動しているのだろうか。休息を求めているのだろうか。

結局アイストールラテを2杯飲み、ついでにクスリを流し込む。

**

体重・体脂肪ともに大した変化なし。
1回くらい歩いてもダメってことで。
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シュヴァンクマイエル展!

2005-09-08 11:04:08 | art

神奈川県立近代美術館:開催中の展覧会>造形と映像の魔術師 シュヴァンクマイエル展 幻想の古都プラハから

しまった知らなかった。行かねば。
しかし葉山か~遠いな。1泊くらいしたいところだが先立つものがない。

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スタニスワフ・レム「枯草熱」

2005-09-08 09:57:31 | book

スタニスワフ・レム「枯草熱」
吉上昭三・沼野充義訳
サンリオSF文庫1979

廃刊となって久しいサンリオSF文庫の赤茶けた紙で読んだ。
原著は76年出版の、レムとしては比較的新しい作品にあたる。

小説自体結構驚いたが、もっと驚いたのは、「枯草熱」ってなに?と思って読んだ解説にあったこの一文。

<「ジャポニカ」によれば、枯草熱は花粉病とも呼ばれ、アレルゲンとなる花粉をもった植物の開花期に一致して、毎年一定の季節になるとくしゃみが発作的に連続しておこり、鼻汁が多量に分泌し、同時にアレルギー性結膜炎を起こして結膜が充血し、目がかゆくて涙が出るという。日本ではあまり問題になっていないが、アメリカでは国民の8~10%が枯草熱をもっているというから、レムがこの作品でそれを一つの要因としたことにも納得がいく。>

これ、花粉症じゃないですか。なーんだ。今だったら「花粉症」のひとことで説明できてしまうけれど、1979年の日本ではこれだけの説明が必要だったんだ。花粉症の爆発的広まりにビックリ。

**

さて小説の方は、緻密にプロットされた、必然と偶然、帰納法と演繹法の実験。

3章あるうち、はじめの2章のあいだは、背景となる重要な事件についての説明がなく、読者はいきなり物語の世界に放り込まれる。

どうやら宇宙飛行士、しかも火星には行きそびれ、予備役となった飛行士。どうしたわけか、別の誰かがたどった経路を追体験するため、車でナポリのホテルからローマへ移動している。なぜか胸に発信器を貼り付け・・
いったい何のために?なぜ宇宙飛行士が?謎は謎のまま、主人公は空港でのテロ事件に巻き込まれ、あわやのところで窮地を逃れ、舞台はフランスに移る。

これだけ謎にしておきながら、続く第3章では、背景となる事件について、これでもかというくらい詳しい記述がある。
ナポリで発生した連続怪死事件。まず、ホテルに泊まっていた水泳の達人が溺死。ついで、錯乱の上窓から飛び降りた男、高速道路上を歩き続け事故死した男、拳銃自殺をした男など、8人が怪死、1人は失踪。
宇宙飛行士はどうやら死んだ男のうちのひとりの足跡を追っていたことがようやくはっきりする。

連続する事件につながりはあるのか、それとも偶然なのか?被害者に共通する特徴はなにか?犯人がいるのか?政治的な陰謀ではないのか?
様々な角度から推理を重ねるかと思えば、また新たな観点が導入され、状況は再構築される。真相はいかに?いやそもそも真相はあるのだろうか?

いろいろ考察してきたあげくの、最後の40ページで展開される種明かしは、それ以上にスリリングである。さんざん推理してきたにも関わらず、種明かしは思考の中からではなく、宇宙飛行士のとった行動と恐るべき経験から明らかになる。
花粉症、何の気なしに寄った菓子屋で買ったアーモンド、飛行機待ちの間に気まぐれで立ち寄った床屋、前夜までに寄宿していた家で飲んだワイン、そんな些事が積み重なって驚くべき結末を迎える。

この緻密なプロットには本当に驚かされる。
そしてその緻密さは、平たく言うと「何がどう関わって何が起きるかわかったものじゃない」という現代そして未来の過密社会の有り様と、そこに生きる人間の現実とを、そのまま表現していると言えるだろう。

またレムは種明かしにあたり、科学的な推理の一方で偶然という要素をふんだんに取り込むことによって、偶然と必然、意図と意図せざるものの間には、確率論的には違いはないという観点を持ち込んでいる。
種明かしを単にカタルシスとしてもってきていないあたり、レムのひねくれ度を表していないだろうか。


よくできたミステリーとして読めるし、レムの現代文明観を読みとることもできる。SFといえばSFだけど、れっきとした現代小説。
しかしまた一方で、前半の不安に満ちた描写や、種明かしにおける幻想的な描写は、カフカやゴンブロヴィッチなどの不条理に通じるものがある。
本筋とは別に、解決を与えられていない不思議なことがいっぱい詰まっているところは、ある種幻想文学としても読める。
なかなか奥深いぞレム。

そうそう、文中に、現代におけるテロについての言及が多くみられる。
対テロのハイテク飛行場において自爆テロによって大きな被害が出てしまうという設定がある。ここに至ってはフィクションと済ましていられないレムの世界観の鋭さが発揮されている。

よくできた小説でした。
現在刊行中の国書刊行会のレム・コレクションに含まれるようなので、
また世に出るのはうれしい限り。

 

追記2020:その後発刊

 

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スタバholic

2005-09-07 10:15:48 | diary
テンションが落ちまくっている。地を這うようだ。関東ローム層くらいまでは下がっているだろう。
やはり低気圧のせいだろうか。
各地で被害が出ている。そんな中でこんなに個人的にテンションを下げている自分がまったく申し訳ない。
目がしょぼしょぼして脳が収縮する。これが単純に低気圧に由来するなら、早く去って欲しい。台風。

**

生活が単調なせいか、近所のスタバに行くのが唯一で最大のイベントかつ楽しみとなっている。アイストールラテをちびちびと飲みながら読書をする。やや薄暗いので目には負担かなとは思うが、やめられない。

時にはそこで作詞活動もしてみる。スタバでもらうレシートの裏に、その時々で降臨する言葉を書き連ねてみる。結果はだいたい失望に終わるんだけれど、ごくまれに光る1行があったりする。言葉の澱のようになったレシートが筆入れに詰まっている。
しかし作詞なんかしていると、当初のインスピレーションの欠片のようなものはすぐに失われ、あとは産みの苦しみへと突入してしまい、こうなると苦多くして成果なし。
結局ラテちびちび読書へと堕落してしまう。

ああ堕落は心地よい。

**

関東は台風直撃は免れているが、かなりの風。外を見るとかなりの勢いで揺れる木々。ベランダの植木鉢がちょっと心配なレベル。
(私のきらいなビル風も一役買っている)

木々を眺め、放心する。
ここはどこなんだろう・・・これからどこへゆくんだろう・・・
こんなことばかり考えて何十年を過ごしていた気がする。

CDを作ってしまって目先の目標がなくなったのかな。
でもまだ売り込みをしないといけないかな。ここでさぼっちゃうから人生こんななんだ。

でも気持ちはもうセカンドアルバムの構想に(^^;)
komamuさんには「1st捌けてからね」と釘を刺されているが・・・

**

スタバ5回分で映画一回見れる。
10回分でCD1枚
15回で安いDVDが買える。

いくらでもスタバから遠ざかる理由はあるのに。

最近は言わないみたいだけど、スターバックスは以前お店を
「The third place」なんて言っていた。
いろいろな居場所があるだろうけど、簡単に言えば人には
「公」と「私」の居場所があって、スタバはそれプラス第3の場所ということだろうな。
私の場合、今はひたすら「私」なので、逆に「私」じゃない場所を求めているんだろう。早い話自宅にばかり閉じこもっていられないのだ。
な~んだ引きこもりじゃないんだ自分(^^)ゞ


↑なんだか小人閑居して不善をなすみたいなエントリ・・・・
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秋の雨

2005-09-06 13:14:05 | diary

そろそろ限界です、
ひまわりさん。

**

冷たい雨のなか、新宿の某映画館へ行く。
といっても映画を観るためではなく、☆☆☆ チャーリーとチョコレート工場 ☆☆☆の前売り券を買いに。

しかしそこで売っている「特別鑑賞券」は使える劇場が限られている。
券に記載されている劇場名をみせてもらったが、近所の映画館の名はない。
その映画館での上映予定にはしっかり入っているのに・・・

結局買わずに引き下がる。交通費を考えると、徒歩圏の映画館に行く方が
安いしな。

**

そのあとチェンバロのレッスンだった。
私の場合、ミスタッチなしに1曲弾き通すことはまずない。
どころか、たいていどっかしらで指使いが破綻して綱渡りになり、綱から落ちる。

今回、産休だった先生が戻ってきた。
とはいえ一回しかレッスンを受けたことがない先生なので、初対面同然。
なので緊張もあってまったく指が言うことをきかず、落ちまくる。

インベンションの10番を指ならしに弾き、
課題の4番を弾く。
アーティキュレーションの甘いところを細かく指摘してくれる。
ほんとにチェンバロはこのアーティキュレーションの付け方がビミョウだ。
ブツッと切れてしまってもみっともないし、かるーくすっと音を切って次のパッセージを弾き出す、この微妙さが気持ちいい。

というか、先生が弾くととても音が気持ちいい(汗)

次の課題、フランス組曲4番のエアもしどろもどろに弾く。
ああうまく弾きたい。

次回はインベンションの2番とフランス組曲4番のエアとジーク
組曲のアルマンドも聴きたいと仰ってたし、曲が多いな(^^;)

というわけで、今週はチェンバロ向け猛練習週間としよう。

**

最近生活が単調で、ブログネタがいまいち。ブログ倦怠期なのかな。
なにかおもしろいことないかな~
(仕事しろ~っ)

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